ひさかたさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

殺人の追憶(2003年製作の映画)

5.0

寂しい田舎町には似合わない、凄惨な女の死体が発見された。それを為した人間の、人間離れした異常性を感じさせるような惨さ。
それでも、雨は平等に生者と死者を濡らし続ける。死者の血を洗い流すように、生者の涙
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コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

4.3

顔が良すぎるコンビが送る、スパイコメディ!
果たしてふたりはミッションをクリアすることができるのか!?


超楽しいスパイものです。単純でわかりやすい笑いが多いので、年齢問わずいろんな人が楽しめるので
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エルム街の悪夢(1984年製作の映画)

3.3

寝てはいけない。悪夢を見るから。
寝てしまったら、もうそこは彼の舞台。
演者である我々に、為す術などなく……。

赤と緑のセーター、長い爪型ナイフが似合うのはあの男!フレディ〜!!!

と言わんばかり
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セルピコ(1973年製作の映画)

4.0

自分の信じる正義をひたすら貫き続ける
セルピコのかっこよさが堪能できる作品。

汚職が蔓延る腐敗した警察組織の中で、
頑として賄賂を受け取らずに「正義」であり続ける強さ。
そんなセルピコを危険視した上
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未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

4.7

レビューを読みたい?では、対象のレビュー番号を教えてください。
あー、T500367-105……。こちらのレビューは情報局でないと開示できなくなっておりまして。そちらへ行かれては……。情報局でここだと
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カンバセーション…盗聴…(1973年製作の映画)

4.2

覗き、覗かれ。
タイトル通り、盗聴を生業とする男の話。
誰かに依頼されて、誰かの生活や会話を盗聴する。

盗聴って、前提として後ろめたさがあるんですよね。本来、自分は聞けないはずのこと、聞いてはいけな
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モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

4.0

「フィレオフィッシュの伏線で泣ける」映画です!明日のお昼はフィレオフィッシュにします。

弁護士のナタリーは、知人からある人物の弁護をしないかという話をもちかけられる。その人物は、9.11の中心人物・
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殺しのドレス(1980年製作の映画)

4.0

デ・パルマって割と、自身の作品でやった手法を繰り返す人なイメージ。それが「デ・パルマ」なんですけどね。本作ももりもりです。
キャリーから続けて観たので、類似性が余計気になり…。
ホラーとしては充分面白
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キャリー(1976年製作の映画)

4.5

ホラー映画の金字塔の名は伊達じゃない、
傑作ホラー!

ホラーでよく流れるイメージのあの音楽、
この映画で使われてたんですね。
とにかく怖いのなんの。
序盤〜中盤はあくまで怖いことが起きるかもよ〜?を
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羅生門(1950年製作の映画)

4.5

わかんねえ。さっぱりわかんねえ……。何がなんだかわかんねえ……。

上手い!こんなん唸るしかない!!

誰が嘘をついているのか。誰が真実を語っていたのか。
それぞれの話が少しずつすれ違っているからこそ
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エクスペンダブルズ(2010年製作の映画)

3.6

かっけえおじさんたちがアツいアクションをする映画。
それ以上でもそれ以下でもなく、見応えがあってド派手なアクションが堪能できます。

リング(1998年製作の映画)

4.3

これこそ、ジャパニーズホラーのお手本!!!

日本のホラーのよいところって、視覚・聴覚での驚きを優先せずに本能的な怖さを引き出してくれるところだと思っています。

海外のホラーって、見た目グロい!急に
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ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

3.4

グロいのが苦手な方は絶対に観れない映画。わたしも得意ではないので、ウッと思いつつも最後まで観賞。

ホラー映画です。サスペンスではなく。
とにかく怖い。視覚のグロ、聴覚のホラー。音で驚かせる描写が多い
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A.I.(2001年製作の映画)

4.7

侮るなかれ、紛うことなきハードSF。

序盤の家族パートは「おっ、よくある人間と機械の差異の話か?」と余裕こいてたら、中盤と終盤で印象がアップデートされまくりました。
スピルバーグ監督、「万人にウケる
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スリーピー・ホロウ(1999年製作の映画)

4.0

子どものときに見る悪夢みたいな映画。
暗くてジメッとしてて、でも夢があって別世界にいるみたいな感覚になれる。

ゴシックファンタジー。
ティム・バートンのセンスだけではなく、ジョニーデップのおとぎ話の
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.8

人気シリーズ三部作の3作目がいよいよ発売!
全世界で売るために、翻訳家を集めて一気に翻訳して販売するぞ!
ところが…というお話。

わかりやすくてキレイなミステリー。
伏線も序盤から丁寧に仕掛けてある
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

4.3

笑えるはずなのに全然笑えない映画です(笑)
すごい感覚。

こんなことある!?ということの連続なんだけど、正直人間ならやりかねないよなという思いもある。
キューブリックも、人間のそういった愚かさを想っ
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

5.0

冷戦下において、核戦争の勃発でヒリヒリしている米ソ間を行き来する男がいた。5000もの情報を運び核戦争を回避した男の、信じられないような実話の物語。
現在の平和を享受している・それに気づけない人に是非
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.2

無機質な砂漠の上で紡がれる運命たち。
風が香料とともに運ぶのは、文明の発展か。残酷な戦争か。

とにかくビジュアル、最高!!!
SFのオタクであれば眼福であること間違いなし。
以下、画面の見せ方でよか
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.6

時は中世のフランス。自身の信じ敬う王と国のために剣を振るい、畑を耕し、次代へと名誉を紡いでいく時代。
男は闘い、女は家庭を守る。その区別が人々の根底にしっかりと根付いていた時に起きた事件の物語。

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めまい(1958年製作の映画)

4.2

やっとU-NEXT入ったので観賞。

噂に違わぬ名作!
「めまいショット」、すごいですね。吸い込まれそう。階段をこうやって撮ろうとした事実だけでヒッチコックの偉大さの片鱗を感じられました。
中盤のアニ
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.3

突然現れた地球外生命体との交流を通し、主人公が何かに気づいていくというストーリー。
難しすぎず、でも考察しだすと止まらないようなちょうどよいSF。

面白かったです。
以下、若干の微ネタバレ。哲学っぽ
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プレステージ(2006年製作の映画)

4.7

似たもの同士の対立を、ノーランらしさ全開で描ききった作品。
SF!伏線!時間行ったり来たり!これこそノーラン!とニヤニヤしながら観ちゃいました。楽しかった。

本作は時系列さえ掴めればシンプルでわかり
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スナッチ(2000年製作の映画)

4.7

こんなに笑いながら観た映画、はじめてです!
「遊び心」100%で構築されているような映画!

ほんの一瞬なのにキャラクターが伝わるカットをつなげたオシャレOP、
渋さを演出しつつリズミカルな印象を強め
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天使と悪魔(2009年製作の映画)

4.1

ダ・ヴィンチ・コード観たので観賞。
雰囲気は前作同様だけど、細かい要素はがらっと変わってます。

ミステリー要素が薄くなった代わりに、アクション要素豊富に。もろもろ派手になってます。前作もお金かかって
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HK 変態仮面(2013年製作の映画)

3.0

鈴木亮平さんの役者魂を感じられる作品。
体もめちゃ仕上がっていて、体の動かし方含めちょうどよい下品さ!
役者としての初々しさとそれでも存分に伝わる演技への熱意、かっこいいです。

安田顕さんのガチ変態
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ゴジラ(1954年製作の映画)

4.0

伝説の始まり!
特撮&近年のゴジラ系作品(シンとかSPとかモンスターバースとか)好きだからこそ、しっかり元祖を観ておかねばと思い、遡及的に観賞。

ゴジラ♪ゴジラ♪

ゴジラの叫び声、馴染みのある音楽
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悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

4.3

一度は観るべき、伝説的ホラー映画!

とにかく面白かった。楽しめた。特にラスト30分。
ヒロインの悲鳴がもう怖いのなんの。本物の悲鳴です。人が何か得体の知れないものに恐怖し、叫んだってどうしようも
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.5

ある意味、純粋な愛の物語。

個人的に、フィンチャーは「為す術なく翻弄されるしかない人」と「感情」を撮るのがものすごく上手い監督だと思ってます。
本作ではどっちも堪能できます。すごいね。

男女の恋愛
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ランボー(1982年製作の映画)

4.5

「アクション映画」でもあり、「戦争の悲惨さを描いた映画」でもある。
悲嘆、という言葉が似合う映画です。

ランボー、ついてません。というか、当時の情勢によるものだとは思うんですけども。
なんと、街へ食
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ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)

4.0

わかりやすくミステリーしてくれる映画。
やることは謎を解く→新しい謎が出る→謎を解くの繰り返し。
ただ、謎に対する種明かしが難易度高めで映画だけでは理解しきれないので、そこで賛否分かれるんだろうなぁと
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カリートの道(1993年製作の映画)

3.8

デ・パルマらしい美しい画が続く。
アル・パチーノとデ・パルマという黄金コンビが紡ぐ、ハードボイルドの中に潜む人間としての渋さや葛藤、弱い部分や愛を味わえる作品です。

スコア(2001年製作の映画)

3.5

ロバート・デ・ニーロとエドワード・ノートンという超ぜいたくな映画です。
つまり激シブです。
キャラクターが際立って濃いわけではなく、ストーリーも淡々と進む。
派手なクライムサスペンスを求めちゃうと面食
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真実の行方(1996年製作の映画)

5.0

エドワード・ノートンの素晴らしい演技に星5です。
前情報はなければないほど楽しめると思うので多くは語れないのですが、
エドワード・ノートン演じるアーロンの、弱々しいけど繊細で影のある青年演技が最高でし
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ガタカ(1997年製作の映画)

4.0

ディストピア系感動SF。

出生時の遺伝子検査の結果で、すべてが決まってしまう世界。何故かというと、遺伝子から何もかもが見えてしまうから。病気も、欠点も、障害も、寿命も。だから、最初でつまずくともう人
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コマンドー(1985年製作の映画)

3.8

シュワちゃんか超かっこいい映画。
ストーリーは単純で、シュワちゃんが人質にされた娘を助けるために紛争する、というもの。
パワー!パワー!パワー!な映画です。
ロケットランチャーが似合うシュワちゃんが見
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