ncccoさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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Maiko ふたたびの白鳥(2015年製作の映画)

3.5

ノルウェー国立バレエ団でプリンシパルとして活躍する西野麻衣子さんを追ったドキュメンタリー。

この映画を観て打ちのめされたのはマイコさんの真っすぐで力強い眼差しだった。なんかもう、それだけで十分。彼女
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赤い薔薇ソースの伝説(1992年製作の映画)

3.4

@ごはん映画祭

革命前後のメキシコ。何故か手料理に想いを込めて相手に伝えることができる不思議な力の持ち主ティタは、少女期より想いを寄せるペドロと料理を通じて気持ちを通わせて行く。
一組の男女の生涯を
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草原の実験(2014年製作の映画)

3.2

詩的で美しい映像世界。
青々と茂る草原の壮大さ。たなびく布に強く照り付ける太陽、
隆々とした少年の力強い生命力。煌々と輝き匂い立つ自然世界の中で主人公の少女だけが、生命の入っていない人形のように淡々と
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キッチン・ストーリー(2003年製作の映画)

3.5

おじいちゃんしか出てこないじみーなストーリーなのにどこかウェス的なシュールさと可愛さがじわじわとにじむ北欧映画の良作。
「独身者の行動観察」という意味不明の調査で独身のおじいちゃんの家にもう一人おじさ
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イエスタデイ(2014年製作の映画)

2.8

今年のノーザンで。
ビートルズに憧れる少年たちの青春成長物語。途中から話がビートルズから逸れてウォールフラワーみたいになってたけど。。
(ヒロインもエマワトソンそっくり)
映画祭でもちょっと期待外れだ
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神のゆらぎ(2014年製作の映画)

3.5

飛行機が落ちるのは、全能の神が存在しないからだ。

共に「エホバの証人」である看護婦と白血病のフィアンセ(ドラン)をメインに添え、複数のものがたりが過去と現在を行き来しながら終着点、墜落するキューバ行
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オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

3.2

函館三部作の最終章と言われると私は前作の「そこのみて」がめちゃ好きだったのでおんなじ調子を期待して観たらちょっと拍子抜けしてしまったけど、「味園ユニバース」監督の最新作と聞けばすんなりと腑に落ちた。>>続きを読む

海街diary(2015年製作の映画)

3.5

なんだかこのまま写真集にしちゃいたいような、映画というよりアートクリップのような美しい映像。
鎌倉に住む3姉妹に加わった腹違いの妹、すず。
姉妹それぞれが家族のつながり、学校や仕事先や、出会った人たち
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大丈夫であるように ─Cocco 終らない旅─(2008年製作の映画)

4.0

中高時代、Coccoは私にとってリリィシュシュみたいな存在だった。少女のままの鋭い感性は時に刃となってそのまま自らに戻ってきて突き刺さり、血が流れる。けれど歌わずにはいられない。そんな風に自らの魂を削>>続きを読む

おっぱいバレー(2008年製作の映画)

3.0

知り合いが「人生ベストの作品」と言い切ったので気になってレンタル。そうでもなかったら観なかったと思うからある意味、感謝。笑

まぁ、、バカだねぇ。。という感じです笑
バレーの出来る6人目の子もすっかり
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リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

3.7

何度観てもこの世界に吸い込まれてしまう。

歌姫・リリィシュシュ。
リリィは作中、どこにも姿を現さない虚構そのものでありながら、若者に現実以上のリアルを感じさせ、覚醒させる存在。エーテルという透明な電
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ソング・オブ・ザ・シー 海のうた(2014年製作の映画)

4.5

アイルランド伝承をもとにしたファンタジーアニメーション。
素晴らしかったです。

映像がきれいでキャラクターがキラキラしていて。
シアーシャがシルキーコートをまといアザラシになり海に飛び込むそのシーン
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グッバイ、サマー(2015年製作の映画)

4.4

来ました!めっちゃ好き!!!
これは、今年ベストに入りますね確実に。
もう、とにかく主演の二人が可愛くて可愛くて。
男の子たちの瑞々しさがたまりません。ラストまで愛しさと可笑しさが止まらない、最高の青
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君の名は。(2016年製作の映画)

3.2

映像美。音楽と声優陣の「狙った」掛け合いに、わかってるのにぞわりとしてしまう。ちゃんと「そこ」にピークを持ってくる映画的な体験を引き出しつつ、ストーリーもちゃんと練られていてオチも良い。
細かいネタを
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アメリカン・スリープオーバー(2010年製作の映画)

3.0

夏の終わりの物語を、夏の終わりにトリウッドで。
大人になりたいティーンエイジャーたちの、夏の日の一晩の思い出。行き交う思惑に恋心、セックスへの焦燥と憧れ。
まだ「誰か」を探す段階じゃなく、「それ」を手
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エミアビのはじまりとはじまり(2016年製作の映画)

3.0

冒頭からのお笑いのシーンで笑えなかったから、いまいち「エミアビ」の凄さがわからずノレなかったけど、、
俳優陣の演技は素晴らしい。
タイトルもよいです。

新井さんは漫才ちょっと恥ずかしそうにやってても
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神様の思し召し(2015年製作の映画)

3.0

原題は Se Dio vuole、神が望むなら という意味。
人生なんて自分の思い描いてるようになんてならない。
すべて神(らしきもの)によって流されて生きている。
トンマーゾとピエトロが神について語
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.5

小さいころからゴジラを観て育った身としては、ゴジラが「悪者」扱いになってるこの映画を観るのはちょっと抵抗があった。
これが面白かったからゴジラシリーズを観ますと言ってる人たちに言いたい!これは本来のゴ
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

3.0

ザ・ミシェル・ゴンドリーですねー。ようやく観れました。
昔の映画だから当たり前だけどみんな若い!そして超有名どころがいっぱい出てて豪華キャスト!

キルスティンダンストはマリーアントワネットの頃の初々
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SOMEWHERE(2010年製作の映画)

3.2

父と娘の幸せな時間。
なんてことない日常を訥々と映す、けどしっかりと印象に残る、
ソフィアコッポラのこの不思議な力は、なんでしょうね。

一瞬で過ぎ去ってしまう、美しい少女時代への賛歌に溢れた優しい視
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ヒップスター(2012年製作の映画)

2.9

@カリコレ
「ショート・ターム」監督のデビュー作ということで観てまいりました。相変わらずこの監督は映像の切り取り方や色の使い方が絶妙にお洒落です。
ただ、主人公が超絶嫌なやつで、こじらせ・ネガティブの
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ライオット・クラブ(2014年製作の映画)

2.9

@カリコレ
名門オックスフォード大学の中でも上流階級男子のトップ10人しか入会を認められない極秘ヒエラルキー組織「ライオットクラブ」。メンバーは常に10名でなければならず、欠員が出れば相応しい新人を入
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ヤング・アダルト・ニューヨーク(2014年製作の映画)

3.0

ノアバームバック監督最新作。
ベンスティラー×アダムドライバーと好きなキャストが出てるのと、監督の最新作ということで公開を楽しみにしてました。

「ボクらは自由でありさえすればいい」
このキャッチフレ
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ハートビート(2016年製作の映画)

3.0

ヴァイオリンとバレエ、ヒップホップダンスを融合させた本格エンターテインメントムービー。

ダンスパフォーマンスはプロを集めただけあってキレッキレでとても良かった!印象に残ったのは地下鉄でのダンスバトル
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あの日のように抱きしめて(2014年製作の映画)

4.0

ラストシーンが秀逸。
ラストを観るためだけにこの映画を観る価値がある。余韻が半端なく残る、秀作です。

人っていうのは顔じゃなくても姿かたちや声、立ち振る舞いでその人だと分かるもの。ジョニーがいつまで
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キューティー&ボクサー(2013年製作の映画)

3.0

NYで活動する日本人アーティスト夫婦のウシオさんとのりこさんを追いかけたドキュメンタリー。
監督はアメリカ人の男性ですが、彼のきめ細やかな視線がよく行き届いて夫婦のあるがままの姿を写しとっていて作品と
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ウソはホントの恋のはじまり(2013年製作の映画)

3.0

@カリコレ
主人公サムは売れない小説家。ヒットにも恵まれず、偶然会った元カノにも小バカにされ、むしゃくしゃしてる彼の唯一の救いはカフェにいるウェイトレスの女の子バーディ。ある日、彼女のフルネームを知っ
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ボヴァリー夫人(2014年製作の映画)

3.5

@カリコレ
ミア×エズラーときたら観るしかないでしょ!ミア様の不機嫌な顔が好き。妖精みたいな雰囲気がたまりません。
全体的に陰鬱な空気なのに、ジェーンカンピオン的な美しさと儚さを堪能できる作品。
初め
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気狂いピエロ(1965年製作の映画)

4.2

ゴダールの中で一番好き!!
この色彩感!こんなにも色彩を味わう映画があるだろうか。
今観ても新しいって、すごい!!

鮮やかなトリコロールの中で飛び回るアンナカリーナが可愛すぎて眩し過ぎて。突然現れる
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勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

3.0

ゴダールの出世作。ようやく観れました。
ジーン・セバーグがチャーミング。なんていうか、ヘルシーな
色気。私はアンナカリーナのほうが好きだけど。

ゴダールは上手くフランス語が喋れない子にフェティッシュ
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容疑者、ホアキン・フェニックス(2010年製作の映画)

2.8

愛しのホアキン様ですが、これはいかんです笑
結局、モキュメンタリーということなのでこれがリアルなホアキンじゃないのかもしれないけど、周りの人も巻き込んでるわけだから完全なフェイクではないよね。こんな人
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愛を語れば変態ですか(2015年製作の映画)

2.4

なんじゃこりゃ笑
黒川芽以の最後のフッ切れは良かったですが、なんだかあまりにもストーリーがひどすぎる。

同じ女に翻弄された男たちが、ボロボロの戦いの後にカレーを食べるシーンはなんだかシュールでよかっ
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父と暮せば(2004年製作の映画)

4.0

2回目鑑賞。この時期になると観なければ、と思う1本。
戦争の悲哀を描き反戦を訴え人間愛を称える素晴らしい作品

戦争で生き残った者が、なんで自分は生き残ったのか、、と苦しむ、こんな風に苦しんだ人がどれ
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いしぶみ(2016年製作の映画)

3.0

@ポレポレ東中野
綾瀬はるかが紡ぐ朗読劇。

ただただ胸が詰まった。
感想なんて言えないけど、広島に行くことがあればこのいしぶみを訪れようと思う。

クヒオ大佐(2009年製作の映画)

2.6

吉田さん作品の中では一番つまらなかいかも^^;
ただ、堺雅人の胡散臭いカタコト日本語と表情は観る価値あり。
松雪泰子の献身っぷりと新井浩文のキレ具合もよい。
俳優はいいんだけど、なんか全体的にストーリ
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チチを撮りに(2012年製作の映画)

2.8

母子家庭で育った姉妹が、父親危篤の報を聞いてお父さんに会いに行くものの、すでに亡くなっていて、、
ひとつの家族をめぐるロードムービー。

母親への愛情はあるものの、捨てられた子供たちには、まだどこかで
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