ペインさんの映画レビュー・感想・評価 - 44ページ目

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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

4.3

松坂桃李がこんなにもエロくて悪~い顔をできるのかと大感心。間違いなく彼のベストアクトであり新境地でしょう。

どこか70年代80年代の日本映画っぽいというか、じと~っとしていて熱を帯びてる感じ。私はも
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大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

4.7

初めて映画オタクを描いた映画オタク(トリュフォー)による映画オタクのための映画。どうしたってグッときてしまう。

ヌーヴェルヴァーグへの苦手意識が強い人も「勝手にしやがれ」と本作だけは観ておくべき。

ハードコア(2015年製作の映画)

3.0

“エロイー・ベネットちゃん”

イカれた革新的とも言うべく映像、アクション、凄まじい人体破壊描写が続くのになぜだかあまり愛着が沸かない不思議な映画(笑)

恐らくキャラクターに魅力がないか、本作がちゃ
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ポルト(2016年製作の映画)

4.0

ジム・ジャームッシュ監督&リチャード・リンクレイター監督が太鼓判を推していたので観てみた。

ド派手な展開の映画ばかりに慣れてしまっている現代人からすると退屈と感じてしまうのも致し方ない映画だし、たし
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アイム・ノット・シリアルキラー(2016年製作の映画)

4.0

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のドクおじさんがシリアルキラー役。

まるでデヴィッド・リンチやコーエン兄弟を思わせる上質な手触りのダークスリラー。

パッケージの感じで観るのスルーしてる人多そうだ
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シルバー・グローブ/銀の惑星(1987年製作の映画)

1.0

こんなにも生理的に拒絶反応が出た映画は初めてかもしれない。途中リタイアギブアップ。

映画はなんでもかんでも奇をてらえば良いというものでもない。アートぶってればそれでいいと思ってる映画。付き合いきれな
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ヒッチコック/トリュフォー(2015年製作の映画)

4.0

"映画の天才、ヒッチ先生"

これは映画好きはMUSTで観るべき教材的なドキュメンタリーですね。素晴らしい!

元になった本の「ヒッチコック/トリュフォー」は全く未読だが、それでもヒッチコックの映画へ
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ロボコップ(1987年製作の映画)

4.5

切なくも面白い傑作!     

ヴァーホーヴェン監督がハリウッドでかなりの制限を受けながら完成させた作品。

制限を受けているというとどうしても監督が自由に作れず作家性を発揮できていない作品だと思い
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君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

4.0

“カニバリズム”

てっきりタイトルからカニバリズムの映画だと思って観たが、本当にそういう意味でのタイトルだと冒頭で知らされて驚いた(笑)

なので映画秘宝を読んでいるような輩は絶対に観た方が良い。
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.3

“黒人の逆襲”

これはたしかに超気味悪いけど超面白い!ホラーでありながらアカデミー脚本賞受賞も頷けるとても作り手のインテリジェンスに富んだ高尚な映画。

製作は『ザ・ギフト』や『ヴィジット』のジェイ
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ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)

4.5

Entertainment Weekly誌が選ぶ「ハイスクール映画ベスト50」で見事1位に輝いた作品。

まさに80年代を代表する青春映画の金字塔と言われ、後のあらゆる映画に影響を与えた作品。

“初
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ショート・ターム(2013年製作の映画)

4.0

繋がれそうで繋がれない…分かり合えそうで分かり合えない…

そんな人と人との歯がゆいコミュニケーションを温かく繊細に描いた素晴らしい作品。

内容は全く別だが、作品のインディペンデントな作りといい、ス
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007 スカイフォール(2012年製作の映画)

3.5

007がまさに“アート化”した1作ですね。

よく出来てて面白く観られることは間違いないけれど、007としては暗すぎ、格好つけすぎ、気取りすぎ。

監督のサム・メンデスは『ダークナイト』がなければこん
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ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2017年製作の映画)

4.1

“中2ベッソン、ここに極まれり”

この映画、正直映画としての出来は5点満点中1.5点くらいだ。とにかく中身が無さ過ぎてストーリーがポンコツすぎる。リュック・ベッソンはひょっとしたら中2どころか小2か
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.0

“安心安定の是枝裕和クオリティ”

最初、是枝監督が自身初の法廷ミステリーに挑戦!と聞いて今回は微妙かな~という予感がしていたが、地に足の着いた堅実な演出が光る素晴らしい作品だった。

まずこれがオリ
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パーソナル・ショッパー(2016年製作の映画)

4.3

まさかの“『哭声/コクソン』案件”

これ好き嫌いはパックリ別れると思いますが、“私は”かなり好きでした。

クリステン・スチュワートの圧倒的な美しさ、シャネル提供の素晴らしいオシャレファッションだけ
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アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

3.0

“チ○コの無い兄貴”ことシャーリーズ・セロン。

この作品とにかく惜しい…ニューオーダーのBlue Mondayがかかるオープニングからタイトルが出るまでの流れはなんちゅうセンスの塊だ!と度肝を抜かれ
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.5

“まさみの溢れ出るエロス”

“世界のクロサワ”または“クロキヨ”でお馴染み黒沢清先生の新作。

現行、日本で最も世界的に評価されている監督の一人なわけで当然観る前のハードルは上がりに上がりまくってる
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.5

昨年の私的ベスト10に食い込みそうな勢いで超面白かった。

あまりにスピーディーな展開とその凄まじい脚本はアーロン・ソーキンの『スティーブ・ジョブズ』を彷彿としたし、ラストの清々しい一発逆転のカタルシ
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キャビン・フィーバー(2002年製作の映画)

4.0

タランティーノに“イーライ・ロスはホラー映画の未来そのものだ”と言わしめ

ピーター・ジャクソンに“長年ホラー映画ファンはこんな映画を待っていた”と言わしめたイーライ・ロス監督の記念碑的デビュー作!
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イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ(2010年製作の映画)

4.5

まさに“Don't think feel !”

観ている間中ずっとウォォォォーッッッ!というテンションだった。森達也の『FAKE』を観たときのようなざわつき!

人生には多少の強引さ、行動力が必要な
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青い体験(1973年製作の映画)

4.3

ただの低俗なエロ映画では断じてない!!

エッチな思春期の少年の心情を余すことなくリアルに描き出せている。この気持ちわかるわ~の連続(笑)本当にささやかなことにエロを感じるんですよ思春期の男は。

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アバウト・シュミット(2002年製作の映画)

4.5

黒澤明『生きる』と双璧を成す1作。

監督のアレクサンダー・ペインは言わずと知れた小津安二郎、黒澤明の熱狂的なフリークで、本作でも“小津調”が取り入れられています。アレクンダー・ペインは私が最も好きな
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ホステル(2005年製作の映画)

4.3

“三池崇史パイセン”

後にホステル型と呼ばれるホラー映画が量産されるキッカケを作ったというだけでこの映画は偉大。

普通にエンタメスリラー映画として一級品であり、ラストの“ざまぁみろ感”は本当に清々
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ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

3.5

地雷除去、爆発するシーンの緊張感と迫力たるや。

ナチを題材にしている映画は何割か増しで良い映画に見えますね。

フォーリング・ダウン(1993年製作の映画)

4.5

高橋ヨシキさんがオールタイムベスト10に選ぶのも納得の隠れた大傑作!

主人公には『タクシードライバー』のトラヴィスの如く感情移入してしまった。自分にとっても本当に大切な1本になりました。

世の中、
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オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

4.0

“日本のジム・ジャームッシュ”こと山下敦弘監督作!

山下監督作というとキネマ旬報が毎年のようにベストテンに入れてんな~というどうでもいい個人的な印象、、(笑)

それはさておき、あ~今自分は日本映画
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マン・ダウン 戦士の約束(2015年製作の映画)

2.0

『ダンケルク』も然りなのだがやはりこういう時間軸を動かした戦争映画は私的にはあまり好きになれない。

あと思いの外、感情的な演出が多いというか勢い重視な作品だなと。音楽の力に頼りすぎ感が否めない。
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マザー!(2017年製作の映画)

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アロノフスキーったら~ほんとにドSなんだから~も~う。悪趣味なんだから~。

やはりジェニーファー・ローレンスの泣き叫ぶ演技は絶品!と思ったと同時に相当キツい撮影だったんだろうなと泣けてきました。アロ
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アズミ・ハルコは行方不明(2016年製作の映画)

2.0

高畑充希史上最もハイテンションなバカ演技はめちゃ可愛い!あとやっぱり大賀くんは上手い。

ただ作品としては作り手本人たちも自覚してるかもしれないが、作品が何処へ向かっていこうとしてたのか方向性を見失っ
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

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遂に神や仏と肩を並べる存在になってしまったのかもしれないイーストウッド監督は。

87歳にして映画というものを更新してしまったというか、どんどん監督は尖っていくというか若返ってる。半世紀以上に渡って映
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

4.0

LiLiCo氏の2017年ベスト映画。

ジジイ映画は当たりが多い。『グラン・トリノ』やアレクサンダー・ペイン監督の『アバウト・シュミット』なんかを私は連想しました。

あとここ数年のスウェーデン映画
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