トシオ88さんの映画レビュー・感想・評価 - 19ページ目

花嫁吸血魔(1960年製作の映画)

3.8

カツオ風味の本だし池内淳子が大蔵貢新東宝社長の愛人になるのを断った為に、社長の逆鱗に触れ、こんな役柄を充てられたとか噂の黒怪作☠️
ようやく苦しい生活から抜け出し映画デビューのチャンスを掴んだ池内淳子
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ブラック・サバス/恐怖!三つの顔(1963年製作の映画)

3.3

マリオバーヴァのオムニバス3篇もの。一話目はちょびっとドンデン返しのあるジャッロもの。当時としてのレズビアンの表現の限界的なエロスもあり。イタリアン金持ちの当時のインテリアが堪能できる。2話目はマイナ>>続きを読む

欲望(1966年製作の映画)

3.0

欲望…タイトル検索すると出るは出るは…如何に欲望という言葉が普遍的なのかがよくわかる。
60年代のロンドン、刹那的な生活を送るカメラマンが公園で怪しげな逢引をしているカップルを撮影したところ、殺人らし
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知りすぎた少女(1963年製作の映画)

3.6

ジャッロ映画の嚆矢と言われる映画。モノクロ画面の60年代ローマが舞台。ローマの休日で描かれたローマとは全然違うブラックな内容。叔母の住むローマに遊びに来たアメリカのOLさんが連続殺人事件に巻き込まれて>>続きを読む

下女(1960年製作の映画)

3.6

偶々Twitterに掲載されていた凶々しいタイトルバックに惹かれ、YouTubeで観れることもわかり鑑賞…。不条理劇とでもいうのか。モノクロ画面にドロドロと描かれるドラマ。高度成長期の韓国のとある裕福>>続きを読む

真田幸村の謀略(1979年製作の映画)

2.8

トンデモ時代劇とは聞いていたが、改めて全編見る機会があり唖然😱柳生一族の陰謀で東映正統派時代劇の復活の筈が何故こんな作品にまで堕ちてしまったのか不思議。萬屋錦之介、松方弘樹の主役スターはまだしも、ガッ>>続きを読む

ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

3.0

死体安置所に運ばれた美しい若い女性の遺体。父子で謎めいたその遺体の解剖にあたるが、やがて安置所は悪夢のような世界に。前評判も高く期待して観たが、ホラーとしてはまずまずの佳作。
解剖シーンはグロいが、怖
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ジャックは一体何をした?(2017年製作の映画)

3.2

正直どう評価していいのかわからない😨
17分足らずの短編だが、刑事役に監督本人、容疑者役、愛人役には何故かあれが…。
難解という以前についてこれるかこれないか、だけかとも思う。久しぶりにリンチ監督の完
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恐怖の足跡(1962年製作の映画)

3.2

原題は魂の祭宴とでも言うのだろうか。だいぶ邦題とは異なる感あり。アメリカの片田舎。友人達との自動車レースで事故に遭い、ヒロインは川に転落した車から救助されるが…。この後の展開はこうしたスリラーの古典的>>続きを読む

血ぬられた墓標(1960年製作の映画)

3.6

マリオバーバ監督とバーバラスチールの鉄壁コンビのイタリアンゴシックホラー。開幕早々、鋼鉄の処女の如きトゲだらけの鉄仮面がハンマーです魔女の顔に打ち込まれるシーンからスタート。恐ろしいプロローグから魔女>>続きを読む

吸血鬼ドラキュラ(1958年製作の映画)

3.4

言わずと知れたクリストファーリーとピーターカッシングのドラキュラ伯爵🧛‍♂️談。やや霞がかかったような独特のハマープロカラーの古城セットから物語は始まる。まさに古典的名作であり、ドラキュラ作品に必要な>>続きを読む

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.2

スコセッシ監督が撮った話題の映画をようやく鑑賞。名優達の演技は流石に見応えがあり、派手なアクションがなくとも、3時間半以上のストーリー、少しも飽きずに鑑賞できた。丹念に作り込みされた時代の背景、風俗。>>続きを読む

フライト・ゲーム(2014年製作の映画)

3.7

リーアムニーソン無双の映画。正月映画として家で観たが、まずまずのサスペンス。ジュリアンムーアがややイラッとする役柄で絡んでくるが、犯人の判明のドンデン返しはそれなりに意外。但し少し動機は弱いところもあ>>続きを読む

眠狂四郎 人肌蜘蛛(1968年製作の映画)

3.3

大映の経営悪化の中で撮影された眠狂四郎。市川雷蔵の顔色も病魔に侵されてか、常に暗く険しい。大映の全盛期の芸術作品のようなセットは殆どなく、どこぞの採石場と暗い地下牢、そして荒れ寺ばかり。そこに川津祐介>>続きを読む

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.0

スターウォーズも、本作で一旦ひと区切りとか。
JJエイブラムスも前作の批判を踏まえてか、今回は相当リキ入れて作った感あり。冒頭の展開のスピード感は半端なく、グイグイと引き込まれる。ストーリーも複雑で、
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眠狂四郎 魔性剣(1965年製作の映画)

3.7

シリーズ第六作。能面の女を夜、買ったばかりに地方の藩の世継ぎ争いに巻き込まれてゆく狂四郎。大魔神の監督安田公義が描く眠狂四郎は、静謐を演出する三隅研次と異なり、娯楽色が全面に出ている。江戸での刺客との>>続きを読む

修羅雪姫 怨み恋歌(1974年製作の映画)

3.5

前作で殆ど死んでしまった修羅雪姫と思っていたが、どっこい生きていた。追手の警官を殺しまくり最後は原田芳雄の目の前で縛に就く。死刑場に移送中に謎のおたふく仮面を被った連中に救われる梶芽衣子。連れて行かれ>>続きを読む

修羅雪姫(1973年製作の映画)

3.9

キルビルで響いた梶芽衣子のあの歌声が冒頭から響き激しい殺陣が展開。血飛沫の中、梶の美貌が引き立つ。その後、刑務所での出生の秘密、復讐の経緯などが重い映像と共に展開される。赤ん坊の泣き声が監獄の中に響き>>続きを読む

眠狂四郎 炎情剣(1965年製作の映画)

3.8

鳥羽水軍海賊を巡る陰謀に眠狂四郎が巻き込まれていくというストーリー。札差商人を演ずる西村晃が悪役として絶品の演技。ポーカーフェイスでの目だけの演技が凄い。中村玉緒がとことん悪女に徹する。妖艶な眼差しが>>続きを読む

眠狂四郎 無頼剣(1966年製作の映画)

4.1

市川雷蔵と天知茂、名優の演技の激突、藤村志保の演技が艶を加える。三隅研次監督の常に抑制を抑えた演出と、少ない台詞がさらに名優達の演技を冴え渡らせる印象を与える。
大映カラーと言われる少し茶色の混じった
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.8

今回は口汚くスラングを発して、火器を撃ちまくるリンダハミルトンに敬意を表したいと思います😃シュワちゃんもなかなか本格的に稼働せず、微妙なギャグをかますなど?な場面も結構ありますが、後半はアクションシー>>続きを読む

スナッチ(2000年製作の映画)

3.5

ガイリッチーの編集技が炸裂する映画。ややあっさりとしたエンディングだけど、スッキリと終わってめでたしなのかどうか😃どう展開するのか先読みできない内容が、目まぐるしいカットと小洒落た音楽の中で展開。舞台>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

4.2

ハンスジマーの伴奏、映画ピアノレッスンのサントラと同じく、全部聴きたくなる。
SF映画の範疇では捉えきれない内容。ダークナイトの時と同じように様々なドラマが波のように何度も何度も押し寄せてくる。脚本と
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ダークナイト(2008年製作の映画)

4.3

久々に鑑賞。冒頭の銀行強盗のシーンから高い緊張感の物語が続く。前作はゴッサムの街並みにコミックらしいSFXの映像を組み込んでいたので、少しだけチープな印象もあったが、シカゴの街が舞台となり、リアリティ>>続きを読む

ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

4.0

映画館で鑑賞したが台風の影響かガラガラなのが気になる。但し暗くなって本格的にスタートするとジョンウィックワールドの展開、というかもうほとんど大人の童話😃
ストーリーはこれでもかと詰め込んだ感あり。他の
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激突!(1971年製作の映画)

3.8

テレビ放送で久しぶりに視聴。デニスウィーバーの乗っている乗用車が赤の色などすっかり忘れていた。40年以上の前の映画だが、古さは感じない。元祖?煽り運転映画かも。断末魔のトレーラーの映像の迫力はCGでは>>続きを読む

クロニクル(2012年製作の映画)

3.5

超能力を授かっても、家の生活環境の所為で良くも悪くも使えてしまう。格差社会の歪みがこの映画も覆っている気がするのは自分だけか?主人公役のデインデハーン、なんかいつもB級映画に出ている印象が強くて勿体な>>続きを読む

7Wish セブン・ウィッシュ(2017年製作の映画)

2.9

ティーン向けの映画かな。きゃーきゃー言いながら観る内容。手堅く作ってあるものの、それ以上の何かは得られない。昔風で言うならば、古賀新一先生のエコエコアザラクみたいなジュブナイルホラー。レイチェルワイズ>>続きを読む

ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.8

久々に再見。エミリーブラントの凛とした佇まいとベニチオデルトロの不気味な圧倒的な存在感、そしてジョシュ・ブローリンがしっかりと脇を固めたサスペンスの傑作と言っていいのでは。サウンドトラックもまたプレッ>>続きを読む

28日後...(2002年製作の映画)

3.5

感染系ゾンビ映画。イギリス映画らしくどこか端正な作り。作り手の感性が反映されるのか。
緑の田園風景に生える白い文字にNATOの戦闘機の轟音、監督の抜群の色彩感覚が鮮やかに心に残る。ナオミハリスとか出演
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顔のない殺人鬼(1963年製作の映画)

3.0

1960年代のイタリアンホラー。昔の東京12chだと昼の1時くらいからこうした内容の映画をガンガン流していた記憶が…。定番クリストファーリーも出演されているので、古城の連続殺人の犯人は勿論、と思ってい>>続きを読む

ロンドン・ヒート(2012年製作の映画)

3.7

その昔の「ロンドン特捜隊 スウィーニー」のリメイク。トラファルガー広場を舞台にした中盤の銃撃戦がヒートを彷彿とさせるからロンドンヒートらしいけど余りにもネーミングが安直か😨
イギリスのドラマはアメリカ
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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

3.8

前作の続編なのか、独立したお話なのか。いずれにせよハードな展開が全編を覆う。メキシコとアメリカの国境を巡る実際はこんな感じかもっと酷いのか…。今回はマフィアというよりギャングとの闘いがメインな感じが少>>続きを読む

バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)

3.8

60年代のサスペンスとしては2時間近くの長編だが、深夜パッチリ目が開いて見たという事は、緊張感が半端ないせいかも。途中あれ?と思うことが、最後に整理されて事実が明らかに…。これ以上書けないけど不気味な>>続きを読む

チャイルド・プレイ(1988年製作の映画)

3.6

BS無料放送で視聴。なかなかの残酷描写が展開されて、且つ展開がスピーディなので楽しめた。CGなんてない時代なので、チャッキーも工夫の賜物の感じが強く感じられた。この後21世紀になってもスクリーンで暴れ>>続きを読む

キングコング対ゴジラ(1962年製作の映画)

3.2

追悼高島忠夫氏。金曜ゴールデン洋画劇場の解説者としてお茶の間に親しく流れていたけれど、新東宝の時代から相当数の映画に出演されていること改めて確認。追悼の意味も含めてキンゴジを久々に再見。もう少しコング>>続きを読む