鳴かず飛ばずでパッとしない3人の芸術家のお話。身近にいたら腹が立ちそうなうだつの上がらない男たちなんですが、カウリスマキはこんなダメダメ男達も愛嬌たっぷりに描いています。
はじめに「あれ?フランス語>>続きを読む
独特の空気感と間、無駄な説明も音楽もなくって、シンプルで、 気怠い退屈な感じがすごくいいです。
ハンガリーからエヴァが来て、二人で別におもしろくもないテレビをずっと見てるシーン、
あの感じはすごく>>続きを読む
自分に19才の息子が居ると知って、過去の恋人達を訪ね歩くお話。
過去の女性達も今はそれぞれの人生があって、それぞれに家族も居るけど、昔の恋人にあった時に見せる表情や会話の間が、微妙な味を醸し出して>>続きを読む
抑えた色づかい、標本研究所の静けさと街の躍動感の対比や、イリスの服…映像美です。
絵を見ているような美しさ、そしてエロス…、フランス映画だな~と思っていたら、実は原作は日本の話だったんですね。
立>>続きを読む
はじめに、ジム•キャリーが静かに語るところの声のトーン、音楽にグッと引き込まれました。
あのシーンはスゴク好きです。
色や映像がキレイなファンタジーな恋愛ドラマ。
お互いの記憶がなくなったとし>>続きを読む
9年前に出会って1日だけの恋人だった二人が、半年後の再会を果たせないまま9年が経ち、その間にお互いに仕事や恋愛、結婚もして、シワの数も増えたけども、やっぱり出会ったその日のことが忘れられずに、今でもず>>続きを読む
やっぱりジャームッシュ、好きです。
いつも、間とか空気感が絶妙だな…と。
それに、主人公もかっこいいヒーローじゃなくて、ちょっと落ちぶれてたり、ダメな奴だったり、普通の人だったり、そういう視点も好>>続きを読む
「敗者三部作完結編」ですって。
この話に出てくる主人公の男はほんとに孤独で、しかも現実味のない身の丈に合わない夢を持ってて、誰からもアテにされず、そういうところにつけ込まれて女に騙されるんですね。 >>続きを読む
じんわり温かい人間同士のふれあいが描かれてて、出てくる人達は、妻だったり父親だったり、誰か大切な人をなくしている。
たばこ屋のオーナーはずっとずっと同じ風景を同じ時間に写真を撮り続けてる。
大都会>>続きを読む
「ストレンジャー・ザン・パラダイス」や「ダウン・バイ・ロー」などの長編もいいですが、あたしはジャームッシュのオムニバスが大好きですね。
出てくる人たちは、いつもそこで生きてる人。金持ちでもなんでも>>続きを読む
絶望するような恵まれない環境に生まれ、ひとりの人間としての尊厳を守られていない子ども達が世界にはたくさんいるっていうことがよく分かります。
見ていて悲しくなって、なんでこんな事を子どもがしないとあか>>続きを読む
こちらは「負け犬3部作」と呼ばれるうちのひとつ。
ハイ、負け犬です。こういう人達はいつも出てきますね。
「街のあかり」「過去のない男」は「敗者三部作」でしたが、「負け犬」と「敗者」はどう違うんでしょう>>続きを読む
これで「敗者三部作」を制覇しました(笑)
いつもながらのツイてないパターンもあり、これまたいつもながらのぶっきらぼうな単語を並べた様な会話や無表情な人達なんですが、それなのに、とても人間くささという>>続きを読む
ストーリーは別にどうって事ないんですが、何て言うのか、セリフのひとつひとつのやりとりなんかはおもしろいですね。
言葉が詩的でありどこか空虚でもあり素敵。
例えば、盗んだ車を運転しながらのミッシェルと>>続きを読む
この作品はあたしが今まで観てきた「敗者三部作」などのたたみかけるように不幸が襲ってくる事はなく、カウリスマキの作品では初めて見るタイプの作品です。ちなみにこちらもモノクロです。
コーヒー中毒?のオ>>続きを読む
確か98年の作品ですが、なんとモノクロでサイレントです。
もともとカウリスマキの作品はそんなにセリフが多くないように思いますが、ほんとに必要最小限のセリフが字幕で出るだけで、後は人物の動作や間、表情>>続きを読む
18世紀のアイルランドの貧しい青年バリーが、貴族に成り上がっていく波瀾万丈の人生を描いた歴史大作でした。
3時間もあるんで長~い・・・。
けど、前半はアイルランドののどかな自然や民族音楽が素晴らし>>続きを読む
見ててほんとにイタイですね。
共同親権みたいな形で子どもを交代で家に呼んで見るけど、子ども達にはほんまに居場所がなくなっていく感じが良く描かれてます。
思春期の2人の子ども達の心の痛み、もちろん>>続きを読む
ゴー・アメリカの続編で、行方をくらましたウラジミールがいきなりモーゼとして戻ってきて、故郷のツンドラ地帯へ帰るという話ですが、チョット成り行きが唐突な感じがして、何でいきなりモーゼなん??みたいなとこ>>続きを読む
レニングラード・カウボーイズってバンドが実際に活動してるバンドと知ってビックリしたけど、そのスタイルったら、昔の嶋大輔の上を行くスーパーリーゼントに、つま先がツンツンにとがった靴、サングラスにブラック>>続きを読む
ホンマにこんな家族「負け組」の集まりで、人生はそんなに思い通りには行かなくて、夢や恋に破れて傷ついたり、それぞれにいろいろ抱えてて、家族もバラバラなんだけど、オンボロワゴンでの長旅の道中でナンヤカンヤ>>続きを読む
まず観て思ったのは、「エレファント」の影響をモロに受けてるって事ですね。
キラキラとした木漏れ日や、学校の風景、手持ちカメラでひとりひとりを誰かの視線のように追うカメラワーク、ピアノ、高校生の群像劇>>続きを読む
時代が行き来するので、分かりにくい部分があったり、波瀾万丈すぎてマルセルの死後の人生は端折ってあってあまりよく分からなかったりしました。
しかし、この映画の素晴らしさは、マリオン・コティヤールの演>>続きを読む
1948年にイスラエルが建国され、ある日突然それまで住んでいた土地を奪われ追い出されたパレスチナ人の悲劇の歴史を辿ったドキュメンタリー作品。
ナチスに迫害されたユダヤ人が、今度はパレスチナにやって>>続きを読む
アルモドバルの作品はいつも鮮やかな色調が際だっていますが、この作品でも、服装や家の中など、やっぱり色へのこだわりを感じました。
それで、タイトル通り、ほんとに神経衰弱な女性達が出てきますね。
そうい>>続きを読む
オッサンらが事件に巻き込まれながらも毎日ボウリングに明け暮れてるのが可笑しい。
オープニングのボウリング場の映し方でもう笑えます。
不精者のデュードとすぐキレるベトナム野郎といつも話に乗り遅れて>>続きを読む
ペドロ・アルモドバルの弟のアグスティン・アルモドバル制作のシニカルサスペンスコメディです。
アルモドバルの弟ってだけで観てみたのですが、ラテン系のノリで何でもありの展開です。
終わりよければ全て良し>>続きを読む
カントリーやゴスペル、フォークなど色んな音楽が使われてて良いですね。
ストーリー性よりも次々に変な人達が出てきてドタバタと巻き込まれていったり、そういうのが笑えます。
それに、1930年代のアメリ>>続きを読む
とにかくテンポが良くって深刻で重い感じに見せてないのがいいですね。
でももちろん10代の妊娠を軽く見せてるわけじゃない。
ジュノの選択、生き方、色んな戸惑い、家族や友達との絆、そして、本当にありの>>続きを読む
過去にあった辛すぎる出来事を忘れたくて自分を大事にできない明日香、アホでオモロイ彼氏と出会って仕事にも何とかありついて、過去の事も忘れられるかと思ってたけど、もういっぱいいっぱいやったんですね。
何>>続きを読む
何というか昭和のノスタルジーですね。映像が懐かしく叙情的できれいでした。
手を握るというだけでこんなにドキドキするものかな。
お互いに心を寄せ合いながらも、未亡人と雇われ映画技師という関係をずっと>>続きを読む
ストーリー自体を云々すると言うより、モノクロ映像のインパクトというか、映像がやっぱり良いのかなって思います。
部屋の中や夜の街のシーンでは照明が少ないまま撮ってる感じがして、クローズアップなんかは何>>続きを読む
あたし達が報道で知ってるオウムは、数々の凶悪犯罪を犯した反社会的なカルト集団で恐ろしいと言うイメージがあります。
しかし、ここに映し出されてる彼らはみんな純粋で、社会に対する自分達なりの問題意識を持>>続きを読む
前作「A」の続編で、アーレフに名前を変えたオウム真理教の内側から撮ったドキュメンタリー。
今回は出家信者達が住もうとする場所に必ず住民の反対運動が起きて、そこを中心にオウムの問題をどう解決するか、>>続きを読む
大学教授ともあろう人が、一人の少女に出会ったことで人生を狂わされる、ロリータの母親もロリータが愛した男クィルティもみんな破滅してしまう。
ロリータが美しすぎたからでしょうか。
でも、終盤のロリー>>続きを読む
松江市では、過激な描写を理由に「はだしのゲン」が学校の図書館で閲覧禁止になったとか…。
映画でも、原爆の凄まじさが描かれていますが、実際はもっとだったでしょう。
戦争がいかに恐ろしいものであるか、今こ>>続きを読む