てれさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.0

ただただ恐ろしく、酸鼻を極めていた。そしてこれが実際にあったテロ事件だということに胸がひどく痛くなった。

まず大前提としてこれはイスラム"過激派"によるテロであり、イスラム教とムスリムとは全くの別物
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幸福なラザロ(2018年製作の映画)

3.8

静かで淡々とした進みの映画だったが、戦慄に近い衝撃を覚えた。

清々しい太陽光が差す質素な農村がラザロの正直で真っ直ぐな心を表しているかのようで、どちらとも美しいと思えた。

主人公ラザロを通して描か
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何かが起きてる(1998年製作の映画)

3.9

これもずっと観たかったボリウッド史上の上位に残る名作。この作品が後の様々なボリウッド映画に影響を与えてるというほど。凄いです。90年代ボリウッドということもあり曲と踊りが多いのが豪華。

三角関係のス
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Dostana(原題)(2008年製作の映画)

3.4

ジョン・エイブラハム、この映画が初見になってしまったw実力を知りたいのでもっと大きな見せ所のある映画でお会いしたい。サム役のアビシェーク・バッチャンはカッコいいのにはっちゃけてる役もやるって良いね。>>続きを読む

ハッピー・ニュー・イヤー(2014年製作の映画)

3.9

すげぇ…と呆然としてしまうほどボリウッド映画界の中でも超超豪華キャストが勢揃い。その上コメディなのでめちゃくちゃ笑った。
父を奪った相手に復讐に燃えるチャーリー(シャー・ルク・カーン)
夢を追い続ける
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勇者は再び巡り会う(2015年製作の映画)

3.5

自分を痛めつけた相手をまた信じられますの?!と脳が追い付かない展開だったので疲れたけど、まあ面白かった。

シャー・ルク・カーンとカジョールのタッグって必ずヒットするよね。ボリウッド映画の世界の中では
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DRIVE/ドライヴ(2019年製作の映画)

3.2

犯罪もの&アクション映画の騙しに騙す展開で、主演のスシャントが超カッコいい。そして妖艶な惑わしいヒロインのジャクリーン姐さん美しすぎ。盗みの時に主人公たちが発揮するレーシング技術が見どころ。
Netf
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私たちの予感(2017年製作の映画)

3.5

ヨーロッパツアーガイドのインド人男性ハリーとインドからの旅行者の女性セージャルの恋の物語だけど、あれ?これだいぶ拗らせにきているぞ……まずセージャルが他の男性と婚約中だけど婚約指輪を旅行先のヨーロッパ>>続きを読む

Guzaarish(原題)(2010年製作の映画)

4.0

バンサーリー監督作品ファンなので観た。舞台はインド西部のゴア、キリスト教の美術や建築様式が異国情緒溢れる要素でその荘厳さに息をのんだ。また、これはおとぎ話や童話から抜け出たような幻想的な美しさをもった>>続きを読む

こちらピープリー村/Peepli [Live](2010年製作の映画)

3.4

タイトルの軽さに騙されたというか内容が重かった。アーミル・カーンがプロデュースした作品。

生活苦で自殺した農民には10万ルピーの手当が出るという制度のため、自殺を宣言したひとりの農民に群がり彼の生活
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ライース(2017年製作の映画)

4.2

商売を武器にのしあがっていくライースの姿は恐ろしいほど逞しく、まるで戦国時代の男のよう。

禁酒法下で酒を売り捌くムスリムのライースの志は市民の苦しい生活を助けること。そこにはムスリムやヒンドゥーとい
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

なんかもう共感しすぎて苦しい。

ポールがエリーのアスターに対する想いを知った時「大罪だ」と呟いたのは今までそれを知らなかった自分に言ってるのでは? エリーがアスターを好きなことを大罪だと言ってるよう
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砦島の思い出 Killa/The Fort(2014年製作の映画)

3.7

初めてのマラーティー語映画。

全体的になんて綺麗な映像なのだろうと思った。観終わった後にも余韻が残る。

子供の世界は大人が思っているよりも複雑なのだと思う。喧嘩するしひどいこともするし純粋なことば
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きっと、またあえる(2019年製作の映画)

3.8

素直で頑張り屋のアニ
底抜けに明るくやんちゃなセクサ
強烈で鋭いアシッド
ママっ子の男の子マミー
煙草をふかす姿に哀愁漂うデレク
お酒大好きオジサンへべれけ
リケジョで高嶺の花のマヤ
ツンデレなの?と
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タヌーはマヌーと結ばれる(2011年製作の映画)

3.2

カンガナー・ラーナーウトってキツい性格の美女が似合うなあ。
彼女の演ずるタヌってなんか意図的にあんな感じにしてる気がした。結婚結婚うるせぇ家族だな~型にはめようとする大人達ウザすぎ~あたしは自由に生き
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慕情のアンソロジー(2018年製作の映画)

3.0

ボンベイ・トーキーズと同じ製作陣なので立て続けに観賞。

〇アヌラーグ・カシュヤプ担当パート
うおおすげぇラーディカーちゃまが執念深い女教師やってるぞ。教師と生徒で一夜過ごしちゃったあと恋人なのか分か
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ボンベイ・トーキーズ(2013年製作の映画)

3.5

〇カラン・ジョーハル担当パート
ゲイの青年と壮年期を迎えた既婚男性の話。インドのLGBTQ事情は現在認識され始めたがまだまだというところで、2013年にこういった題材は先鋭的だと思った。ゲイだとオープ
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Baaghi(原題)(2016年製作の映画)

3.5

2021/8/27追記─────────
え、待って。修行シーンでタイガーが師匠の粉の足跡を雑巾がけするところ、ジャッキー・チェンの初期ヒット作「スネーキー・モンキー/蛇拳」のオマージュでは!?!!?
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ラ(ブ)(2015年製作の映画)

3.7

インドのLGBTQ映画。
静かな映画で自分には合わないと最初思ったけど、意外と心に残ったというか今でも引き摺ってるほど心がずーんと沈んでるのでとりあえず書き出す。

友人同士のサヒルとジェイが遠出し辿
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ライアーズ・ダイス(2013年製作の映画)

3.7

映画観て過呼吸起こしたのはこれが初めてでビックリ。ラストシーンにゾワッとした。

ヒマーチャル・プラデーシュ州の寒村から出稼ぎ中音信不通になった夫を探してデリーに行こうとする女性と幼き娘、そして娘の可
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イエローブーツの娘(2010年製作の映画)

3.0

カルキ、アイシャドウめちゃくちゃ似合ってて最高に綺麗だった。

日の当たらない、じめじめした気持ち悪い世界のお話。出てくる男全員クズ。セックス、ドラッグ、暴力の成れの果て。女に手をあげる男ってなんであ
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音楽教師 -切ない恋のメロディ-(2019年製作の映画)

2.3

ディヴィヤ・ダッタ好きなので観たけどいつもよりもずっと少ししか出なかった。主人公と関係持っていたけど、どういう役柄だったのかいまいち分かりません。

ストーリーも特に心には残らない…インド映画にしては
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サタン 〜悪魔の通り道〜(2011年製作の映画)

3.4

若気の至りが行き過ぎた結果こうなっちゃいました~みたいな雰囲気で恐ろしかった。

「ラームとリーラ」(2013)でリーラの常軌を逸した頭の従兄を演じていた個性派俳優のグルシャン・デーヴァイヤー、「マル
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ムンバイ・ダイアリーズ(2010年製作の映画)

4.0

演出にフランス映画っぽさを感じた(良い意味です)

人付き合いが苦手な画家、置き去りにされたビデオテープに映っていたもの、洗濯職人の青年のかなわない恋…儚いと思う一方、余韻がたなびく雲のようにうっすら
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トランプの国(2012年製作の映画)

2.5

好きな女優さんが出てるので観たらヤバいやつに当たってしまった。シュルレアリスムの絵画を映像化した感じ。雰囲気だけで言えば「不思議の国のアリス」と「チャーリーとチョコレート工場」と「ロッキーホラーショー>>続きを読む

マスカ ~夢と幸せの味~(2020年製作の映画)

3.5

パールシー(インドに住むゾロアスター教徒)の物語って観たことないので嬉しかった。

バン・マスカはパールシーのお菓子でドライフルーツが入ったパンにバタークリームのようなものが挟んであって美味しそう。初
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ハウスライフ(2019年製作の映画)

3.0

アリ・ファザルとジム・サルブ目当て。これはブラックコメディというものなのかな?

アリさんを見るのは「ヴィクトリア女王~」以来なんだがやっぱりキュートだし引きこもっててもカッコいい。家の中綺麗すぎてイ
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バレエ: 未来への扉(2020年製作の映画)

4.0

こういうのが観たかった!と思える映画だった。サクセスストーリー、特にダンスが題材のものの希望に溢れた雰囲気が好きなので。

ツンとした性格で喧嘩っ早く、神から授けられた才能をもつムスリムの少年アシフと
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ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)

3.6

不朽の名作のひとつとされているウエスト・サイド物語。

何と言ってもまずダンスが印象的。ダンスシーンはジャズダンス、モダンダンス、バレエなどの要素があり、秀逸な身体のしなやかさに目が釘付けになる。野性
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少年は残酷な弓を射る(2011年製作の映画)

2.0

怖いとかいう前に何が起こってるのか伝わりづらく終始退屈に感じてしまった。時系列が行ったり来たりして混乱する。

我が子が同級生達への殺傷事件を起こす犯罪者にまで墜ちる母親の心境は想像の域を越える。ケヴ
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フォトグラフ ~あなたが私を見つけた日~(2019年製作の映画)

4.3

身を固めろと圧力をかけられている男性ラフィと意思を尊重してくれない家族をもつ女学生ミローニが繰り広げる、周りへの緩やかな反抗。

映画の題名はPhotograph、また写真を重点的に描く演出は、写真に
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家族の四季 愛すれど遠く離れて(2001年製作の映画)

4.1

離れ離れになって長い間厳冬に晒されていた家族は、再び集まり春の日々を取り戻すことができるのか?

家族を大事にするインド人の国民性がよく表れている。家族愛という大きなテーマを巧みに描き出していて素晴ら
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マイ ビューティフル ガーデン(2016年製作の映画)

3.8

ピーターラビットとか、そういったおとぎ話のように美しい映画だった。

前半はアメリを思い起こさせるような、そして全体的にカラフルで空想的な場面を巧みに描き出しているのが本当に好き。
植物恐怖症の女の子
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西北西(2015年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

執着心強い恋人との関係に悩むレズビアンの日常?日本で働きたいけど不安を抱えるイラン人ムスリム女性?何を決定的に描きたいのかよく分からない映画だった。
ただ、イラン人ムスリムの学生を演じていたサヘル・ロ
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マッスル 踊る稲妻(2015年製作の映画)

1.0

2022/4/21追記
ユエン・ウーピン御大のwiki見てたら武術指導にこの作品があってびっくりしたとかのレベルじゃないくらいびっくりした……どういう経緯でインドの映画手掛けることになったんや…

あなたがいてこそ(2010年製作の映画)

4.0

仕事なくした時に踊ってる場合かよ!と突っ込みながら(笑)楽しく観られた。

ラームは見た目おじさんだけど踊りがキレッキレで歳を感じさせないからすごい。バックに車の嵐を起こさせていて面白いやらなんやらで
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