れさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

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タイトルCODAが本当に絶妙。“Child Of Deaf Adults”の略と、楽譜における末尾の独立部分と。ルビーの全てが詰まったタイトルじゃん、、と観終わってから感動してしまった…遅刻を重ねてし>>続きを読む

ユンヒへ(2019年製作の映画)

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運河でのすれ違い場面、息を呑んだ…静かに、でも確実に、再会への昂揚が伝わる素晴らしいシーンだった。一度は心を通わせているという信頼と、二人の再会を願う周りの配慮…これが他者への優しさなのか。母・娘、叔>>続きを読む

どうにかなる日々(2020年製作の映画)

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淡々と、ふわっと、決定的なことはぼやかす、アニメ媒体とタイトルの妙。作品自体はどうってことないんだけど、みんなどっかにいそうな感じと、それぞれ、“誰かと誰か”の二人の世界なのと、それを盗み見・盗み聞き>>続きを読む

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

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「恋はいわば社会的に認められた狂気」
げきつよセリフすぎ。

サマンサのどこが好きなの?と訊かれて、たくさんあってちょっとひと言じゃ言えないよ〜と応えるセオドアの場面、最高か?(同じ質問が現実世界で飛
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

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映画における主人公の追体験ってまさにこのことか〜、と。〈ファーザー〉に近くもあり、実生活では体験し得ない微妙な感覚・感情までかなり緻密な音声編集によって体現できてしまうのがすごい。映画には音が必要だし>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

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滅亡系のSF映画はよくあるけれど、これまた今の時代性とアメリカという国の性格を良くも悪くもしっかり入れ込んでてとっても面白い。かなりテンポ良く進んでくから、超皮肉なタイトルも話なんか聞いちゃいない民衆>>続きを読む

スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団(2010年製作の映画)

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最初から最後までいい感じにバカな内容と無駄遣い的な派手アクションをやってくれてたからなんっにも考えずに脳みそ殺して楽しめた。最高だからエドガーライトはこういうの一生つくってほしい

ヴェノム(2018年製作の映画)

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たしかにヴェノムちゃんカワイイな。ビジュ強すぎて残虐さが勝つかと思いきや本当にゆるかわバディものじゃん。エディからの寄生虫って紹介に対して、必死に“Apologize!!!!!”って言ってんのウケた。>>続きを読む

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

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いやぁ、こりゃすごいわ。たしかにこれ1本でMCUにおけるマルチバースをやってのけてしまっている…!
おなじみのグウェンやらドックオク、なるほどそうなるのね〜〜!!!と実写との差もいちいち楽しめる展開に
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欲望の翼(1990年製作の映画)

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相手を傷つけるために放った言葉で自分が一番落ち込むみたいなやつ。この陰鬱で退屈な世界観よ。じめっとして嫌〜な感じが続く梅雨のような王家衛世界、どうしても嫌いになれないんだよなぁ。雨描写が多いけど、全体>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

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映画での追体験とはこのことか。すごい…完全に感覚が狂ってくる。お前が覚えてないだけだろと言われたら「えぇ..そうなのかもしれない…」と思ってしまいそうになる。基本的に自分に非がある前提で日々を送らなけ>>続きを読む

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

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異国での居心地の悪さと安らぎ、TOKYOのノスタルジー、雑踏の退屈、エレベーターのぎこちないキス、新宿西口ヨドバシカメラ前の、確かめ合う別れ、空港に向かう首都高速。エンドロールの風をあつめて。

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

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肌の色が持つ理不尽な暴力性を、より引き立てるためかのようなうっすらとした希望的観測でどん底に落としてくる感じが末恐ろしい。「ガンを持っているのか」と驚く男性に対して「NYで生きていく黒人の女が持ってな>>続きを読む

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

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さすがピクサー…!王道の子供から大人まで楽しめるものを作り込んできていてとってもよかった。ソウルが入れ替わったジョーが思わず聞き出せた床屋でのシーンが好きだったな。ソウル世界で何もかも決められてるのか>>続きを読む

ハッピー・オールド・イヤー(2019年製作の映画)

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過去のリセットにはかなりのエネルギーを要するってめちゃくちゃ普遍的テーマなはずなのに、何度でもどんな形になっても落ち込んじゃうな〜〜
決定的な何かじゃなくて小さいけど確実に刺さってくるガラスの破片みた
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サンダーバード55/GOGO(2020年製作の映画)

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わーーーーーー
思ったよりテンションあがるやつーー!
最初3分の製作秘話的なインタビューだけでちょっとグッと来すぎてしまった。
手先(指先)とか、歩いている足元とか、たまに人形じゃないカットが入るの面
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

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こういう紆余曲折夢追いストーリーにめちゃくちゃ弱いので当然の如くくらっているわけなんだけど…世間体と夢との天秤って普遍的なテーマだけど、マンネリせずに面白いものが生まれ続けるからすごい。前衛的で理解さ>>続きを読む

東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

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よすぎたよ!!!始まった瞬間からエンディングまで全部よかった…2021年・今敏全作完走記念がこの作品でよかった。
よすぎたな〜だけじゃなくてもっと書きたかったんだけどそれ以外出てこなかった。今敏作品の
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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

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最初から最後までコントみたいな映画だったな。ポンコツ具合とテンポ感勝ち。こんなの大好きでしかないよ!

レイジング・ファイア(2021年製作の映画)

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初見でも「あ〜これ撮りたかったんだな」と分かる画があちこちにあってめちゃくちゃ楽しかった。追う・追われるもだし、なんかそれぞれのリーダー像もよかった。主演二人の性格が最初から最後まで一貫してわかりやす>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

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MCU27本目
(スパイダーシリーズ8本目)

やべえ。とんでもなさすぎて死んだ。
言葉にするほうが野暮。歓喜。本当にありがとう。当分これ以上のスパイダーマンシリーズできねえよ…違和感まみれのだったア
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アメイジング・スパイダーマン2(2014年製作の映画)

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緩急あるアクションシーンはたぶんものすごく3D向けなんだとは思うけど、ちょっとやりすぎ感ありで酔いかけてしまった。
個人的には現段階のスパイダーマンシリーズでワーストかも、、、という落胆した気持ち。
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アメイジング・スパイダーマン(2012年製作の映画)

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サムライミ版もMCU版も、“偶然”クモに噛まれちゃってからスタートな気がするけど、本作は実親回想から入るからピーターがスパイダーマンになるべくしてなった感があるなぁ。だからなのか分かんないけど、周りの>>続きを読む

浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)

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遠い親戚より近くの他人ってほんとにね。ココといって秀でた場面があるというよりは、じわじわ全体が良かったな〜の味わい映画で楽しかった。なんだかんだで逃してしまっていたので駆け込めて映画館で観られて良かっ>>続きを読む

スパイダーマン3(2007年製作の映画)

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え〜〜〜!最後いい感じにまとめてるけど、なんかもうずっとめちゃくちゃ嫌な雰囲気で疲れるなスパイダーマンは!世界を救って平和を保っているようでいて、すごい身の回りの人巻き込むしちょっとエゴにすら思えてき>>続きを読む

スパイダーマン2(2004年製作の映画)

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全員が全員それぞれ葛藤してるからつらい。そんな全部が身近で起こってるんかい!のツッコミを一生やってしまった。前回に引き続き、お世話になってたり尊敬してたりする人が悪に転んでしまったときのヒーロー像、な>>続きを読む

スパイダーマン(2002年製作の映画)

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大いなる力は大いなる責任を伴うし、一生懸命に戦っても愛する人を傷つけてしまうジレンマってもはや可哀想になってきちゃうな…

偶然と想像(2021年製作の映画)

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劇場の椅子に座ってるのに膝から崩れ落ちるかと思った。
とんでもない解像度で“普遍性”を描いてくるの、こっっっっわ!!!!!濱口竜介マジでこええ。鋭利なくせに、俯瞰図で捉えてくるから逃げ場がない。これは
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ローラ(1981年製作の映画)

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ファスビンダー他作とぜんぜん違って、だいぶ分かりやすい大衆向け商業映画!「みんなこういうのが好きなんでしょ」みたいな見せ方(だいすき)の中に、隙間から覗くように差し込んでくるファスビンダーの不穏・孤独>>続きを読む

第三世代(1979年製作の映画)

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“意志と表象” を、最初から最後まで貫いていたこと以外、わたしには分からなかった… 10年後くらいに見返したらなんか変わるだろうか

13回の新月のある年に(1978年製作の映画)

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暴力性と居心地の悪い不穏さがずっと存在しているのに、その冷たい美しさに酔ってどうしても嫌いになれない…みたいな映画だった。変化と悦びと絶望と生と死と、創り手の人生をそのまま映した映画なんでしょうね。>>続きを読む

エッシャー通りの赤いポスト(2020年製作の映画)

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園子温新作というからちょっと身構えてしまったのだけれど、エネルギーはそのまま暴力性を感じさせないあったか映画になってた。ワークショップを開いて“無名の新人を使う”ことに重きを置いたどのことだけど、それ>>続きを読む

浅草キッド(2021年製作の映画)

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分かりやすくてよかったところと、分かりやすく作りすぎなんじゃと物足りないところと。Netflixの割には尖りがなく普通に人に勧めやすい王道作品になってた。ただ、それじゃNetflixが作る意味なくない>>続きを読む

JOINT(2020年製作の映画)

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どちらにも転びきれない曖昧さと、それをそのまま表すかのような手振れ撮影、役者の表情勝ちな寄り画角、動いているようで動かされてる、自ら運転ではなくずっと乗せられている“助手席”な主人公。

前半の音楽に
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ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

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MCU24本目

歯抜け作品を補完した、が、MCUリレーの中でいっっっちばんキツかった。こんな苦しいことある??フローレンスピューがコミカルに持ち込んでくれる場面も多々あったけど、それにしても全体的に
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