鑑賞後の怒りと不快感半端なかったです。娼婦連続殺人事件は現実にあった話で、犯人が世の中を浄化している正しい行いだと支持され英雄視されていたことも事実。
この事件の土台にあるミソジニーが宗教由来だとし>>続きを読む
イランの女性人権活動家のモハンマディさんがノーベル平和賞を受賞したのを受けて、イランのジャファル・パナヒ監督の作品を鑑賞。モハンマディさんの写真を見て、同監督の「人生タクシー」で最後に乗ってきた女性活>>続きを読む
心温まるロードムービー。良作です。 出会うことのない二人が長距離列車で乗り合わせ、少しずつ心が通いあっていく。ありきたりの設定を補うに余りあるユーリー・ボリソフの演技力。食堂車でのシークエンスが素晴ら>>続きを読む
子供の目から観た戦争で、国籍、民族を超えた家族の絆を描いています。 エピソード作り込み過ぎに感じたけれど、この町の歴史そのもので、ポーランドとウクライナ、ソ連、ドイツに幾度となく占領された地域でした。>>続きを読む
ファスビンダーおもしろい!
オープニングでまずつかまれました。まるでアクション映画かサスペンスが始まるみたいで。その後も結婚翌日に戦場へ行き、帰ってこない夫を待ちながら、実利的に生きるマリアの行動力>>続きを読む
なんか聴きたくなって。
声が好き。
the stranger演らなかったのか、収まっていなかったのか。本国より日本でヒットしたそう。
uptown girl、軽快な80年代を思い出す。海辺のドライブに>>続きを読む
フィル友さんのレビュー読んで、そろそろベルイマンを注入したくなり笑。今作はベルイマンらしい重さや難解さはなく、タイトルのような不良少女でもなく、自由奔放な少女の青春でした。モニカの伸びやかさや素直な感>>続きを読む
チャップリンの「モダン・タイムス」(1936年)に影響を与えたと言われているルネ・クレール1931年の社会風刺コメディ。資本家に搾取され、機械に支配される労働者、非人間的で人間疎外の社会をコミカルに描>>続きを読む
倍払ってもいいと思いました。
リズム感ゼロなので、ダンス系は全くだめなんだけれど、ダンス観るのは大好き。昔はよくコンテンポラリーを観にいっていました。
オペラ座のダンサーだったエリーズが負傷し、一度>>続きを読む
都民の日だったので、東京メトロが題材の作品を。てっきり地下鉄巡りのオムニバスだと勘違いしていました。浅田次郎原作の半自伝的作品で、地下鉄からタイムスリップするファンタジー。かなり重かった。ファンタジー>>続きを読む
都民の日に東京を舞台にした作品を。 ソフィア・コッポラ監督が描く、50代のビル・マーレイと10代のスカーレット・ヨハンソンの淡い恋心。不思議と歳の差がいやらしく感じない。中年の危機と倦怠期だと二人はい>>続きを読む
大ファンのタヴィアーニ兄弟。兄を亡くした後、91歳の弟パウロが製作した最新作。1936年に没したノーベル賞作家ピランデッロの遺灰を戦後、遺言どおりにシチリア島へ埋葬するまでの<遺灰のロードムービー>。>>続きを読む
「ペトラ・フォン・カントの苦い涙」でクセある作風だと思ったファスビンダー。こちらは中年女性と歳の差ある外国人労働者の美しくも悲しい純愛をストレートに描いていました。エミが輝いていく恋の魔法。モロッコ人>>続きを読む
ベルモンドがナチスをとことん茶化し、アクション、コメディ、ロマンスありの、楽しく粋なお話でした。ナチス開催のベルリンオリンピックが舞台。アクロバット飛行やカーアクション、実際のニュースも使われ、ダイナ>>続きを読む
ルネ・クレール監督版の「ファウスト」。おどろおどろしさは全くなくて、悪魔と契約して若さを取り戻したジェラール・フィリップが美しく、ミシェル・シモンの悪魔のファウスト教授がとってもチャーミングで楽しい作>>続きを読む
シェイクスピアの史劇で極悪非道と知られる「リチャード三世」に、ある日、心つかまれたフィリッパ。リチャード三世の汚名を晴らしたい衝動に駈られ、素人ながら資金を集め、行方不明の遺骨を掘り当ててしまう実話。>>続きを読む
感動の前にインパクト大でした。萩尾望都『トーマの心臓』のオリジナル。神学校の優秀で真面目な上級生と、天使のような愛らしい下級生が「特別な友情」を抱き、互いに詩を交換して、想いを確認しあう美しい二人。し>>続きを読む
私は善人でないし情に厚くないのでジュジュに肩入れできず、ジュジュの友人の芸術家も薄情といわれながらも、殺人犯に地下室を貸し、名義も貸していた。このラストに、ええーここで終わっちゃうの?と声を出したほど>>続きを読む
初ファスビンダー。これは同性愛ではなく、女の六相を描いているんじゃないかと思う。男性を抜きにしては存在しない女の別の顔。母、娘、妻でもあったペトラ、女友だち、それを不安定にさせるのは、謙虚でなければな>>続きを読む
ジェラール・フィリップが、雨の降り止まない海沿いの寂れた町で、一人苦悩する。季節はずれの客のいない宿で寂しげなシャンソンが流れている。
1948年、戦後まもないフランス映画だが、同じく戦後の邦画の趣>>続きを読む
サイレントコメディのショート。
お約束の笑いはいつの時代も同じ。
二人の水兵さんのオフの楽しみは乗り慣れない車で街に繰り出し、ガールハント。ローレル&ハーディーの凸凹お笑いコンビがハチャメチャで、こ>>続きを読む
「天井桟敷の人々」で大好きになったマルセル・カルネ監督。こちらはホラーの香りがするロマンチック・ファンタジー。ストーリーテリングの巧さに溜め息つき、全編、詩的な画と美しい楽曲で夢心地になりました。>>続きを読む
殻を脱ぎ捨てたいのに、ぐちゃぐちゃしちゃう青春の痛みが繊細に表現されていた。人を傷つけて初めてわかる自分が傷ついていたということ。
親友のイトウに告白されて困惑したヨシダの気持ちはわかるが、優等生の>>続きを読む
おもしろかった!キューブリックのクライムサスペンス。
強盗チームの各人の行動をそれぞれ別々に時系列で見せていく。同じシーンでもチームの役割によって見るポイントが変わってくる。
複雑なプロットに見える>>続きを読む
小ネタに笑い、ラストにうるうるし、ほっこり余韻に浸る東京散歩。初、三木聡監督。期待をいい方にはずされ続け、優しさの日だまりにいつの間にかいました。留年大学生(オダギリジョー)は追い立てられていた借金取>>続きを読む
世界中の廃墟のドキュメンタリー。ナレーションも劇伴も無く長回しの映像が続く。えっ、と思って読んだ駅名は「なみえ」…まさか冒頭ソ連の次に日本が出てくるとは思わなかった。そうだった。日本には、あったのだ。>>続きを読む
「血ぬられた墓標」で気になったイタリアホラーの巨匠マリオ・バーヴァのクライム映画。ホラー以外でも高評価のため鑑賞。人質を乗せて逃亡する犯人たちと人質たちの車中劇がほとんど。原題「狂犬」のまんまの内容で>>続きを読む
ルカじいさんが梨の苗木を買いに孫と旅するグルジアのロードムービー。名作です。70年代の冷戦を背景に、合理性や近代化よりも、若者の命を大切にし、大地からの命の恵みを長い目で育てることを命がけで教えていま>>続きを読む
わかりやすいゴダール作品は珍しい。愛の探求者の理想と現実の経済的生活の間で揺れる人間を描いています。哲学者ブリス・パランがカフェでアンナ・カリーナと対話するシーンがメッセージなのでしょう。哲学者の言葉>>続きを読む
両親の離婚によって心が千切れてしまった子どもの気持ちにフォーカスした相米慎二監督の傑作。
理想と現実の間、表と裏、本音と建前、大人の事情を望まずに理解せざるを得ない子どもの痛みと哀しみを正面から受け>>続きを読む
まさにアンソニー・ホプキンスのマジックのような演技にやられました。ホラー感あふれる心理サスペンス、怖かった~そして切ないです…
コーキーが腹話術師として成功するまでのプロセスが省かれていたり、健康診>>続きを読む
キューブリックが撮った戦争の不条理。20代で凄い!としか言い様がありません。「死にたくない」と前進できなかった兵士たちは命令に背き、敵前逃亡した臆病者なのか。罰せられないとならないのか。死を恐れる人間>>続きを読む
アニエス・ヴァルダの<拾う>ことについてのドキュメンタリー。さすが農業国フランスらしい、余剰生産物の行方と人が捨てたものについての徒然。フランスでは貧しい人が収穫後の畑で落穂を拾う権利ははるか昔から存>>続きを読む
先日、視覚障がいある人びとの世界を視覚障がいのないロウ・イエ監督が五感に伝わるように作った「ブラインド・マッサージ」にいたく感動しましたが、こちらは全盲のミュージシャン加藤秀幸さんが映画制作するプロセ>>続きを読む
こんなにヘンテコだと思っていなかったので、最初かなり引きました。好みが分かれそう。静止画的にはアート性は抜群です。砂漠のアートはまるでインスタレーションでした。
ヘンテコでもいろいろあるけれど、フェリ>>続きを読む
バーバラ・スティール目当てでイタリアのホラーの巨匠マリオ・バーヴァのデビュー作をついに観ました。ホラー苦手と言いつつ、ゴシック・ホラーはヴァンパイアもので免疫つきました。デビュー作とは思えない、巧みな>>続きを読む