ああ、ここで終わっちゃうの?もっと先まで観たかった、と思うほど、スピルバーグだった。スピルバーグ全作品のための予告編。
家族の物語は非常に繊細で葛藤に満ちていて、好きな描き方だった。
人生の中に映>>続きを読む
世界初の1902年のSF映画。ジョルジュ・メリエスはマジシャンでもあり、見世物小屋の芸人であったスクラダノフスキー兄弟同様、観客をアッと驚かせ、楽しませる工夫をした根っからのエンターテイナーでした。想>>続きを読む
最初に、邦題について。原題通りに「スクラダノフスキー兄弟」と名前を入れてほしかった。「何人もの忘れ去られた映画の先駆者たちへ」とエンドロールにあるのだから。
ベルリンで、リュミエール兄弟より2ヶ月ほ>>続きを読む
思っていた以上にずっとよかった。
香川照之の表現力にかかっている。
記憶喪失の男は、エキストラで演じていることと現実の生活の境が曖昧になっていき、現実がまるで借り物のように感じていく…
カラックス>>続きを読む
ジャズ好きな方や週末の夜にオススメ。
心地よい音楽で眠りに誘われ、毎晩少しずつ観ていました。
実話を元にしたジャズマンと若い支援者との友情物語。
ストーリーは年老いたサックスプレイヤーのデイル(デク>>続きを読む
とても楽しかった。リュミエール兄弟が撮影した50秒の映像が108本入っていて、クスっとするほほえましいナレーションで、撮影された背景がわかる。構図が完璧。カメラの位置により、奥行きとドラマ性が生まれる>>続きを読む
🌿隣の芝生は青い🌿
アカデミー賞短編賞受賞作品。
丸見え、筒抜けの暮らしなので、妙に親近感を覚えました。
向かい合わせの高級マンションの話。
主人公の女性は双子の子どもに加えて三人目を身ごもってい>>続きを読む
写真家の浅井慎平が監督し、友人である、まだブレーク前のタモリがノーギャラで主演。トレードマークの🕶️はしていなくて、ぼそぼそ話すのは変わらないけれど、若くて、すごく素人ぽくて新鮮です。近所の鍵っ子の少>>続きを読む
スピルバーグ等のオムニバス。ずいぶん昔に観て、その後もテレビで観たりしたので、第4話の「2万フィートの戦慄」は、飛行機に乗るたひに思い出すほど印象に残っている。翼をついつい確認してしまうほど恐怖が刷り>>続きを読む
レビュー1400で、何か記念になる作品をと、約140年前のリュミエールの瑞々しくほほえましい映像にしました。
赤ちゃんに屋外でご飯を食べさせている1分の映像ですが、赤ちゃんのもぐもぐする姿や好奇心持っ>>続きを読む
オーストラリアで羊の群れを移動する仕事に就いている夫(ロバート・ミッチャム)とその妻(デボラ・カー)と息子の悲喜こもごも。大きな盛り上がりはないものの、家族それぞれの思いをじっくり描いていて、人情噺に>>続きを読む
アラン・コルノーは三作目。以前観たうっとりするバロックの世界とは一変して狂気の世界。こんなに作風変わるとは、幅の広い監督です。
原作ありのストーリーはノワールだからシンプルなのに、雰囲気が独特でとらえ>>続きを読む
タイトルが強烈。先に観た「クレイジー・イン・アラバマ」のマイカーが霊柩車だったので霊柩車つながりで。こちらの方が断然クレイジーでした。二転三転し、先が見えないブラックコメディ。なかなか面白かったです。>>続きを読む
OPがぶっ飛んでいて、クレイジー感があったのですが、思いの外テーマはシリアスでした。原作あっても、「テルマ&ルイーズ」へのオマージュではないかとも思うほど、テルマ&ルイーズの恨みを本作で果たしています>>続きを読む
てっきり「蝶々夫人」の現代版だと思っていたら、たしかにマダムバタフライではあるんだけど、実話なのも驚くのですが、しかもデビッド・クローネンバーグの美しい恋愛ドラマで、言葉が見つかりません。ジョン・ロー>>続きを読む
ティーンの恋愛をスザンヌ・ランドンが15歳で書いた脚本を19歳の本人が演じ監督している。荒削りなものの、蝶になる前の混沌とした蛹の時代を丁寧に描いている。
スザンヌは十分にファム・ファタールである。>>続きを読む
道草ばかりでなかなか目的地につかないロードムービー。ベトナム反戦を声高にできなかった時代に、アメリカンニューシネマの型に隠れた反戦映画でした。ハル・アシュビー監督すごい手腕で見事なフェイクです。木下恵>>続きを読む
私もみんとさんに続いて満点をつけてしまいました。
文句無しの完璧なムルナウのサイレント映画。360度どこから見ても、完全無欠。
ストーリーは不倫した農夫と妻の愛の物語ですが、
まずエンタメ性につい>>続きを読む
ハッピーエンドを望まなかった初めての映画です。オーソン・ウェルズが他作品で海外滞在中、映画会社に大幅に(131分の内の40分)カットされ、結末に至っては、助監督が原作通りハッピーエンドに撮り直していた>>続きを読む
吉増剛造×空間現代の即興ライブパフォーマンス。
宮城の金華山を望むホテルの窓に書いた詩から始まる。
密閉空間で、ガラスに描き、詩を吟い、即興のロックが響く。
上映途中、偶然にも地震が二度あったけれど、>>続きを読む
二部構成。後半が国立近代美術館における建築家鈴木了二のインスタレーション「物質試行51:DUBHOUSE」の記録映画で、「建築が生み出す闇」がテーマ。直線と面、光と影を建築空間で生み出していく映像。同>>続きを読む
ビーズで作ったストップモーションアニメ。
気が遠くなるような手間です。
細胞の誕生に始まる生物の歴史を描いています。
但し、弱肉強食、強者生存、競争と戦いの歴史について。
6分であっという間に…💣️>>続きを読む
日本の選挙権がどれだけ恵まれているかを痛感できるアメリカの選挙制度についてのドキュメンタリー。
民主主義が後退しているアメリカで投票権を獲得することがいかに難しいことなのか、投票権を得て投票しようと>>続きを読む
ずっとうるうるしていました。こういうちょっと社会になじめない主人公を温かく見守るストーリーが好き。優しい気持ちになれます。
25年誘拐監禁されて外の世界を知らずに育った青年のその後を描いています。>>続きを読む
昔話の中では「三年寝太郎」がいちばん好き。ぐーたら病にすでに感染していると思っていたのに、これを観たらまだまだ重症化が足りないことに気づきました。アレクサンドルには賢いワンちゃんがいて、身の回りのこと>>続きを読む
OPのホームパーティーの写真から動画に切り替わった時点で、ああわかる、とすべてを受け入れてしまっていた。カサヴェテスの人間の本質を引き出す即興的な演出のドラマは仲の良い友人4人の内の一人の葬儀から始ま>>続きを読む
七里監督の作品「背」を観たくて予習。実験的なアート作品で、映画を彼、音楽を彼女にたとえ、映画が音楽と出会う前(サイレント)から始まり映画と音楽との関係を映像と音声、文字を多重に合わせて表現している。>>続きを読む
マイケル・チミノ監督の最後の作品。 末期ガンの殺人犯の少年が担当医を拉致して逃亡するアクションロードムービー。容易くバディものにはならないところがいい。脅されながらも治療しながらも、犯罪を重ねながらも>>続きを読む
何十年ぶりかのチャップリン。素顔を初めて知りました。知っているチャップリンはサイレントのパントマイムだったから、こんなにシリアスで温かくも哀しいドラマ作品を制作していたのも知りませんでした。しかもあの>>続きを読む
戦後40年経ち、ハンガリーでナチスに協力した特殊部隊の戦犯の疑いで、アメリカの市民権をもつ元ハンガリーの農夫が訴えられる。弁護士である娘が父親を弁護することになったが…揺れ動く娘の心、試される父娘の愛>>続きを読む
楽しかった~
オチが最高!思い出してもおかしくなる。エルンスト・ルビッチの笑いのセンス大好き。
ナチスをおちょくった喜劇を演じていたワルシャワの劇団員たちがナチスに市内を占領された後、スパイを騙したり>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
(長文です)
テオ・アンゲロプロス作品の中では珍しくメタファーや叙情的映像が少なく、ストレートに実際の事件(ディレシ殺人事件)を演劇的に描いているため、長尺であるが、観やすかった。共産主義の衰退をも描>>続きを読む
パレスチナについてさらに知りたくなって。パレスチナ人迫害と虐殺の実態を取材した日本人ジャーナリストのドキュメンタリー。ユダヤ人入植で消えた村は420はあるといわれ、その内250を長期に渡って取材してい>>続きを読む
パレスチナ自治区を囲う分離壁を命懸けでよじ登り、幼なじみの妹である恋人に会いに行くオマール。ある事件で、イスラエルの秘密警察から拷問を受け、友情か恋人かを選ばされ、友人を裏切りスパイになるようにと脅さ>>続きを読む
風変わりで好みだった。パレスチナ人のイスラエル国籍のキリスト教徒であるエリア・スレイマン監督自身が主演の作品。おとぼけ感が楽しい。小ネタのオンパレードで笑った笑った~。
ストーリーらしきものは、パレ>>続きを読む
記憶についての寓話。
突然記憶喪失に陥る不治の病が蔓延するある街。病院では「回復プログラム」を整備し、患者の第2の人生の独り立ちをサポートしていた。患者が日常を取り戻すプログラムを実践してポラロイドに>>続きを読む