フェリーニの記憶のローマ。マンジャーレ、カンターレ、アマーレのパッショナーレのカオスな街。映像の魔術で見せられた楽しいローマ・ツアーでした。
上京してきた若きフェリーニ(アラン・ドロン似のイケメン)>>続きを読む
湿地の景色が美しく、ミステリアスな法廷劇でした。が、演出やキャラクター設定に違和感あり、入り込めませんでした。途中でオチが見えてしまったこともあり…
ルノワールの「スワンプ・ウォーター」のような沼地>>続きを読む
酷暑にタイトルで選んだテネシー・ウィリアムズの戯曲。猫は出てこなくて一安心。比喩でした。家族の大喧嘩を通して、雨降って地固まる話。ポール・ニューマンが元フットボール選手、その妻にエリザベス・テーラー。>>続きを読む
エンドロールのあの曲で涙が出てきました。シリーズ最初の3本は夢中で何度も観たのに、その後はすっかりご無沙汰。インディー・ジョーンズは永遠だろうと忘れていました。
戻らない過去にロマンを感じ、やり直せな>>続きを読む
フィリピン人メイドとシンガポール人家族の交流を描いたヒューマンドラマ。若い29歳の監督の自伝的作品ですが、甘さが一切ない。人間を裸にし、厳しさも弱さもそのままむき出しにしています。また、安易に奇跡に頼>>続きを読む
伊丹十三の父、伊丹万作監督のコメディ時代劇。志賀直哉原作。ほっこりしていて楽しい。センスのいいセリフと計算された構図に美しい映像、とぼけた笑いに洋楽を使ったミスマッチ感がお洒落。ストーリーは一部わから>>続きを読む
初ウェス・アンダーソン。邦題に釣られました。マックスはまだ15歳、もう15歳。マックスのお父さん、シーモア・カッセルは大好きだけど、作風もマックスもお子様(←丁寧な表現)過ぎて、理解不能でした。世界観>>続きを読む
実にジャームッシュで、退廃を好むヴァンパイアが現代にいたらこんな気だるい感じになるんですね。音楽がめちゃめちゃカッコいい。ギターが心地よく響き、ずっと夜のシーンなので眠くなりました。赤いドリンク🍸️を>>続きを読む
ヴァンパイアものにはまり、連日投稿しています。巨匠も撮るヴァンパイアもの。コッポラのは、ドラキュラというより「美女と野獣」に近く、血よりもエロスを求めるファンタジーでした。
豪華キャストです。ドラキ>>続きを読む
同名タイトルに間違えて投稿したので再投稿します💦
ドラキュラと言えばクリストファー・リー、リーが演じた最初のドラキュラ。今現在、ドラキュラものではいちばん怖かった。
カラーだし、お城は古くないし、>>続きを読む
イラン系アメリカ人による少女吸血鬼。スタイリッシュでおしゃれな映像と音楽。ジャームッシュぽい。荒廃した町で深夜、黒いチャドルを纏った少女が何かを探し彷徨う。
原題は「夜一人で歩く少女」。
ドラキュ>>続きを読む
トニー・スコット監督の吸血鬼。デヴィッド・ボウイとカトリーヌ・ドヌーヴがヴァンパイアの夫婦だなんて、美しすぎます。クラシック音楽を愛し、ニューヨークの屋敷で美しいものだけに囲まれ暮らす二人。永遠に不死>>続きを読む
カール・テオドア・ドライヤーの吸血鬼。
白日夢なのか夜なのかわからない。
日光か月光かもわからない。 美しく儚げな映像で綴られ、幻影に惑わされた旅人の不安と恐怖を、勝手に動き出す影で表しています。陰影>>続きを読む
ブラピとトムの美しきヴァンパイアたち💓💕二人に吸われる女性は恍惚の表情に。
ヴァンパイアに成りきれず、人間の魂をまだもち、堕落していく時代に馴染めないブラピ。不死に耐えられず、時代を嘆き、まだ死にた>>続きを読む
ポランスキーのホラー・コメディで笑えなかったので、「散歩する霊柩車」で気に入った佐藤肇監督作品を。60年代の特撮を楽しみました。本邦初のSFホラーだとか。
笑えるかと思っていたのに、
グロ耐性が低い>>続きを読む
ロマン・ポランスキーのホラー・コメディ。吸血鬼を研究している教授の弟子役でご本人、シャロン・テートも宿の娘役で出演。
ポランスキーのコメディ、スベりっぱなし(笑) もう少し短くてもいいかなあ。
吸>>続きを読む
ベルイマンのホラー、洗練された悪意の表現と美しい映像、とても好みでした。ぞわぞわする画ばかりで感動です。もう一度観たい。強迫観念のある芸術家(マックス・フォン・シドー)が、妄想の中に入り込み、失踪。夫>>続きを読む
トリュフォー監督の恋愛映画。濃厚な狂気でした。
「偶然に」引っ越してきた隣の女マチルド(ファニー・アルダン)が怖い。
かつて愛しあった二人が再会してからW不倫に再燃するまではあっという間で、なんのため>>続きを読む
三船敏郎の初海外出演映画。
先に観た「メキシコ無宿」の宍戸錠がメキシコ化するところ、こちらは冒頭から紛れもない時代劇のミフネでした。最初は大きな演技でミフネだけが浮いている印象でしたが、ストーリーと合>>続きを読む
宍戸ジョー改め、ホセ宍戸かと思うほどメキシコに馴染んでいる若き宍戸錠。本邦初のメキシコ・ロケ、シティの革命記念日のパレードや素朴な村の佇まいや光景等、メキシコ感満載です。
豪快な宍戸錠が街中で言葉通>>続きを読む
酷暑なんて、笑いとアクションでぶっ飛ばし、ラストにほっこり。ジャッキー・チェン監督・主演作品。「ルージュ」で気になったアニタ・ムイ目当てで。フランク・キャプラの「ポケット一杯の幸福」のリメイクです。ジ>>続きを読む
90年前の日本製SF短編アニメ。
恒喜さん、ご紹介ありがとうございました。すごくおもしろかったです。
荻野茂二監督が1933年に自主製作したもの。1942年に戦死した魂(ご先祖さま)を科学の力で204>>続きを読む
なかなか面白かった。
女の情念はうらめしや。
最初は30年代の香港の遊郭の女郎ユーファ(アニタ・ムイ)と若旦那チャン(レスリー・チャン)の華やかで妖艶な恋物語だったが、突然に50年後の現代に変わり、チ>>続きを読む
マイケル・マン監督の実名の実話もの。タバコの中毒性、発がん性を隠蔽したタバコ会社の元副社長(ラッセル・クロウ)が内部告発者となり、テレビ局のジャーナリスト(アル・パチーノ)が様々な妨害から情報源のラッ>>続きを読む
4時間の長さはさすがに気になったものの、見終わった後は人間関係を淡白に記述する作風なので、この尺は全容を伝えるには必要だったのかもと思った。主人公の少年の家族内に渦巻く不安と、父親の息子への期待が、少>>続きを読む
小出恵介目当てで。
城定秀夫監督、全く合わなかった。ストーリー以前にセリフがくさく、演出がベタで、間合いが、カメラワークが…とにかく苦痛でした。
小出恵介さん、主演カムバックおめでとう、のお祝い+0.>>続きを読む
初イエジー・スコリモフスキ監督。
ジャン=ピエール・レオがポルシェに乗るの巻でおもいきりヌーヴェル・ヴァーグだった。トリュフォー監督ではないのに、ドワネルシリーズのアントワーヌではないかと思うほど、車>>続きを読む
以前から観たかったキューバのプロパガンダ作品。スコセッシやコッポラが絶賛し再公開されたことで知られている。優れたカメラワークによる映像のクオリティに震えた。赤外線フィルターを使って撮っているため、通常>>続きを読む
老婦人が列車の中で行方不明になるヒッチコックの有名な作品。
期待が大きかったためか、私にはトリックも含めそれほどおもしろさを感じられなかった。
なんでかな、英国人だけに通じるジョークとかが鼻についた>>続きを読む
「太陽の帝国」の上海、蘇州河つながりで。梅雨明けが近いこの季節に、湿っぽい匂いを感じるロウ・イエ監督の詩的な作品を。とても好みだった。
蘇州河に飛び込んで姿を消した女を探す男が、バーの水槽で泳ぐ人魚>>続きを読む
戦争を子ども目線で描くことで、思想も正義も排除し、戦争の愚かさ、人間の狂気を際立たせている。子どもの成長を絡ませながらのアプローチはスピルバーグならでは。深掘りしすぎてまたもや長文です。
戦争ごっこ>>続きを読む
フリッツ・ラングがアメリカに渡ってからの作品。英国の狩猟の名手がスポーツ感覚で、ヒトラーを標的に銃を構えたことにより、執拗にナチスから追われる。
設定が奇抜なぶん、リアリティーや納得感が薄く、ラング>>続きを読む
イギリスとドイツの開戦前夜、二重スパイ同士が、軍事に技術を利用するため、工学博士とその娘を拉致し、また奪還するキャロル・リード監督のサスペンス。最後まで目が離せなかった。ラスト1分は、スイス国境を舞台>>続きを読む
つらかったけど観てよかった。
シンドラーがユダヤ人を大勢助けたことしか知らず、辛そうで事前情報を避けていました。なので、てっきりベン・キングズレーがシンドラーだと思っていました。
助けた命に救われま>>続きを読む
最後の数分のために2時間がある、というレビューが数多くあり、本当にそう思います。仮想国の独裁者と瓜二つの床屋が独裁者になりすまし訴える平和と愛の演説。政治家でない人の熱い言葉は真っ直ぐに届きます。なぜ>>続きを読む
ブラックコメディだと思っていたら、とんでもなく恐ろしい映画だった。ヒトラーが現代に蘇ったら人々はどう反応するのか。リストラされたテレビマンが、ヒトラー似の自称ヒトラーと町に出て実際の人々のライブ反応を>>続きを読む