horryさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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スープとイデオロギー(2021年製作の映画)

4.0

ドキュメンタリーの凄さを見せてくれる作品だった。
イデオロギー(それはどのようにして、人の中に信念として入り込むのか)や、民族、国籍(国籍とは何かも問われる)が違う人とスープ(参鶏湯)を囲むこと。
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アンティーク 〜西洋骨董洋菓子店〜(2008年製作の映画)

4.0

ずいぶん前に見た記憶があるのだけど、さっぱり忘れていた。当時は、韓国の映画もドラマも詳しくなかったせいだと思う。
毎日、韓国作品を見るようになった今、「なんて豪華な面子だったのだ!」というのが真っ先の
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ガール・コップス(2019年製作の映画)

4.0

アクションとコメディとジェンダー問題が入った作品。面白かったです。
機動隊でバリバリに活躍していた女性刑事(ラ・ミラン)が、子育てと無職の夫(ユン・サンヒョン)を養うためにお客様窓口で勤務。そこに飛ば
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建築学概論(2012年製作の映画)

3.5

2つの家(スンミンの地元の空き家/済州島のソヨンの家)と二人の人生と時間を重ねた作品だと思った。
授業で先生が「自分の住んでいる所に愛情を持ち理解する、それが建築学概論の始まりだ」と言うのだけど、二人
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In the Name of the Son(英題)(2020年製作の映画)

3.0

広州民主化運動での自分の行動について息子と意見がすれ違った父。息子から言われたことを実行するための行動に出る。
復讐劇といえるんだけど、父は加害者でもあるところがポイント。

テーマは力強くストレート
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

4.0

ようやく観ました。正直、評価の高い原作が私にはピンとこなかったので、映画も先延ばしにしていたのですが、いい映画でした。

原作へのひっかかりはラストの締め方にもあるのですが、キャラクターに立体感を感じ
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パリ13区(2021年製作の映画)

1.0

公式サイトでは「今」とか「新しい」という言葉がたくさん使われているのだけど、私は「新しい」とは思えなかった。
言葉が悪くなってしまうけど、ノラがカミーユに対して「別れの一発」を持ちかける意味が分からん
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特捜部Q 知りすぎたマルコ(2021年製作の映画)

1.1

大好きなシリーズだけど、これはダメだわ。全然、面白くなかった

#生きている(2020年製作の映画)

3.5

ゾンビがいっぱい出てくる映画目的で見たんだけど、ゾンビそのものの迫力はそこまでじゃなく。
ユ・アインが部屋で一人のシチュエーションが長く、彼の演技を楽しめたので、ファンとしては満足。
家族とか恋愛のエ
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後悔なんてしない(2006年製作の映画)

4.0

あまり評価高くないようですが、私はおもしろかったです。
BL枠ではなく、ゲイ映画、クィア映画だと思う。BL作品でのベッドシーンや性的なエピソードは甘く幸福である、またはそれを予測させるものが多いんだけ
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

4.0

ぶっ飛んでて、面白かった。
車とセックスして子どもまで出来るという荒唐無稽な話を、強い画像でガンガン進めていくパワーは圧巻。
塚本晋也っぽい描写もあったけど、こちらの方がかなり湿り気がある。オープニン
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花、香る歌(2016年製作の映画)

3.0

朝鮮時代末期、初めて女性でパンソリの唄い手となったチン・チェソンの実話をベースとした作品。
パンソリを歌うチェソンはスジ、チェソンの師匠を演じたのがリュ・スンリョン。チェソンの兄弟子として大好きなアン
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MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

4.0

映像も素晴らしいんだけど、音の映画だった。
音がシーンを進めていく箇所がたくさんあって、シナリオや演技での進行に慣れている身としては、そのリズムに乗るまでが大変だった。
たとえば雨の音。シーンによって
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サラダデイズ SALAD DAYS(2015年製作の映画)

4.0

再見。
パンクのドキュメンタリーで感じるのは、挟まれているエピソードの面白さ。何をフィルムに残すのかという取捨選択を含めて作品であるわけで。
D.C.パンクといえばストレート・エッジを思い浮かべるけれ
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

4.5

映画ファンは必見のドキュメンタリー。メディア史としても面白かった!
オタク的なこだわりを持っている人が、独自の方法を編み出した時、同じようなことをやっている人が世界にいた、という下りがなんとも感動的だ
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カンチョリ オカンがくれた明日(2013年製作の映画)

3.5

ユ・アイン見たさで鑑賞。認知症のお母さん(キム・ヘスク)を息子(ユ・アイン)が介護する姿がとても良かった。いつも温かく母親に接している息子に我慢の限界がくるバスのシーンや、料理はしっかりできるのに息子>>続きを読む

ひかり探して(2020年製作の映画)

3.5

ある事件の鍵を握る少女(ノ・ジョンイ)が自殺したとされ、その事務処理を担当することになった女性刑事(キム・ヘス)は、少女がいた島にくる。そこで出会ったのが、少女とつながりのあった発声に障害のある女性(>>続きを読む

ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

韓国からアメリカへの国際養子と、養子縁組した子どもたちが法の隙間に入ってしまい、30年以上アメリカで暮らしたにも関わらず韓国に強制送還されてしまう――という、現実に生じている問題を取り上げた作品。
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春画と日本人(2018年製作の映画)

3.0

2015年の「春画展」は大ニュースだったのだけど、開催までの道のりを関係者などにインタビューすることでまとめた作品。
わいせつとは何か、国家権力と表現の自由、美術館や図書館という公的機関で春画や「好色
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孤独なツバメたち 〜デカセギの子どもに生まれて〜(2011年製作の映画)

3.5

浜松で暮らす、5人の日系ブラジル人の若者たちを追ったドキュメンタリー。日本で生まれ育った人もいるが、「デカセギ」という言葉がアイデンティティを示すものとして使われている。彼らの親が日本にデカセギに来て>>続きを読む

KT(2002年製作の映画)

3.5

1973年に起こった金大中事件を扱ったもの。2002年公開作品であるというのが信じられないぐらい、美術が作り込まれている。車や衣装、といった分かりやすいところだけじゃなくて、部屋の様子とか生活感、電化>>続きを読む

ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

4.0

目覚めると、顔や体が別のものになっている男と、その男と恋愛関係になる女性のラブストーリー。
SF的な設定も面白いし、映像もとてもきれい。
本人は同一性を持っているけれど、他者はその手がかりの多くを視覚
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パイプライン(2021年製作の映画)

3.5

ソイングク、イスヒョクのファンはとても楽しめると思います。原油泥棒という設定は面白いし、アクションというか喧嘩のシーンも面白かったのだけど、色々、エピソードが詰まっていてバラついてる感じ。
泥棒の話を
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カンボジアの失われたロックンロール(2014年製作の映画)

5.0

カンボジアと聞いてまっさきに頭に浮かぶのは、クメール・ルージュとポル・ポト政権。そのイメージとR&Rがつながらなかったのだけど、このドキュメンタリーは、ポピュラー音楽を軸にして、豊かだった文化が政治に>>続きを読む

タン・ウォン~願掛けのダンス(2013年製作の映画)

3.0

2013年のタイ映画。エリート家庭の優等生、アニメやマンガ好きなオタク、卓球少年、K-popダンスに夢中の不良っぽい男子高校生の4人が主人公。彼らが祠の神様に願掛けをしたので、その御礼にタイの古典的踊>>続きを読む

15Malaysia(2009年製作の映画)

3.5

メッセージ性のある作品が15本収められた短編集で、目当ては、ヤスミンアフマドの『Chocolate』。はじまってすぐ、「あぁ、ヤスミンアフマドだ」と分かる画面。『タレンタイム』のカーホウくんと、『細い>>続きを読む