青山シアターオンライン試写会にて。
眼球に痛みが走るほどに眩しい光を感じる。木々の隙間から。麦わら帽子の網目から。目に映る全てのものから。絵具をこぼしたような青い空、影になり黒にも見える葉、身を預け>>続きを読む
はぁぁ。しっかりと甘い手間をかけたチョコレートを頬張った気分。幾重にも重ねた細やかな仕事がミルフィーユのように溶けていく。とにかく画が綺麗で、物語は軽やかに進んでいく。
もちろんメインの2人も素晴ら>>続きを読む
朝イチの映画館。ここはとても傾斜が強く、スクリーンを見下ろす後部座席。早起きしたまぶたが重くなって、暗闇に溶けそうになる。
音響が膜を張ったようにポワンとしている。主人公が社会生活に馴染むために着込>>続きを読む
トンネルから初老刑事3人、コートの裾をひるがえしながら出てきた。ひゃー大好物キタ!…と思ったのも束の間。ヨコシマな気持ちは一瞬で吹き飛び、気付いたら1人ポツンとただならぬどんよりの中に迷い込んでいた。>>続きを読む
ゴロゴロと寝転がって観始めた序盤、いつの間にか体は直り正座して鑑賞しておりました。そんな映画です。
赤と白と黒。パンチの効いた色彩が強すぎて、他の色なんてただのつなぎに思えてくる。ウワッと目を覆いた>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
どれだけ不思議な世界に連れて行ってくれるのかと思ったら、早い段階でわかってしまったウルトラストレート爽やかストーリー。
父親の残虐さが描かれておらず、各自想像するしかありません。子供たちがあんなにも>>続きを読む
モノクロの世界にふわぁっと色づく僅かなシーン。あぁそうだった、世界にはありとあらゆる色が付いているんだった。目の前に広がる色に幸せを覚える。
今わたしの目の前に見えているものが真実なのか、たまにふと>>続きを読む
ある夏の終わりの日曜夜。帰宅したマンションのエントランス、ガラスドア越しの階段に悠々とGが佇んでいる。夏も終わりだからか、妙に肥えている。そこを通らなければ部屋には帰れない。
10分経過。みんな翌日>>続きを読む
乗ったタクシーは地獄行き。
全く知らない男に拉致され乱暴される寸前の泣き叫ぶ女性の姿は、目眩と吐き気に襲われる。さぁそれが自分の母親だったらなんて、絶対に考えたくない。
そんな惨劇を目の当たりにし>>続きを読む
何はさておき、まずこの主役の人がとびきりセクシー。伏し目がちで眠そうな瞼、現実との境界線のような重い前髪、そこからたまに覗く悲しさ嚙み殺し系の困り眉。ヒョロリと病弱そうな体つきに、そうやって日陰を歩い>>続きを読む
柔らかな光が画面を照らす。サンサンと照りつける直射日光ではなく、薄いレースのカーテン越しに浴びるようなふんわりとした光。そこに瑞々しい音楽が混ざって、開始早々に目頭が熱くなる。まだ何も始まってないのに>>続きを読む
ちぇー、こんなの可愛いに決まってるよ。愛しいに決まってるよ。100歳のおじいちゃんなんて反則だー!と言いつつ、可愛さと愛しさに悶絶したいが為に観てしまった。
おじいちゃんがネコを溺愛するシーンから始>>続きを読む
ガラス越し、ふんわりと笑う真っ白いお面をつけた侵入者が立っている。わたしの中で無条件に体温が下がるもの、お面。サービスセンターに居たら文句も言えないような完璧な笑い方の口元に体温が2度下がる。風邪で冷>>続きを読む
待ってた!この日を待ってたよ!
この映画をより味わうためおじさん映画を禁じ、禁断症状が出ていた今週。棒読みの日常会話。視界はボヤけ何も感じない。女性専用車両へ迷い込みわたしの隣に腰掛けたおじさんに「>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
このビジュアル、感動の背負い投げをかけてくるのかと思いきや、そんなことは全くない。むしろシモン先生のドライな大人っぷりは、擦れ切ったわたしにはちょうど良い。ドキュメンタリー?と思わせるくらいにのっそり>>続きを読む
ひっそりと古めかしい地下街の、ずっと気になっていたインドカレー屋さん。カウンターだけしかない小さなその店は、満席を見たこともなければガラガラを見たこともない、そこそこ流行っているであろうお店。先日、つ>>続きを読む
あまりの不気味さに、スクリーンに張り付き凍り付いていた序盤。ドキーーーン!と何度も目を見開き、手に持っていたビールを握りつぶしそうになる。が、しない。大切なビールだ。
Fuck the police>>続きを読む
心臓の皮が1枚ずつ剥がされる気がする。痛いのか痒いのか、熱いのか凍えそうなのか、わたしの頭で理解できない。手首がチリチリするのに動かない。
あぁ、目の前に広がる光景が、なぜ画面の中なんだろう。わたし>>続きを読む
心が浮ついてしまいそうな軽い色合いに、スパーーーンと鮮やかな差し色。一瞬で夏の始まりにタイムスリップした。
それを観ながらわたしが塗っているマニキュアは、カーキともグレーとも取れるモソッとした色。視>>続きを読む
ジェーン・ドゥがジュード・ロウに見える。何度も間違えるので、覚えるのも放棄した。
平日の夜はキリッと辛口のサスペンスが観たくなる。脳天突き抜け系、超現実的ゾクゾク感を欲してしまう。
パッと見でこれ>>続きを読む
ストレスが溜まった時に観るNo.1!!
タランティーノ様。
快感のためならむしろ溜めたいストレス。
ざまぁを感じるためなら掛けられたい負荷。
はー。ぎゅうぎゅうに押し込められたタランティーノ節にニ>>続きを読む
スクリーンにとまったハエ、上映開始後に画面の前で2度コケるおじさん。何かが起こる予感がする。
満員御礼。ギシギシと音を立てる床も、汗の匂いが染み付いたソファも、わたしを煽ってくる。初めての劇場の高揚>>続きを読む
ミュージカルに恋しそう。
友人から誘われなければ、完全にスルーしてしまうところだった。だってわたし、エルトン・ジョンをほとんど知らない。ミュージカルだって得意じゃない。
でも、初めて体に入ってくる>>続きを読む
ヤバイと噂の本作。
ようやく観ることができました。
ベイビーさん、クルードスさん、オススメありがとうございました。しきたりで破壊力のあるサムネを貼っておきます。
↓
https://images>>続きを読む
大好きな映画館の大好きなスクリーン。
カウンターの黄色にソファの水色。むき出しの天井と壁はピンク色。台風の過ぎ去った窓の外も、可笑しいくらいに水色だ。まるで自分も作り物みたいに思える待合室も大好き。>>続きを読む
恋に落ちる。
タンクトップの隙間から伸びる肩、そこからほどよい肉付きで伸びる二の腕。斜め後ろから盗み見して、思わず手が伸びそうになる。
ため息が漏れる。
眩しそうに目を細めて見ている視線のひとつ>>続きを読む
全然ホラー気分じゃない時にホラーを観ようキャンペーン続行中。
お盆休みでぶっ壊れた生活リズム。完全に崩壊した日にちの感覚。完全に目はギンギンなので、部屋の隅も、姿見の鏡も、廊下への扉も、たまに鳴るキ>>続きを読む
おじさんスイミングのパネルが、おじさんストリップに変わるーーー!!やっぱり角を取っているおじさんクラシックは強い。
ハチャメチャな私生活、グダグダな練習風景。みんなの個性は当然バラバラで、抱えている>>続きを読む
全然ホラー気分じゃない時にホラーを観ようキャンペーン開始。
いつものごとく、部屋をクーラーでキンキンに冷やし、ヘッドフォンを着用。スマホはマナーモードで裏返し。
もう、現実とわたしを結びつけるもの>>続きを読む
なんて優しくて思いやりのある映画なんでしょう。
フリルのブラウスにビビットな柄のボリュームスカート、ミニタリーのセットアップ…なのにプリーツのミニスカート。そして、最高に履き心地の良さそうなフランネ>>続きを読む
うふふふふふふふ。
全面ガラス張りの向こうに佇むのは、目が穴ぼこになったジョエル・エドガートン。
こわい。
こわいよ。
夢に出るお顔だよ。
穴ぼこと思うのはわたしだけかと不安だったけど、仲良しさ>>続きを読む
素晴らしい物語が、キラキラ輝く美しい映像とラフマニノフのとろけそうな音楽によって、奇跡みたいな映画になってる…
宝物に触れるようにそっと頬に手を伸ばしたり、角砂糖を大切に溶かすみたいなキスを見て、涙>>続きを読む
わたしはこの映画に点数をつける勇気がありません。
こんな風になってしまった原因は何だろう。
それは、掘れど掘れど終わりがない、地底に伸びる根っこのよう。複雑な形を成して、どんな綺麗な地面の下にもは>>続きを読む
愛してやまないアンソニー・ホプキンス様
妖しさエキスは控えめな役柄でしたが、
相変わらずのセクシーないお姿を
ごちそうさまでした。
怪しげなコリン・ファレル様
愛しさと切なさと心強さが混ざる表>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
先週、仕事関係のお通夜に参列した。
彼女の抱えてきた痛みや苦しみ。
自分の時と重ね合わせ、想像する。
順番でも、やはり、辛い。
小型犬のようなおじさんの主人公、
ジョン・メイ。
彼の仕事は孤独死した>>続きを読む
The PharcydeのRunnin'のイントロから始まるなんて…!
ゴロゴロしながら観始めた散漫な心を、
熊手でガサッとかき集められました。
…で、終わりました。
これ、ベースになった実話が>>続きを読む