みずけんさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

みずけん

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ファースト・マン(2018年製作の映画)

3.9

マーキュリー計画を描いた「ライトスタッフ」、アポロ計画を描いた「アポロ13」を映画館で続けて鑑賞したので、時系列的にその中間に位置するジェミニ計画を扱った本作を。
知識は関連付けて覚えないとただの豆知
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アポロ13(1995年製作の映画)

4.0

久しぶりに映画館で。

以前見た印象は「単調で大味」だったけど、映画館で見ると随分印象が違うというか、宇宙船と管制塔で繰り広げられるドラマがリアルタイムに感じられてかなり面白かった。

普通はミッショ
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クインシーのすべて(2018年製作の映画)

-

ブラックミュージックの発展にあまりにも貢献した、クインシージョーンズのドキュメンタリー。マイケル・ジャクソンのファンはおそらく聞いたことがあるだろう名前。

あんな劣悪な環境から実力だけではい上がれた
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.9

試写会にて。
ポール・トーマス・アンダーソンの、肩の力を抜いて見れる新作。最近よく見る「監督の自叙伝的」映画。

「インヒアレントヴァイス」的なレトロな映像、「パンチドランクラブ」のあまりにも映画的す
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マイケル・ジャクソン THIS IS IT(2009年製作の映画)

-

久しぶりに。

子供の頃、飛行機の機内で見て衝撃受けたな。Mステくらいしか音楽との接点が無い子供には、世界のトップ中のトップが切磋琢磨しながらコンテンツを生み出す光景は本当に衝撃だった。

改めて見て
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千年女優(2001年製作の映画)

3.8

今敏の、現実と非現実が入り交じった作風が「パーフェクトブルー」とは違った角度で炸裂している。

中盤の色んな映画を跨ぐシーンはずっと同じことをしていて話が進まずちょっと飽きた。日本映画史に興味ある人は
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ライトスタッフ(1983年製作の映画)

3.9

午前10時の映画祭にて。休憩無しぶっ通しで3時間13分は今まで映画館で見た映画の中でも長い方かと。

最近トップガン見たのと、たまたま昨日ネトフリの宇宙開発競争に関するドキュメンタリーを見たので準備万
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オンリー・ザ・ブレイブ(2017年製作の映画)

4.0

「トップガン マーベリック」があまりに良すぎたので同監督の前作を。意外にもこれで全作コンプリート。

マイルズ・テラーやジェニファー・コネリーなどキャストもある程度被ってるし、前半の展開もトップガンぽ
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フットルース(1984年製作の映画)

3.8

意外と見た事なかったやつ。

田舎の高校生が閉鎖的な考えの親や教師に反抗していく様は80年代版アメリカンニューシネマみたい。

80年代のアメリカ独特の開放感が気持ちよく、音楽もノリが良くて楽しい。他
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ウィッチ(2015年製作の映画)

3.9

A24ど真ん中のアート・ホラー。一般からの評価が低くて批評家受けがいい作品の典型という感じ。

色味を抑えたコントラストが淡めな映像がなんとも不気味。展開自体はゆっくりめだが、映像と演出が終始不安を煽
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.1

「トップガン」と言えば、80年代の大量消費時代を「MTV」や「Live Aid」と共に象徴するようなカルチャーイベントな訳で、今更続編を作ると聞いた時はやばめな案件だなと思ったが、まさかの今年トップク>>続きを読む

愛を読むひと(2008年製作の映画)

4.0

これは原作がかなり面白いんだろうなー。恋愛、ナチス、裁判、文学と色んな要素を時系列後ちゃ混ぜで描いてるのでかなり忙しいが、おかげで飽きずに見れた。

イギリス映画のようなナチュラルなノスタルジーみたい
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

4.0

「シェイプ・オブ・ウォーター」よりも全然面白いと思ったのは自分だけだろうか。

原作がしっかりしているためストーリーが面白く、映像もデジタルカメラらしくスッキリしていて綺麗。出演者も一級の人ばかりで、
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エデンの東(1954年製作の映画)

3.6

うーん、、、前時代の大河ドラマとしか思わなかったな。

音楽の付け方とかキャラクターのテンションとかが笑っちゃうほど古臭いのはともかく、ストーリー自体も何を伝えたいのかよく分からんかった。

一応ジェ
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日の名残り(1993年製作の映画)

3.9

自信がゲイであることから 、叶わぬ愛を描き続けているジェームズ・アイヴォリー。カズオ・イシグロの切ないストーリーがマッチしていて惹き込まれた。

映画化されていない他の原作も読みたくなった。

春のソナタ(1989年製作の映画)

3.8

「人生って素敵ね」というセリフがぴったりハマる、タイトルのイメージ通り爽やかな作品。

哲学専攻の女教授が、パーティーで出会った少女と交流を深めていく話。バカ広い豪邸や郊外の別荘で、癖強だけどどこか共
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ヤング≒アダルト(2011年製作の映画)

3.8

今風の幼い大人が過去を清算する話。

高校を卒業したら即就職という流れが当たり前だった50年代と比べ、人間が「大人」になる年齢は確実に遅くなってる。若者の総ティーンエイジャー化、とでも言うべきか。
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.0

庵野秀明、ただ自分の趣味に没頭してるだけなのにそれが生業になってるの、めっちゃ幸せ者だなーと思った。

いい感じに昭和感というか、ウルトラマンの魅力的なチープさみたいなのを残しながら映画化していた。C
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ハイ・ライフ(2018年製作の映画)

3.7

ロバート・パティンソン主演の宇宙映画と聞くと一見楽しそうだが、めちゃくちゃ硬派な映画でびっくりした。「アド・アストラ」は地獄の黙示録だったが、これはタルコフスキーっぽい。

説明的要素を省き、湿っぽい
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8人の女たち(2002年製作の映画)

3.8

田舎の豪邸で起きた殺人事件。警察とは連絡がつかず、豪邸内にいる8人の容疑者が自分たちで真犯人を探し出す、というミステリーの典型。
それを50年代フランスを舞台にゴリゴリのミュージカルにした、というのが
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ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

3.8

「ザ・プレイヤー」しか見たことないロバート・アルトマン。

大まなかなストーリーは「チャイナタウン」「インヒアレント・ヴァイス」っぽい。独特な浮遊感というか脱力感は「アンダー・ザ・シルバー・レイク」。
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アイランド(2005年製作の映画)

3.8

マイケル・ベイがこんなド直球なディストピア映画をやっていたとは。と思ったら後半でいつものマイケル・ベイの世界に急変身してビビった。

前半は「THX-1138」みたいな話を50分くらいで終わらせてるか
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.8

映画の出来もサプライズも見る前に予想していた範囲内で、平均的なマーベル映画という感じ。
ちょっと悪趣味でホラーっぽい演出はサム・ライミらしく楽しい。

「ワンダビジョン」見てないとかなり展開が飛躍する
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マイ・ブラザー(2009年製作の映画)

3.7

ナタリー・ポートマン、トビー・マグワイア、ジェイク・ギレンホール、みんなアベンジャーズ出てるなーなんて軽い気持ちで見てたら死ぬほど重い話で病んだ。

アバウト・ア・ボーイ(2002年製作の映画)

3.8

批評家評価がやたら高い、ヒュー・グラント主演のドラマ。「ブリジット・ジョーンズ」の製作陣ということで、雰囲気もかなり似てる。

ヒュー・グラントはこういうダメ男の役が合う。普通に楽しいしいい話だけど、
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眺めのいい部屋(1986年製作の映画)

3.8

もしBBCが朝ドラを作ったら、という感じの映画だった。豪邸で繰り広げられるキャラクター同士のわちゃわちゃが笑える。

名優が多く出演しているが、ヘレナ・ボナム・カーターが最近のイメージと違い純粋な女性
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カモン カモン(2021年製作の映画)

3.8

ホアキン・フェニックスがマイク・ミルズ作品で主演と聞いた時、ちょっと不思議な感じがしたがしっかりハマってた。ジョーカーの時はガリガリすぎて片岡鶴太郎みたいだったけどふくよかな普通のおじさんになってた。>>続きを読む

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

3.9

「人生はビギナーズ」同様、テーマと演出が見事に作用し合っている映画。
こういう演出が冴えまくってる映画観ると、撮影と編集のことまで考えながら逆算して脚本作ってんだろうなと思い頭が痛くなる。

太陽の帝国(1987年製作の映画)

3.6

これは、、、一体何が面白いのかさっぱりわからん映画やった。

元はデヴィッド・リーンが映画化しようとしたらしく、それも頷けるスペクタクルなテーマ。その硬派なテーマと、スピルバーグ的ダイナミックな演出が
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底知れぬ愛の闇(2022年製作の映画)

3.6

海外の空港で巨大な広告を見かけ知った。そういえば主演のベン・アフレックとアナ・デ・アルマスって結構前に熱愛報道あったけど、これきっかけっぽいな。

「フラッシュダンス」や「危険な情事」のエイドリアン・
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フラッシュダンス(1983年製作の映画)

3.6

映画館で初めて見た。

今同時に公開されている「サタデーナイトフィーバー」の80年代版という感じ。経済的には冴えない人物が、自分の才能を生かせる分野でのし上がっていくストーリーは完全に同じで、日本でい
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太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

4.0

見れていなかった名作。なるほど、これはかなり面白い。

イタリア各地の美しいロケーションと、無口でハンサムなアラン・ドロン、ニーノ・ロータの美しい音楽。外見はめちゃくちゃオシャレな映画なのに、中身はゴ
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アネット(2021年製作の映画)

3.6

映画館で観た映画の中で1番寝た。寝すぎて水原希子見れなかった。

まずレオス・カラックス自体がやはりどうしても合わない。2作品ほどトライしてみたけど、ニューヨークの小規模の劇団のアヴァンギャルドな公演
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.1

これはとんでもなく良かった。日本では見れない「リコリス・ピザ」を除くアカデミー作品賞候補の中で、自分はこれが一番好き。

とにかくほっこりできる、可愛くて愛らしい映画。三丁目の夕日と言うよりは、サザエ
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.8

めちゃくちゃぶっ飛んでる映画で、今まで見たどんな映画とも違う。近いのはデヴィッド・クローネンバーグの「クラッシュ」あたりか?

エログロとはまた違うベクトルの不快さ。見ている間に冗談抜きで吐き気と腹痛
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