ウェス・アンダーソン節が炸裂。
その作家性には、歌舞伎や文楽のような、一種の様式美を感じる。
圧倒的に創り込まれたユニークな世界観が楽しかった。
スポッツはイケメンで、チーフはツンデレ。
小林>>続きを読む
ガソリンスタンドでの洗車にそんな使い道があったとは。
コインランドリーのシーン最高。
貧困の為にモーテル住まいをしている、全身タトゥーだらけで青い髪のシングルマザーと、その幼い娘。
決して褒められた素行ではなく、敵と見なせば言葉遣いも態度も最悪なのに、鮮やかな生命力とユーモアが魅力>>続きを読む
己の過失から迷惑を掛けてしまった少年への、謝罪の為の動画メッセージにも関わらず、無自覚な上から目線で、差別的な言動を晒す、クリスティアン。
高いプライドが邪魔をするのか、潔く謝罪することの出来ない彼>>続きを読む
自転車、サングラス、ネックレス、ピアノ、煙草、読書、ラジオ、アプリコット、川遊び、ダンス、そして暖炉。
エリオとオリヴァー、ふたりだけで通じ合える、言葉遊びの甘美さはまるで、夏の太陽を浴びた果実のよ>>続きを読む
現実世界で、飛び込む勇気を。
AKIRAの金田バイク、メカゴジラ、ガンダム、波動拳といった日本のカルチャーからのオマージュが嬉しかった。
ツッコミの台詞でマリオカートも使われてたし。
原作の小説>>続きを読む
ジェシカ・チャステインがスーパー格好良かった。
オスカーにノミネートすらされなかったのが不思議なほどの、素晴らしい演技。
(もしかしたら政治的な問題が生じてるのかも)
物語の序盤は、会話のテンポ>>続きを読む
超有名作にも関わらず、恥ずかしながら初めて観た。
8㎜フィルムのホーム・ムービーを息子のハリーと観るシーンから、マジックミラー越しのジェーンとの再会までがずっと、優しくて、美しくて、エモーショナル。>>続きを読む
予備知識の全く無いままで観られて良かった。
タイトルからは何も読み取れず、物語の途中までは、これは一体、何を主題とした作品なのだろうと、ずっと探りながら観ていたのだけれど、ああ、そうかとわかってから>>続きを読む
予告編が最高すぎた。
https://www.youtube.com/watch?v=YKWXEfXGWtA
新宿ミラノ座で観た最後の映画。
咲いては散ってゆく花たちを、哀しくも、美しく描いている。
こんなにも愛情豊かな生き様を観たら、結婚したくなる。
そして、自分まで脈々と受け継がれてきた命のバトンを、次の世代にも継承してゆかなければ>>続きを読む
スリラーというか、おとぎ話というか。
(ギリシャ神話がモチーフなのですね)
狂気をしれっと演じていたバリー・コーガンが不気味で良かった。
そして「秘密の告白ゲーム」、さらには「ライフル・ルーレッ>>続きを読む
「愛、アムール」でもそうだったように、ジャン・ルイ=トランティニャンの至高の演技に強く惹き込まれた。
だから、というのもあるけれど、個人的には、彼と孫娘にもっとフォーカスを絞った物語であってくれたら>>続きを読む
愛の告白のシーンが映画的で美しかった。
ただ、とても楽しみにしていて、公開初日に観たにも関わらず、期待したほどにはエモーショナルな高まりを感じることが出来ず、無念。
アカデミー賞などでの高評価や、>>続きを読む
どんな人物(ミュータント含む)を演じても魂がこもってるし、歌もダンスも上手いし、なので、ヒュー・ジャックマンはグレイテスト俳優。
物語としては、あのオペラ歌手のジェニーと組むことで上流社会への仲間入>>続きを読む
額に入れて部屋に飾りたくなる。
全てのカットの構図が芸術的。
エドワード・ホッパーやミヒャエル・ゾーヴァを彷彿とさせる。
抑えられた彩度。
深い被写界深度。
引きのフィックス。
基本的に1>>続きを読む
世界。
悪魔。
肉。
物語の構成、謎の配置、複線の張り方が巧みで、ものすごく惹き込まれた。
負の連鎖によるザ・悲劇で、人間の業が描かれている。
(ラジオのくだりとかも、パク・チャヌク監督の「>>続きを読む
切なく、美しかった。
ザ・ハードボイルド。
公開された1982年以降、その革命的な新しさに影響を受けた様々なSF作品群により、模倣され尽くしたのちの鑑賞だった、ということもあり、幸か不幸か、リドリ>>続きを読む
とても期待していたもので公開初日に観た。
個人的には、語弊のある表現かもしれないが、上手く騙してもらえなかった、といった印象。
それは、登場人物たちの行動や心情の変化が、物語のプロット進行の為であ>>続きを読む
伏線の張り方が憎たらしいほど上手いし、ガジェットにはわくわくするし、粋なユーモアがたくさんだし、次作を期待させる振りも色々とあるしで、面白かった。
特に「チャンスです」のくだりでは、あの有名なキスシ>>続きを読む
オープニングクレジットで好きな曲が使われてて上がった。
なかなか長く焦らされた末のカタルシス。
公開当時以来、結末を知った上で久し振りに観たら、その時よりも親子の愛の強さと切なさを感じ、序盤ですでに胸が熱くなった。
物理学的なところはまだまだ理解が遠く及んでないけれど、こんなにもロマンティック>>続きを読む
随分と前に観たきりで、その時にはあんまりだったのに、改めて観たらとても響いた。
ノア・バームバックの監督作の中で一番好きだ。