Renaさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

Rena

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万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

忘れられないシーンや心に残る言葉
そして、俳優陣の素晴らしい演技

描かれていない部分までより深く想像しながら観ていたら他人事とは思えず、終始 涙がこぼれ落ちそうでした。

今まで当たり前に重ねてきた
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ハウス・バイ・ザ・リバー(1950年製作の映画)

4.3

冒頭の川の描写からもう、不気味 全開
舞台となる邸宅の怪しい雰囲気もまた、いいですね。

川のそばにある邸宅に住む主人公。
妻が出かけている隙に下心から家政婦にちょっかいを出すのですが、執拗に騒がれ
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扉の陰の秘密(1948年製作の映画)

3.0

若干のハラハラ・ドキドキ
そして、確かに気味の悪いシーンもありましたが、展開にもう一捻りほしかったかなぁ? と感じてしまいました。

両親を亡くしている富豪の令嬢シリア
そんな彼女はもちろん結婚相手に
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ラブレス(2017年製作の映画)

4.1

女性の怒っている姿って恐ろしいし、醜いですね。顔つきと目つきの恐さに本気で引いてしまいました。

離婚が決まり、ともに新しいパートナーと新たな生活を迎えようとしている両親。そうなると彼らの息子であるア
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バーフバリ 王の凱旋 ≪完全版【オリジナル・テルグ語版】≫(2017年製作の映画)

3.5

伝説誕生をDVDで観た時は波に乗れず
王の凱旋・通常版を映画館で鑑賞した時は満点を付けたいほど心をつかまれ
それ以来ずっと観たいと思っていた完全版をやっと爆音にて鑑賞!!

前作、そして 通常版の時も
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アロイス・ネーベル(2011年製作の映画)

3.2

チェコ ソ連 ドイツ
占領 解放 追放

ストーリーは "霧" がキー
主人公であるアロイス・ネーベルの人生を描いています。

主な舞台は1980年代
そしてそこに、主人公がまだ幼かった頃の1940年
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七人の侍(1954年製作の映画)

4.5

泥臭さ・まとわりつく雨・気温までもが伝わって来そうなほど凄まじい合戦とその迫力

“ゾッとする” という表現では物足りない・・・
恐怖を感じた女性の怨念とその覚悟

格好良すぎる寡黙な久蔵 ( 宮口
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怪人マブゼ博士(1960年製作の映画)

4.2

原題:マブゼ博士の千の眼
DIE 1000 AUGEN DES DR. MABUSE

不安・不穏・胸騒ぎ

数々のゆっくりと渦巻く "目" に不気味な感情を煽られ、フリッツ・ラングが描き出す『 マブ
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30年後の同窓会(2017年製作の映画)

4.1

ずっと連絡をとっていなくても
なかなか会う機会がなかったとしても
苦楽をともにした仲間は信頼できるし、昔の痛いエピソードは最高に笑えて 最高に盛り上がりますよね。そして、その一瞬だけ...辛い現実も忘
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女は二度決断する(2017年製作の映画)

3.4

捜査とは 法律とは
一体何を裁き 何を救い 何を守るのだろうか
そして、もしそこから弾かれてしまったのならば、このやり場のない感情をどうしたらいいのだろうか

また、犯罪者の悪びれない姿
それに加担す
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.6

太鼓の音
独特の曲が頭から離れない

ウェス・アンダーソン監督の作品はなぜか毎回波に乗れず疎外感を感じてしまう事が多いので今回も迷っていたのですが、パペットの展示を見に行き、会場で流れる音楽と一緒にメ
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.3

抑えなければならないことをつい言ってしまったり
素直になれず 傷つき・傷つけられ
見栄を張り 羽目を外し
日々 後悔と経験の積み重ね
大人へと一歩近づいたかと思えば後退し…

今になってわかる
その時
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ローラーとバイオリン(1960年製作の映画)

4.2

オープニングが流れた時に雰囲気が似ているなぁ...と感じたのですが、やはりそうだったのですね。タルコフスキー監督が、アルベール・ラモリス監督の『 赤い風船 』をモチーフに描いた作品です。なんと、大学の>>続きを読む

桃色の店/街角 桃色の店(1940年製作の映画)

3.7

ジェームズ・スチュワートが若すぎて、見慣れるまでちょっと時間がかかってしまった(笑)
舞台や設定は少し異なりますが『 ユー・ガット・メール 』のオリジナル作品です。
"すれ違い" はロマンチック・コメ
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ぼくの伯父さん(1958年製作の映画)

3.4

可愛らしい犬達に心をつかまれ、ピアノの音に胸が弾む。そんなオープニングがすごく好きでした。

会社を経営している父を持つジェラール少年。とても裕福ですが堅苦しいお父さん…
そんな父と一緒にいるよりも、
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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

4.0

MCUは鑑賞していない作品の方が多いため当初は予定に入れていなかったのですが、評価も高かったこと、またこの目でサノスの最強ぶりを確かめるべく 劇場に足を運んだのですが...

サノスが もう...想像
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

4.2

疑惑・隠蔽
そして、時に改ざん

残念ながら、いつの時代もどこの国でも "付き物" なのかもしれないですね。

メリル・ストリープとトム・ハンクスがとにかくいい!!
良い表現をとると柔らかい印象。当時
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.0

2D そして音響も通常のスクリーンで鑑賞したのですが、響いてくる振動も物凄く、冒頭のレースシーンは目まぐるしく変化する映像と迫力から、まるで3Dで観ているかのように感じました。このスピルバーグが描き出>>続きを読む

マイティ・ソー(2011年製作の映画)

3.5

トム・ヒドルストンはロキ役でよかったですね。
髪形から陰のある感じ
もう、何から何までぴったりじゃないですか(笑)
また、この人なかなかいいセリフを言うなぁと思ったら、ジェレミー・レナーでしたね。あの
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人生フルーツ(2016年製作の映画)

-

『 家は暮らしの宝石箱でなくてはいけない 』

冒頭に出てきてハッとさせられたのですが、さすが建築家。コルビュジエの言葉だったのですね。

津端修一さん
津端英子さん

強い個性の持ち主である建築家の
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カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)

4.0

曲があまり好みではないとその作品も微妙に感じてしまうことが多いのですが、これはもう全部好き!! ピンチの時に流れる曲も最高で、そんなシーンも心を弾ませながら観ていました。
そして、1930年代の雰囲気
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

3.5

銀河にデル・トロ!? と思っていたのですが、そう絡んできましたか(笑)
俳優陣も豪華ですね。

私の勝手な想像から観る前まではこのノリについていけるか不安でしたが、まさか泣かされるとは(笑) いつの間
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父、帰る(2003年製作の映画)

3.5

弟 イワンの鋭く賢そうなまなざし
兄 アンドレイの人懐っこくも、またどこか窺うようにも見えるまなざし
そして、口数が少なく力ずくに走る厳格な父

写真の記憶しかない父親が、12年ぶりに突然帰ってきた。
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

4.8

この作品を観た日はあまり映画に気乗りがしなかったのですが、そんな不謹慎な態度で臨んだ自分が恥ずかしくなるほど、素晴らしい作品でした。
すぐにゲイリー・オールドマンの演技と展開に引き込まれ、最後まで真剣
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ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

3.4

オルランドが家族の下を去り、マリーナとの愛を選んだ理由がわかったような気がします。

多くの人は、どんなに嫌悪感を抱いたり不快な思いをしても、強烈な一撃を与えるような一言はこらえると思うのですが、オル
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

3.6

恐いよぉ...という "か細い" 声が聞こえ、
だいじょうぶかな?と思いながら、心配しながら観ていたのですが、私の近くに座っていた小さな女の子が、後半 ちょっとだけ声を出して泣いていました。
あのシー
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彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

4.0

自立・反抗
すれ違いや嫉妬
抑制 葛藤 戸惑い

しばらく忘れていた感情とともに、大切にしたいと思った作品でした。

自分の事を 何よりも一番に考えてくれていると思っていたのに… 自分は彼にとって な
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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

3.9

ちょっと内気な部分もありますが、誰にでも優しく人懐っこい笑顔を向けるモード・ルイスのように、彼女の絵画は全ての人を受け入れ、眺めていると自然と笑顔になり、なんだか温かい気持ちにさせてくれる不思議な力が>>続きを読む

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

3.8

こういう切り口でくるのか...と、まずオープニングの手法に引き付けられ、終始漂うどこか冷酷でぎこちない雰囲気から眼が離せなかったです。

ジャン = ルイ・トランティニャン やっぱりいいですね。
年齢
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.5

サリー・ホーキンスの 表情・しぐさ がとても魅力的で
彼の 壊れそうなものをそっと大切に扱うような心からの優しさが素敵すぎて

二人の距離が近づいていく様子
互いを手繰り寄せるかのように、優しく 丁寧
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赤い風船(1956年製作の映画)

3.7

上下ともいい感じのグレーだし、あのサイズ感。背景が朝だったこともあり 遠目から眺めていたらパジャマかと思ったのですが、ちゃんとした服でしたね。
その後 同じ系統のジャケットも着こなしていたので、きっと
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ラッキー(2017年製作の映画)

4.0

HARRY DEAN STANTON is LUCKY

オープニングでこの文字が大きく映し出された瞬間 とても嬉しかった!
スクリーンに映っている彼の姿を観ているだけで幸せでした。

表情・台詞
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キートンの探偵学入門/忍術キートン(1924年製作の映画)

4.6

映写技師と探偵をなぜか平行して目指しているキートン。

淡い恋心・誤解・尾行・逃亡劇

そしてそこに、ちょっとした推理?も盛り込み、この二足のわらじが徐々に融合していく ドタバタコメディです。
キート
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.6

ミュージカルはあまり得意なジャンルではないのですが、これは TCX & ATMOS で観てよかったです。曲も私の好きな感じで、この世界から心が離れることなく鑑賞することができました。
思わずはっとさせ
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しわ(2011年製作の映画)

3.7

誰もが避けられない "老い" をテーマにした作品。元銀行員の主人公 エミリオと、施設で同室になる ミゲル を中心に、ストーリーは進んでいきます。

その日の気分もあり、途中までは
う~ん...あまり好
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

3.6

よれよれの服と帽子
荒れ果て 寂れた風景
そして、孤独

何もないどこまでも続く田舎の一本道をただひたすら歩く姿が、ハリー・ディーン・スタントンは本当によく似合いますね

弟夫婦の献身的な愛情と複雑な
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