幕のリアさんの映画レビュー・感想・評価 - 45ページ目

蠱毒 ミートボールマシン(2017年製作の映画)

2.5

予告編通りの夥しい血糊、サイケデリック感、アクション。
劇場で見逃していて、ようやくレンタル屋の一本を入手。
塚本晋也「鉄男」の系譜に連なる作品のはず…

話は変わり、2018秋冬のグッチのコレクショ
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ポリス・ストーリー 香港国際警察(1985年製作の映画)

4.4

さすがキャセイパシフィック、香港映画クラッシックとして飛行機で見れるなんて感謝。
一体何十年ぶりだろうか。

圧巻のオープニング。
バラックが集まるスラム街を鵯越の逆落としよろしく爆走する車!
なぜか
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Mr.BOO!ミスター・ブー(1976年製作の映画)

4.9

さすがキャセイパシフィック、こんな作品が飛行機で見れるなんてね。

五年おきくらいに見ている本作は、個人的にギャグ映画の最高峰の中の一本。

後にビートたけしのコントにおける所作に大きな影響を与えたで
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関ヶ原(2017年製作の映画)

2.2

三成を取巻く壮大な群像劇に仕立て上げられる長尺の筈が…

登場人物への焦点は合ってないし光量も弱い。
大谷刑部、島左近、小早川秀秋、そして家康に絞ったのだろうが、どうにも散漫。
いよいよ関ヶ原!の盛り
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ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

4.0

ロック様、スティーブオースチン戦以来の会心の試合ではないか。
マッチョに止まらない豊かな表情は全編通してピープルズエルボーな魅力に溢れておりました。

エンディングには思わず涙。
エンドロールには待っ
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

2.6

大英帝国万歳。
勝てば官軍。

個人的に、クライマックスの感情移入度が低く興ざめしてしまった。

シャーリー・テンプル・ジャポン(2005年製作の映画)

3.3

静岡県ワシントンDC郡ウォーターゲート町の山寺に潜伏する3人の無職青年。彼らは同町の町長選における“貴重な一票”として雇われた身代り有権者たちだった…。
(「キネマ旬報社」データベース)

いかにも自
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グレイトフルデッド(2013年製作の映画)

3.2

「下衆の愛」、
「獣道」、
「ダブルミンツ」、
と気になった内田英治監督過去作品を遡ってみました。

孤独っち、発見。

タイトルとパッケージからロックな作品かと思ってたら、こりゃまたユーモラスで珍妙
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ミツコ感覚(2011年製作の映画)

4.5

なんでもないような会話に潜む生理的な違和感。

思わせぶりな抽象的な言葉も、
哲学的な単語も、
ポエジー溢れる散文も、
無いのに。

山内ケンジの奏でる不協和音。
僕は嫌だ!と叫びたくたる虫酸が走るキ
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7500(2013年製作の映画)

2.0

来週羽田着深夜便も利用し出張あり。
無茶なスケジュールを組んでしまい体調壊しそうなんで厄祓いになるかとビスタパシフィック航空に先に搭乗してみることに。

役者がショボ過ぎて見てられない問題。
機内がス
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ママはレスリング・クイーン(2013年製作の映画)

2.5

フランス出身のレスラーと言えば、かのアンドレ・ザ・ジャイアント。
大巨人、世界八番目の不思議、人間山脈、現代のガリバー旅行記、一人民族大移動、異名に事欠かない大レスラー。
その師匠にあたるのが、エドワ
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セクシリア(1982年製作の映画)

3.0

初期ペトロ・アルモドバル監督作品。
オープニングから男性の股間股間股間。
群像劇と言えば聞こえは良いが、破茶滅茶にやりたい放題。
真剣に見てても仕方ないので、プロ野球速報と行ったり来たりのながら鑑賞。
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ブラッド・スローン(2016年製作の映画)

3.5

囚人達が「ニューシネマパラダイス」見ながら
クリスピークリームドーナツとDr.ペッパーにありつくシーンが最高。
そんな「刑務所の中」のようなオフビート描写は皆無。

脱獄や権力闘争のエンタメ性は極力排
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レッド・スパロー(2017年製作の映画)

4.0

バレリーナかマリオネットか。
自ら奏でる楽曲で、
自らの足で、
自らのダンスを。

モスクワ、ブタペスト、ウィーン、ロンドン、ちょこっとアメリカを舞台に、設定は現代ながら、美術やファッションが素晴らし
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焼け石に水(2000年製作の映画)

4.7

新鮮なお肉は何より美味。
肉欲だって立派な愛。
愛があれば生活は潤う。
逆も真なり。

いくら頑張っても開かない窓。
愛に生きるから逃れられないのか。
いや愛だけではない、自由になるには何を得ればいい
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アナベル 死霊人形の誕生(2017年製作の映画)

2.6

つべでも見れる短編から「ライト・オフ」を経てジェームズ・ワン一派へ仲間入りした本作監督。

ホラーの基本を押さえた佳作ではあるが、既視感のある表現が多過ぎるのは残念だし、願わくば90分台で収めて貰え
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予兆 散歩する侵略者 劇場版(2017年製作の映画)

3.7

そもそもエイリアン俳優・東出君を初めて見かけたのは「寄生獣」だったか。
長身に不釣り合いな小さい頭。こんな高校生いねーよ、という過剰な美しさが暴走していた。
本作でも予想通りの役どころで、やり過ぎな演
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キャットファイト(2016年製作の映画)

4.7

ポスターヴィジュアルにセンスが炸裂。
昨年見損ねて後悔してたところ、ようやくレンタルで一本発見。

オープニングから痺れる映像と音楽のシンクロに傑作決定。

マイノリティ要素の抽出過剰、
手加減なしの
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スイミング・プール(2003年製作の映画)

3.5

来週、早稲田松竹レイト上映の「焼け石に水」。
どこか惹かれるタイトル、フランソワ・オゾン監督作品は観た事がありません。
予習がてら本作を手に取ってみました。

エロ漫画に出てくるような少女とイケ好かな
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刑務所の中(2002年製作の映画)

3.7

敬愛して止まない偉大な漫画家の一人、花輪和一先生には珍しい体験談コミック作品が原作。
流石としか言いようのないユーモアとペーソスに満ちた視点が堪んない傑作です。

映画化にはさして興味が持てず長らく放
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裁き(2014年製作の映画)

4.6

バーフバリ!バーフバリ!
サーバッキッ!サーバッキッ!
裁き。

バスに乗ってるピンクのシャツのおっちゃん。
携帯が鳴り「あと五分で着きますよ」と。
下町の真ん中で誰かか何かの虐殺抗議集会か行われてい
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幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

2.6

見所は沢山ありましたが、個人的には途中から興味を失ってしまいました。

2018劇場鑑賞30本目

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

4.6

体液まみれの匂い立つ愛憎、
繰り返される人間の愚行と拭い切れない業、
強いられる通過儀礼と帰属意識による安堵、
他者との共存には必要悪である穢れ、
様々な題材を、排水溝でとぐろを巻く毛髪のように複雑に
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監督・ばんざい!(2007年製作の映画)

3.4

フランスの北野武ファンなんかに囲まれて劇場で見てみたい作品。
いちいちリアクション取ってくれそうで倍楽しめそうだ。

江守徹登場からの不条理コントの連続は圧巻。
音楽もひょうきんで昭和の珍作感がキッチ
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夏の娘たち~ひめごと~(2017年製作の映画)

3.4

エロスコーナーにペールトーンの綺麗なイラストのパッケージが。
夭逝された堀禎一監督の事は全く知らないが、何故かclipしてたので借りてみることに。

主演の方がアジアンの隅田っぽいシルエットでなかなか
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水のないプール(1982年製作の映画)

4.7

駅員の切符切りパンチ器が軽快にビートを刻む、
そのパンチ器を鉛筆回しよろしく器用にくるり、
たどたどしく語られる性犯罪被害の供述、
自慢気に豪華ゲストを晒すかのようなオープニングクレジット、

ひっさ
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ザ・ヴォイド 変異世界(2016年製作の映画)

3.6

超進化系ハイブリッドホラー!
なんてパッケージに書いてあったのでチャレンジしてみました。

牛も豚も鳥も魚も構わず鍋にぶち込んでしまっても、ポン酢ともみじおろしがあれば大概美味しく頂けちゃう。
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マングラー(1995年製作の映画)

2.7

mangle
(…を)めった切りにする,切りさいなむ,(間違いや不適切な引用などで)わからなくする,台なしにする,ぶちこわす,水絞り機にかける

95年トビー・フーパー監督作品。
おそらくキング原作か
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セブン・シスターズ(2017年製作の映画)

3.7

近未来ディストピア物としては超一級B級作品。
SFガジェット満載。

ノオミ・ラパスの七変化はお見事の一言に尽きるしハマり役。
ベッドシーンでの裸体は闘龍門のルチャドールさながらで3カウント必至。
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どん底(1957年製作の映画)

3.8

ここだけの話、初見です…

呆気に取られ途中失神もしましたが見終えてからジワジワジワジワ。
スクリーンでなければ確実にタップもせずにリングアウトだったろう。

実に戯曲らしい閉鎖空間の群像劇。

崖下
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ラッキー(2017年製作の映画)

3.9

名優ハリー・ディーン・スタントンの遺作。

「パリ・テキサス」から34年。
ライ・クーダーのスライドギターが、ブルースハープとマリアッチに変わっても、乾いた映像が人生の無常を写すだけではなく、エコーが
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

2.9

賛否両論の十徳ナイフマンを遅ればせながら。

自問自答か、人生の示唆となる文学や思想か、友の言葉や行動か、正しいと思える方向を見定めたなら、ゆったりとでも歩を進めよう。

それぞれ背負っていくものは違
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わが青春のフロレンス(1970年製作の映画)

3.7

フィレンツェの街が最高のセット。
モリコーネの憂いに富んだメロディがムーディで少々こそばゆく、ありとあらゆるバージョンで鼓膜を震わせる。

マルクス主義思想のヨーロッパ中への拡散とプロレタリアートのや
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彼女の人生は間違いじゃない(2017年製作の映画)

2.8

福島県郡山市出身の廣木隆一の原作・脚本・監督。

震災当日は海外出張中で日本にもおらず、東北という土地にも縁遠い私には震災を語る言葉の持ち合わせが不足している。

震災物というカテゴライズはしたく
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THE NET 網に囚われた男(2016年製作の映画)

3.0

キム・ギドク作品は数本しか見てないが、この人の作風が掴めない。

本作のプロットなら、よりサスペンスフルに、よりドラマティックに描いても良さそうなものだが、現場は意外にこんなもんかもという呑気さで淡々
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ロック・オブ・エイジズ(2012年製作の映画)

2.5

これ前借りたな。
んで途中でやめたやつ…

LAメタル含め当時の西海岸サウンドで括ってしまっていい屈託のないポピュラーミュージック(ロックとは言えない)が得意ではないのでアガる要素は弱いが、懐メロ聞く
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