mimitakoyakiさんの映画レビュー・感想・評価 - 28ページ目

mimitakoyaki

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ペルセポリス(2007年製作の映画)

4.2

イランの激動期を生きた女の子の半生を描いてるんですが、重暗くなりそうなところをユーモアもいっぱいだし、アニメの良さがすごく生きてる映画だと思いました。

主人公の女の子の描かれ方が、美化されたりせず
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SWEET SIXTEEN(2002年製作の映画)

3.7

ケン•ローチは、この映画でも社会の底辺にいる人たちを描くことによって、世の中の矛盾や厳しさをあぶり出して批判してくれていました。

家庭環境に恵まれなかったためにまともに教育を受けることもままならず
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ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

4.2

奥崎謙三ってとんだパンク野郎ですね。
ずっと戦争責任を追及し続けるあの執念、やり方はどうかと思いますが、根底にある思いはわからなくもないです。

奥崎の店のシャッターやら車のペイントのセンス、結婚式
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ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

4.5

ディカプリオは少年時代にあの役をこんなにリアルに演じれるなんて、スゴイ才能だなって思いました。

太ったお母さんも、目が離せない障がいを持つ弟もいて、退屈な町でどうしようもない諦め感とかやるせなさを
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英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

3.6

コリン•ファースの演技はすごいですね。
むかし、高校生くらいの時にイギリスの貴公子モノみたいなのをよく見ておりまして、コリン•ファースもその一角におりましたですよ。
今ではおっちゃんになりましたけ
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ショコラ(2000年製作の映画)

4.1

ラッセ•ハルストレム監督の作品はいくつか見てるんですけど、好きな作品が多いです。
スウェーデン時代の「マイライフ•アズ•ア•ドッグ」「やかまし村の子どもたち」もすごく良かったし、アメリカに行ってから
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シングルマン(2009年製作の映画)

4.5

1960年代という時代をとても洗練された映像で見せてくれ、ファッション、美術、映像、音楽ともに抜群のセンスが光る、洒落た映画でした。

ストーリーはちょっと文学的な香りもし、ただ、これ、見る人によって
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ちいさな哲学者たち(2010年製作の映画)

4.5

フランスの幼稚園で3才~5才までの2年間、「哲学する」時間を設けて、子ども達が「愛とは」「死とは」「違いについて」「豊かさとは」…などなどのテーマでそれぞれが考えて言葉にする、そんな2年間の授業の様子>>続きを読む

悲しみが乾くまで(2008年製作の映画)

4.0

喪失からの立ち直りまでを描いていて、ハル•ベリーが、深い悲しみから自分を守って心を保つために気丈に振る舞うのですが、気持ちを抑えた感じと溢れ出す感じに心を揺さぶられました。

デル•トロは麻薬中毒者
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キャンディ(2006年製作の映画)

4.5

痛々しさと切なさで胸が締め付けられました。
ヒースがもういないと思うと尚更…。

はじめの遠心力でフワフワ浮きながら2人が寄り添ってる映像や、キャンディが精神を病んでいってしまって口紅で家中に書くシー
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チェンジリング(2008年製作の映画)

3.9

アンジーの渾身の演技が素晴らしく、子どもへの愛と巨大権力に立ち向かう勇気に感動しました。

こんな事本当にあったなんて…。

マルタのやさしい刺繍(2006年製作の映画)

3.6

珍しいスイスの映画です。
スイスの事をあまりよく知らないので、ちょっと嬉しくなります。
牧歌的な田舎の風景もとても素敵でした。
まあでも、田舎はどこでも保守的なんでしょうかね。
そんな村でおばあちゃ
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BOY A(2007年製作の映画)

4.0

犯罪を犯した少年が更生して出所してからの話なんですが、償いとは、赦しとは、受容すること、社会のあり方とか、ほんとに色々考えさせられて、胸が痛みました。

新しい人生を送ろうと過去を消しながら生きてる
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チェルノブイリハート(2003年製作の映画)

3.8

チェルノブイリ•ハートとは、1986年のチェルノブイリ原発事故による放射能の影響で、心臓に重度の障がいを持っている子ども達のことだそうです。
ウクライナやベラルーシでは、原発事故以来、ガンなどの病気
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未来を生きる君たちへ(2010年製作の映画)

4.1

こんなパッとしない邦題をつけられながらも、中身は重く深く、すごく重厚な人間ドラマを見せてくれました。
孤独や不信や悲しみが生み出す暴力と向き合いながら、憎しみ仕返すのではなく赦すことができるのか、親
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ルート・アイリッシュ(2010年製作の映画)

3.7

イラクやアフガニスタンなどでやってる戦争は、今は国の軍隊だけでなく民間の傭兵派遣会社が請け負ってるという現状があり、民間人を殺しても捕まらない、裁かれないそんな理不尽がまかり通っていることも含めて、民>>続きを読む

ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)

4.0

まずはじめのシーンからして、あぁ、カウリスマキ♡って。
2人の靴磨きの表情や立ち姿がなんとも。
そして、音楽もやっぱりカウリスマキです。
もう、最初っからうれしくなります。

フランスの港町ル・
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東京原発(2002年製作の映画)

4.0

福島原発事故後にようやく一般的に知られるようになった原発のこと、放射性廃棄物のこと、危険性など、福島の事故よりも数年前からしっかり映画の中で指摘されてて、まるで福島の事故を予知していたかのようでした。>>続きを読む

放射性廃棄物 〜終わらない悪夢〜(2009年製作の映画)

4.0

1993年に禁止されるまで、世界中で、日本でも、原発などから出た放射性廃棄物はドラム缶に入れて、それを船からバンバン海に捨ててたのですが、ドラム缶なんて海に捨てたら、時が経てば錆びて朽ちて穴が開き、そ>>続きを読む

ピアニスト(2001年製作の映画)

4.3

はじめは、ピアノ教師エリカの変態趣味に目が奪われたのですが、物語が進むにつれ、なんとも言えない哀しさでいっぱいになりました。母親にありのままの自分を愛してもらえなかった寂しさはどれ程だったのか…。 4>>続きを読む

モーツァルトとクジラ(2004年製作の映画)

3.6

アスペルガーの人たちのラブストーリー。
障がいゆえに感情をストレートに出し過ぎて相手を傷つけてしまったり、自分のつもりと違う事で混乱してしまったり、そんな困難を抱えながらも、障がいや自分自身、そして相
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カレンダー・ガールズ(2003年製作の映画)

3.7

イギリスの田舎の村で、夫をガンで亡くした友人のために病院に寄付を集めようと、婦人会でヌードカレンダーを作ったという実話をもとにした映画です。

おばちゃん達がいざヌードを撮影する時の恥ずかしさとの葛藤
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コーラス(2004年製作の映画)

4.0

悪ガキばっかりの寄宿学校に失業中の音楽家が赴任してきて、子どもたちには厳しい罰でなく信頼を、そして歌を通して教育していくという、まあ他でもありそうなストーリーです。
でも、ほんとにコーラスが素晴らしい
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Rain レイン(2002年製作の映画)

3.4

ヴィム•ヴェンダースが製作総指揮ってことで借りて観ました。
3日間の土砂降りの雨が続くクリーブランドで生きる人達の6つの群像劇です。

別に雨が止んだからと言ってハッピーエンドとなる事もなく、淡々と人
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プルートで朝食を(2005年製作の映画)

4.0

イギリスとの争いで揺れる1970年代のアイルランド。
体は男だけど、物心ついた時からお化粧やオシャレが大好きで心は女の子のキトゥンが主人公です。

両親に捨てられ、里親や周りに自分のことを理解してもら
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ボンボン BOMBON(2004年製作の映画)

3.6

何気なく人助けしたらお礼にもらった白い闘犬ボンボン、これが愛嬌あってすごく可愛いんです。
ボンボンがおじさんの車の助手席に乗ってる絵面が、なんとも微笑ましくホンワカしました。

今までついてなかったお
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デッドマン(1995年製作の映画)

3.9

大好きなジャームッシュの作品で、さらにジョニー•デップが主役ときたら二度美味しいって感じで借りて観ました。

ジャームッシュの作品にしては珍しくちょっと重めではありますが、モノクロ映像によって、世間知
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バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

4.1

「蝶が羽ばたくという行為で遠くで竜巻が起こる」というようなカオス理論を軸に、愛する彼女を幸せにするには、過去のどの時点を変えたら良いのか、過去の記憶を呼び戻して過去のやり直しを何度もやるのに、なかなか>>続きを読む

バッド・エデュケーション(2004年製作の映画)

3.4

色や映像が美しいし、ガエルが女装して歌う姿も妖艶でよろしかったです。

ストーリーはトリックというか、何度か引っ掛けられる作りで面白かったです。

子ども時代のイグナシオが替え歌を歌うシーンは声の美し
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ツォツィ(2005年製作の映画)

3.9

アフリカ映画をそんなに観たことがなかったので、アフリカの人達の暮らしぶりや、街の雰囲気なんかも、すべて新鮮に観れました。

どうしようもない不良の少年が、赤ちゃんと出会い、赤ちゃんにおっぱいを飲ませて
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インサイド・マン(2006年製作の映画)

3.2

銀行強盗が人質全員に犯人とと同じ格好にさせ、誰が犯人で誰が人質なのか分からない中で、警察と犯人が駆け引きしながら交渉するんですが、警察と犯人のドンパチものではなく、犯人が知的で紳士的、人質を殺したり傷>>続きを読む

トランスアメリカ(2005年製作の映画)

3.8

女になりたくて性転換手術を受ける前に、ひょんな事から自分の息子と出会って、正体を秘密にしたままNYからLAに大陸横断するというロードムービー。

性同一性障害ゆえの性に対する葛藤や、親子や家族の絆が描
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キサラギ(2007年製作の映画)

3.5

B級アイドルの1周忌に、ファンサイトを通じて集まった5人の男たちが、自殺か他殺か⁈と死の真相を推理していくのですが、登場人物が何者かだんだんわかっていくのも、台詞や小物に張られた伏線が後でつながったり>>続きを読む

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

5.0

ナニコレ、すごいドキドキしたんですけど…(笑)

ヨーロッパの列車の中で、ちょっとしたきっかけで2人が出会って、そこからずっと会話で映画がすすんでいくのが良いです。

自分自身のこと、過去のこと、恋愛
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コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

4.1

「あれ?英語やん?」と思ったら、舞台はイギリスでした。でも、陰気な感じの事務所やホテルなんか「フィンランドちゃうの〜?」と思ってしまいます。

こちらの主人公もパッとしないスットコドッコイ男なんですね
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