ひさかたさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

シャーロック・ホームズ(2009年製作の映画)

2.8

偶然シャーロック・ホームズという、有名な探偵と同じ名を持った男が活躍するアクション映画。しかも!偶然にもジョン・ワトソンという有名な助手と同名の友人もいます!
というくらい、ドイルのホームズとは乖離し
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エイリアン3(1992年製作の映画)

4.0

1作目は「SFホラー」としてのエイリアン。
2作目は「エンタメホラー」としてのエイリアン。
3作目は「サスペンス」としてのエイリアン。

オープニングのカットからフィンチャーっぽさが滲み出てて、フィン
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エイリアン2(1986年製作の映画)

3.7

前作の設定をしっかり踏襲して活かしつつ、全体をエンタメに仕上げた監督の手腕。
個人的には前作の方が気味の悪いホラーって感じで好みだったけど、万人受けするのはこっちだと思う。
あれだけ癖の強かった前作を
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レプリカズ(2018年製作の映画)

3.0

倫理観よりも愛を取った男の話。

「複製」は「オリジナル」とどう異なるんだろう。
見た目は同じ。記憶も同じ。声も同じ。

「クローン」は人?モノ?

もしあなたが家族を失ったとして、そしてあなたに「複
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エイリアン(1979年製作の映画)

4.5

我々は、未知を恐れる。でも知りたがる。それが人間の罪。

人間は知識欲によって発展してきた生物である。人類の歴史や生物、化学、物理。はるか昔から知らないことを解明するために多くの人が命を燃やしてきた。
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

4.5

ミステリー・サスペンスというより、
「ひとりの少女の純粋でキレイで真っ直ぐで、それでいて儚い感情」が鮮やかに描かれた映画って印象。
フィンチャーが描く「人間」とそれが抱く「感情」が大好きな人、必見です
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ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

3.5

わたしはだあれ?わたしはなあに?

体の多くの部分を機械にすることが当たり前になっている世界の中で、「人」であることの定義って?
わたしは人?それとも兵器?

答えが見つからないまま、わたしは今日もネ
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.3

でっかい怪獣がバーン!と出てきて派手に破壊して暴れ回るのを全力で楽しむ映画!

怪獣が都市を破壊してる様を観るのってなんでこんなに楽しいんですかね……。

怪獣映画はとにかく↑を楽しめたらオッケーとい
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セッション(2014年製作の映画)

4.8

誰が為に音は鳴る。

お前の音楽は誰のために在る。
家族のため?友達のため?恋人のため?同じバンドの仲間のため?

誰かの為にある音楽なんてクソくらえ。
お前のエゴを満たすだけに、お前の内なる感情を表
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.7

金!!!ドラッグ!!!SEX!!!
の3時間!!!

最高にブッ飛んでて我々一般人には到底理解できないし想像できない(できないよね?)生活を、こんなに楽しめるのはさすがスコセッシ&ディカプリオ!

3
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交渉人(1998年製作の映画)

4.5

俺は交渉人だ。
お前らの手口はわかっている。
いつも俺が交渉人として仕事していた時の手口、そのまんまなんだろう。
何としてでも、俺を嵌めた真犯人を見つけ出す。
お前らは何を出してくる。人質と交換で何を
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L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)

4.0

L.A.はすばらしい街!
すばらしい治安!
すばらしい警察!
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物語自体は、「様々な登場人物」「それぞ
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.8

伝説は、止まらない。

まだまだ無双し続けるジョン・ウィック。
無理ない程度に少しずつ、世界観を広げていくのが上手い。
1ではサポートとしか描かれていなかったコンチネンタルを中心に、どんどん裏社会が広
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

4.0

伝説はいつだって孤高。

ジョンがもうとにかくかっこいい!
ガンアクションもそうだし、肉弾戦もキレッキレ。

一見、ホームレスだったりテーラーや書店のように見えるけど、彼らにコインを渡すことで裏社会の
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.9

あいつが、帰ってきた。

復讐のために裏世界へと帰還した男の物語。
とにかくスマート。きっちりネクタイも締めてスーツを着こなし、無駄な動きなく人を殺す。まさに、伝説の殺し屋。
一体複数にもかかわらず、
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デスペラード(1995年製作の映画)

3.6

お前ら、知ってるか?
そいつは、黒いギターケースを持ってバーにやってくるらしい。
そうして、バーテンダーに何かを囁くと、どこからか銃を取り出してゴロツキどもを撃ちまくるんだ。

復讐のためにギターを捨
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.8

「幸福は創造の敵。」

夢と狂気の世界へようこそ!

みなさま、ニャリウッドにいらっしゃるのは初めてでしょうか?
ここはニャリウッド!映画の聖地!
数多の夢が集い、想いは砕け散り、一部が栄光を掴み取る
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.0

夢追い人ふたりが出会って恋をするお話。

作中にたびたび出てくるが、果たしてそれが「ジャズ」である必要はあったのかと思った。

主題は男女の出会いなのだから、わざわざジャズに触れない方が一貫していてわ
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ムーンライト(2016年製作の映画)

4.7

我々は等しく同じ生物。のはずなのに。

愛おしい、愛の物語。

人は誰しも不器用で、相手に対して抱く愛の形やそれの伝え方がわからない。
自分の心の中にある愛がわからない。
他人の愛が自身と違えば、理解
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ディパーテッド(2006年製作の映画)

4.5

俺らを騙すネズミは誰だ。
組織の権威を守るために、ドブ臭いネズミを何としてでも探し出せ。

面白かった!
何よりも、主役3人の演技がピカイチ。
ジャック・ニコルソンの「紛うことなき悪」を観るだけでも、
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ANON アノン(2018年製作の映画)

3.6

「個人情報」「プライバシー」「匿名性」「秘密」。これらがすべて消え去った、超・監視的情報公開社会が舞台。
通りすがった人の名前も年齢も住所も、文字通り見えてしまう。すべて、視覚に現れる。どこに行ったの
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ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

4.0

スーパーヒーローになれず鬱屈とした人生を送ってきた男の子が、ハッキング(広義)によって「自分にしかできないこと」を成し遂げる話。

映画好きほど、「あの作品のオマージュか?」と思う点がたくさんあるけど
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クルエラ(2021年製作の映画)

4.2

ワタシの生き方はワタシだけが決められる。
何にも影響なんてされない。
ワタシはワタシを絶対に抑えない 。
ワタシだけが築くことが出来る世界を、
何よりも色鮮やかなモノクロの世界を、
ワタシだけのランウ
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イージー★ライダー(1969年製作の映画)

4.8

自由を説くことと、実際に自由であることは異なる。

自由であることを説きながらも、本当の意味で自由を体現している者のことは恐ろしいと感じてしまう。
自分たちとは別のフィールドにいる、全く読めない相手だ
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

3.9

映画の楽しいこと、い〜っぱいやっちゃおう!!!という気概しか感じない最高映画。

フィルムっぽい!と思えば白黒にもなり
カラーにもなる。
音飛びもする。

エンドロールへの入り方とエンドロールが大好き
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ブレイン・ゲーム(2014年製作の映画)

3.6

生きる方が幸せか、死ぬ方が幸せか。
未来が見える故の葛藤に苛まれながら生きる者たちの、選択の物語。

SFサスペンス。
未来が見えてしまうからこそ、別の選択をすれば未来を変えられてしまう。
第三者の手
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テッド・バンディ(2019年製作の映画)

3.0

ザ・シリアルキラー。
ゆめゆめ、騙されぬよう…。

テッド・バンディという男のいちばんサイコな部分である狡猾さや頭の良さ、カリスマ性を表現している作品。

彼のいちばん気持ちが悪い点って、あれだけ魅力
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スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

4.6

ロックはこれくらいエゴがないと成り立たねえ!!!
エゴにつぐエゴが織り成す青春コメディ!

モテるため、成績のため、金のため。
結局、テメェのエゴのために、心の叫びを体現するために音楽をやるんだ!
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.2

多くの夢や思想、感情が集まる街。
どんなことでも起こりうるのが、ハリウッド。

バディもの好きとしては、今まで上映時間から敬遠していたのをひどく後悔した。最高!

若い頃は仕事も多かったが、歳をとるご
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キャラクター(2021年製作の映画)

3.4

この手の殺人鬼が出てくる映画によくある、深淵がどれだけ深いかを知らずに覗いてしまい、まんまとハマっていく…みたいな内容を描きたかったんだろうか。

殺人鬼のサイコ感は十分。異物感がよく出ていてよかった
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ロミオ&ジュリエット(1996年製作の映画)

3.5

因縁と運命に翻弄された、男女の愛の物語。

物語の主軸は、シェイクスピアの原作通り。
有名なあんな名シーンやこんな名ゼリフもしっかり入ってるので、知らない人でも舞台等でファンになった人でも楽しめる親切
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パニック・ルーム(2002年製作の映画)

4.0

THE 娯楽映画!
THE サスペンス!

家の中で、男女が部屋を入ったり出たりするだけなのに、ドキドキするしハラハラもする。
「引っ越したばかりの一軒家に強盗が押し入ってきて、家の中で怯える」という
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若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

4.3

頑張る人間は美しい!!!

小さい頃からよく読んでいた本。ずっと泣けるという評判だけ聞いてたけど、例に漏れず大号泣。

正直、かわいいイラストから真逆に位置するくらい激重の過去を背負ってるおっこちゃん
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プロメア(2019年製作の映画)

3.9

This is TRIGGER!!!

ある日、人間に炎が宿った。
ひとりは満員電車の中で、ひとりは渋滞の車内で。そして、ひとりは自宅で。
「燃やせ」と声がする。もっと燃えたいと心が泣く。
そして我々
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ジェントルメン(2019年製作の映画)

3.0

クライム×コメディ×ジェントルメン

クライムサスペンスだと思ってたので若干拍子抜けはしたものの、ブラックなユーモアたっぷりなのでコメディとして十分楽しめた。

トータル・リコール(1990年製作の映画)

3.5

さて、現実はどちらでしょう?

とにかく、世界観の構築が圧巻。
全体的なチープさは否めないが、そこが逆に火星っぽさ(我々的にはまだ未知で、なおかつ発展途上で世界の様相が定まっていない感じ)を演出してい
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