たけひろさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

たけひろ

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犬ヶ島(2018年製作の映画)

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ウェス・アンダーソン節が炸裂。

その作家性には、歌舞伎や文楽のような、一種の様式美を感じる。

圧倒的に創り込まれたユニークな世界観が楽しかった。

スポッツはイケメンで、チーフはツンデレ。

小林
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タンジェリン(2015年製作の映画)

4.0

ガソリンスタンドでの洗車にそんな使い道があったとは。

コインランドリーのシーン最高。

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

5.0

貧困の為にモーテル住まいをしている、‪全身タトゥーだらけで青い髪のシングルマザーと、その幼い娘。

決して褒められた素行ではなく、敵と見なせば言葉遣いも態度も最悪なのに、鮮やかな生命力とユーモアが魅力
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

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己の過失から迷惑を掛けてしまった少年への、謝罪の為の動画メッセージにも関わらず、無自覚な上から目線で、差別的な言動を晒す、クリスティアン。

高いプライドが邪魔をするのか、潔く謝罪することの出来ない彼
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.0

自転車、サングラス、ネックレス、ピアノ、煙草、読書、ラジオ、アプリコット、川遊び、ダンス、そして暖炉。

エリオとオリヴァー、ふたりだけで通じ合える、言葉遊びの甘美さはまるで、夏の太陽を浴びた果実のよ
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

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現実世界で、飛び込む勇気を。

AKIRAの金田バイク、メカゴジラ、ガンダム、波動拳といった日本のカルチャーからのオマージュが嬉しかった。

ツッコミの台詞でマリオカートも使われてたし。

原作の小説
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

5.0

ジェシカ・チャステインがスーパー格好良かった。

オスカーにノミネートすらされなかったのが不思議なほどの、素晴らしい演技。

(もしかしたら政治的な問題が生じてるのかも)

物語の序盤は、会話のテンポ
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ラッキー(2017年製作の映画)

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ハリー・ディーン・スタントンの、歌と、煙草と

「微笑むのさ」

の格好良さ。

パリ、テキサス(1984年製作の映画)

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超有名作にも関わらず、恥ずかしながら初めて観た。

8㎜フィルムのホーム・ムービーを息子のハリーと観るシーンから、マジックミラー越しのジェーンとの再会までがずっと、優しくて、美しくて、エモーショナル。
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ハートストーン(2016年製作の映画)

5.0

予備知識の全く無いままで観られて良かった。

タイトルからは何も読み取れず、物語の途中までは、これは一体、何を主題とした作品なのだろうと、ずっと探りながら観ていたのだけれど、ああ、そうかとわかってから
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

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予告編が最高すぎた。

https://www.youtube.com/watch?v=YKWXEfXGWtA

新宿ミラノ座で観た最後の映画。

エタニティ 永遠の花たちへ(2016年製作の映画)

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咲いては散ってゆく花たちを、哀しくも、美しく描いている。

こんなにも愛情豊かな生き様を観たら、結婚したくなる。

そして、自分まで脈々と受け継がれてきた命のバトンを、次の世代にも継承してゆかなければ
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

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スリラーというか、おとぎ話というか。

(ギリシャ神話がモチーフなのですね)

狂気をしれっと演じていたバリー・コーガンが不気味で良かった。

そして「秘密の告白ゲーム」、さらには「ライフル・ルーレッ
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ハッピーエンド(2017年製作の映画)

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「愛、アムール」でもそうだったように、ジャン・ルイ=トランティニャンの至高の演技に強く惹き込まれた。

だから、というのもあるけれど、個人的には、彼と孫娘にもっとフォーカスを絞った物語であってくれたら
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

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愛の告白のシーンが映画的で美しかった。

ただ、とても楽しみにしていて、公開初日に観たにも関わらず、期待したほどにはエモーショナルな高まりを感じることが出来ず、無念。

アカデミー賞などでの高評価や、
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

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どんな人物(ミュータント含む)を演じても魂がこもってるし、歌もダンスも上手いし、なので、ヒュー・ジャックマンはグレイテスト俳優。

物語としては、あのオペラ歌手のジェニーと組むことで上流社会への仲間入
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愛おしき隣人(2007年製作の映画)

5.0

額に入れて部屋に飾りたくなる。

全てのカットの構図が芸術的。

エドワード・ホッパーやミヒャエル・ゾーヴァを彷彿とさせる。

抑えられた彩度。

深い被写界深度。

引きのフィックス。

基本的に1
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マジカル・ガール(2014年製作の映画)

5.0

世界。

悪魔。

肉。

物語の構成、謎の配置、複線の張り方が巧みで、ものすごく惹き込まれた。

負の連鎖によるザ・悲劇で、人間の業が描かれている。

(ラジオのくだりとかも、パク・チャヌク監督の「
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

5.0

切なく、美しかった。

ザ・ハードボイルド。

公開された1982年以降、その革命的な新しさに影響を受けた様々なSF作品群により、模倣され尽くしたのちの鑑賞だった、ということもあり、幸か不幸か、リドリ
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

-

とても期待していたもので公開初日に観た。

個人的には、語弊のある表現かもしれないが、上手く騙してもらえなかった、といった印象。

それは、登場人物たちの行動や心情の変化が、物語のプロット進行の為であ
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スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

4.0

伏線の張り方が憎たらしいほど上手いし、ガジェットにはわくわくするし、粋なユーモアがたくさんだし、次作を期待させる振りも色々とあるしで、面白かった。

特に「チャンスです」のくだりでは、あの有名なキスシ
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.0

オープニングクレジットで好きな曲が使われてて上がった。

なかなか長く焦らされた末のカタルシス。

インターステラー(2014年製作の映画)

5.0

公開当時以来、結末を知った上で久し振りに観たら、その時よりも親子の愛の強さと切なさを感じ、序盤ですでに胸が熱くなった。

物理学的なところはまだまだ理解が遠く及んでないけれど、こんなにもロマンティック
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イカとクジラ(2005年製作の映画)

5.0

随分と前に観たきりで、その時にはあんまりだったのに、改めて観たらとても響いた。

ノア・バームバックの監督作の中で一番好きだ。