橘さんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

どんでん返し系はもう良いよ…と言いつつすっかり騙され。。医者によるミスリードすごい。でも本当に彼らが居て良かったです。角砂糖マジック、あれで警察?の人も気付いただろうのに優しい。
ハッキングって逃げ場
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ゾンビーワールドへようこそ(2015年製作の映画)

4.3

しょんぼりしてる時はゾンビだろ…!!と友人からおすすめして頂いてたこちらをチョイスしましたところ大当たり🎯ありがとう✨
あたま空っぽにして笑えたひと時でした。
面白かったです。

ゾンビ・グロ・エロ・
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

3.7

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異世界の王女の生まれ変わりだと言われ、王国へ戻るために過酷な試練をクリアしていくオフェリア。
でもオフェリアにとっては現実世界の方が過酷で、どうにかして逃れようと必死で。彼女の必死な表情にこちらまで悲
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パンとバスと2度目のハツコイ(2017年製作の映画)

3.5

ジャケットやアマプラの作品説明からのイメージより落ち着いた作品でした。思いの外良かったです。
ふみも妹さんもさとみも、たぶんまだ若い設定だと思うのにキャピキャピしてなくてかなり穏やかで、これまで色々あ
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裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

激渋な人々。面白かったです。
展開が読める作品もあるけど、謎解き系はほとんど出来ないのでわぁ〜!と思いました。
君が《もぐら》か!

MI6に、KGBとの二重スパイ有り…でその人を探すのだけれど、「サ
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グリプスホルム城(2000年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

物語や登場人物たちの背景がわからず、でも第2次大戦前のドイツだな…クラブから排斥される六芒星バッジの女の子とか、新聞記事などからひたひたと迫る全体主義に主人公は抵抗してるのかな?でも心折れてスウェーデ>>続きを読む

来客用駐車スペース(2015年製作の映画)

2.8

ルームメイトもっと言ったれ!って思ったけど、辛辣は辛辣だけど追い込みすぎないで優しいな。。
主人公は車のエンジンがかからない音を虚しく響かせながらじっくり自分と向き合ってね…と思いました。誰にも電話が
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The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

女の子ってどんな歳でも“女”なんだな、ってつくづく思いました。女性ばかりの生活に見目が良い男が入ってきたら色めき立つし牽制し合うし。
画面が暗過ぎるのが残念でした…美しい女性たちもっとじっくり観たかっ
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夏の夜空と秋の夕日と冬の朝と春の風(2019年製作の映画)

3.4

軽くさらっと、なんとなく良いお話が4つ。
どのお話も困難はあるものの乗り越えて日々は続く…みたいな綺麗なお話でした。
4話目の市原隼人さんの涙には悲しくなりました。本当に悲しそうに泣く。

1話目と2
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希望の国(2012年製作の映画)

3.5

園子温作品だしでんでんさんは出てるし…で身構えて観ていたものの、別の意味でとても辛くなりました。
この結末しか選べなかったのかな小野夫婦、と。でも結末は自分で選ぶ、誰にも強制されずに左右されずに、みた
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(2017年製作の映画)

3.1

何かが起こりそうで何も起こらない。
山田孝之さんより中村ゆりさんのほうが中心っぽい…久々に会った元恋人にぎこちないのはふたりとも。山田さんの方が様子がおかしい。

なんとなく、高志の方も妻と上手く行っ
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特捜部Q カルテ番号64(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

特捜部Qシリーズはどれも良いのですが、4作目は特に良かった…アサド死んじゃうの!?からのカールの不器用爆発に涙腺が。。
本当に次作からキャストとスタッフ一新なんですか……このカールとアサドとローセに愛
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ペット・セメタリー(1989年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

悲しい。原作既読で好きなお話なんだけど、映像で見ると悲しさが増しました。
やっちゃいけない事だと分かってても、ワンチャン…って死んだ息子や妻を蘇らせてしまうパパの悲しみと弱さも、俺が動物墓地の奥の話を
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女殺油地獄(1992年製作の映画)

3.5

確か、小池真理子さんの美男子俳優エッセイでこの作品の堤真一さんに言及されててチェックしていた映画。漸く観ました。
近松門左衛門の文楽は観てないけれど、こちらは原作から改変されてる所も多いようです。
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ローズの秘密の頁(ページ)(2016年製作の映画)

3.6

物語の結末が途中で読めるものの、ローズの待ち続けた人生が報われて良かったという気持ちです。40年、精神病院に閉じ込められてたのはつらいし悲しいし本当におかしくなる。。

ローズとマイケルはただお互いを
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羊とオオカミの恋と殺人(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ポップに倫理観ゼロでかなり好きな作品でした。
よく分からないけれどふたりが幸せそうならもう良いのでは……どんな理由でも人を殺しちゃだめでしょ♥だけど。。

ふわっと生きてる黒須くんと、ポリシーを持って
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密偵(2016年製作の映画)

3.8

史実ベース、しかも日本統治下の韓国での事件が題材の作品なので重苦しかったです。
演者皆さん確かな演技なので胸にきました。

『密偵』とは…と、日本警察と義烈団でスパイを探すのが主かと思っていたら、朝鮮
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イヴの時間 劇場版(2009年製作の映画)

3.5

面白かったです。続きが気になります。
アンドロイドが実用化されて随分経ってるっぽい世界、アンドロイドへの想いは人それぞれ。
アンドロイドの、人間への想いもそれぞれ…“アンドロイドと人間を区別しない”カ
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まぼろしの市街戦(1967年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

本当に狂っているのは、彼らなのか…って考えてしまいますが、皮肉もありつつ多幸感溢れた世界でした。好きです。
ドイツ軍によって時限爆弾が仕掛けられたからと住人が退避したフランスの街で、置いてきぼりにされ
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怒り(2016年製作の映画)

4.3

苦しい。重い。圧倒されました。
信じられなかった事を後悔するのか、信じた事を後悔するのか。
こんな結末になったら悔やんでも悔やみきれないです。特に東京パートと沖縄パート。
怒りは自分に向けるものが1番
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目撃者(2017年製作の映画)

3.5

リアリティ凄くありました。
無関心良くないけど、下手に関わって自分や大切な家族が狙われたら怖いという気持ちはわかります。あんな容赦ないとこ見ちゃったら余計に。
その後ビクビクしてるのでこちらまでビクビ
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毒戦 BELIEVER(2017年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ラストの虚無感がたまらなく良いです。
その瞬間を家の外から遠影で、銃声だけで描く。耳が聞こえない兄妹はその音がわからないからキャッキャしてて…悲しい。

信じるのか信じないのか。
ぐらぐらゆらゆらしな
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エヴァの告白(2013年製作の映画)

3.5

ずっと陰鬱な空気なので観ていて辛くなるのですが、最後は少し光が見えた気がしました。
これからエヴァはブルーノのことを心の片隅に置いたまま生きていくんだろうな。

貞操観念は無いよりあった方が良いけれど
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全身小説家(1994年製作の映画)

3.8

井上光晴・妻・瀬戸内寂聴の関係を、娘さんである井上荒野が書いた小説「あちらにいる鬼」を読み、フォローしている方の感想からこのドキュメンタリーがあることを知りました。
ようやく観られました。

件の小説
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ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)

3.4

久々に訳がわからない作品を観ました。
でも不快ではない訳のわからなさなので良いです。

彼女の死を回避する為に過去に戻り、これから起こる全ての災厄を引き受けた笑みなのかな、飛行機のエンジンが落ちてくる
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怪獣の日(2014年製作の映画)

3.6

面白かったです。
怪獣は比喩表現なんだろうけど、どうしてもシン・ゴジラを思ってしまいます。
監督さんシン・ゴジラの監督助手されてたみたいだし、主演のイワゴウさんシン・ゴジラ出てらした。

怪獣と自衛隊
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.8

面白かったです。
こちらまで宝探ししてるみたいで楽しみました。
2045年設定の割には皆さん昔の作品やキャラに詳し過ぎない?と思ったけど、仮想世界〈オアシス〉に現実逃避するくらいディストピアな世界だっ
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式日-SHIKI-JITSU-(2000年製作の映画)

3.7

久々に観ました。記憶よりも庵野庵野してた…もうこれエヴァ。
“カントク”が吐露する心の内や、林原めぐみさんの声の呟き、宇部市の風景。時期的に旧劇場版の後だと思うけどシン・エヴァ思い出します。
は〜でも
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リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)

3.5

いいなぁ。観ている間は気分が落ち込むんだけど、嫌な気分のまま観終わらないのがすき。
死体を共有しているハルナと山田とこずえの3人の、お互いが愛おしくて大切な感覚はあるんだろうけど恋愛に傾かない関係も良
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ユリゴコロ(2017年製作の映画)

3.7

沼田まほかるさんの原作は既読です。でもなんとなくこうだったね…くらいの記憶なのでわりと新しい気持ちで観ました(定型文)
面白かったです。イヤミスだけれどハッピーエンド風にするの凄い。洋介も亮介も、美紗
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キツツキと雨(2011年製作の映画)

3.9

良い空気の映画です。
ゆる過ぎずシビア過ぎない絶妙な塩梅。笑ったりしんみりしたり。

役所広司さんが演じた林業に従事してる岸さんがとにかく魅力的でした。村の日常にいきなりゾンビ映画の撮影隊が入り込んで
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エリジウム(2013年製作の映画)

3.4

近未来ディストピアSFかと思っていたら、ちょいちょい日本要素を混ぜてきてカオスでした。
人体破壊が容赦ないです、基本的に爆散。マックスも魔改造だし。
突っ込みどころだらけですが嫌いじゃない…けどそこま
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石のスープ(2015年製作の映画)

3.4

温かさがこちらまで伝わってくる、色彩と絵でした。シンプルな動物の絵だけれどかわいい。
皆が楽しみにしてるお料理番組、今日のメニューは「石のスープ」だけど肝心なところで停電に。広場にワイワイと集まってく
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ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ(2001年製作の映画)

4.3

何度目かの鑑賞。パワーと哀しみと愛が満ち満ちていて、音の洪水とヘドウィグのビジュアルにいつも圧倒されます。
正直、最初は見た目とパフォーマンスにギョッとするのですが、曲は良いですしヘドウィグの過去が描
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花と雨(2019年製作の映画)

3.6

雨と光と、笠松将さんの目と佇まいが終始印象的な作品でした。目が強く光ってるの良いです。飛び蹴りも。
SEEDAさんの『花と雨』は聴いたことがありませんでしたが、この曲の為の長いPVのような…。
主人公
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帝都物語(1988年製作の映画)

3.9

好きです。カオスっぷりが良いです。ちゃんとした(?)ストーリー部分も、背景の東京の街の様子も好き。凌雲閣は勿論、ビヤーホールも、人々の服装も和装洋装入り乱れて眼福でした。
帝都物語=魔人・加藤保憲とい
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