ncccoさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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クラッシュ・テスト(2017年製作の映画)

4.0

これ、かなり好きだった。
いかれポンチ女3人のロードムービーと見せかけて主人公以外の2人は早々に戦線離脱。主人公1人になってからの吹っ切れ具合が小気味良く、ラストまで爽快に駆け抜けるこじらせ女子の自分
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.1

相変わらず人が見たくも無いものをわざわざほじくり返して見せつける、胸糞のひたすら悪くなるような映画を撮る監督。こんなのだってわかってたけどついつい怖いもの観たさで。

音楽も不協和音の連続で不気味さを
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.0

ストーリーはかなり適当で残念な感じだったけど音楽だけは良かった(サントラ買った)。

ミュージカルとしては楽しめるし迫力もある。一番好きだったのはザックエフロンとジジハディット似の彼女のブランコ使った
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さかなの子、リトル(2015年製作の映画)

4.0

イメフォの長編アニメーション特集で。
一週間ひたすらイメフォに通い観た中ではこれが一番好きだったかも。

邦題があんまり良くなくて、可愛い系の児童ものを想像すると全然違うので注意。(でも英題も「魚屋さ
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背の高い男は幸せ?(2013年製作の映画)

3.8

イメフォの長編アニメーション特集で。
うーんこれもめちゃくちゃ面白かった。

言語学の権威ノーム・チョムスキーとゴンドリーのインタビュー音声をゴンドリーがアニメーションに書き起こしたもの。
シンプルに
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ホワイト・メアの伝説(1981年製作の映画)

4.0

イメフォの長編アニメーション特集で。
すごく良かった!!夢中になって最後まで観てしまった。

古い絵だなと思ったら実際1981年の作品だそうです。監督のヤンコビッチはハンガリーの宮崎駿と呼ばれる巨匠で
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コンシューミング・スピリッツ(2012年製作の映画)

2.8

イメフォの長編アニメーション特集で。
5部編成になっていて、最後の5部がネタばらし。そこまで見ればストーリーがクリアになるし見終わった後の余韻も悪くないけど、そこに至るまでが長いし分かりづらい、かなり
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パリが愛した写真家 ロベール・ドアノー 永遠の3秒(2016年製作の映画)

2.9

パリ市庁舎前のキス、は大好きな写真。
ドアノー好きで去年は写大ギャラリーにも行った。

人々への柔らかな温もりを感じる優しい写真たちに思わず吸い込まれそうになる。

その写真からは一見想像も出来ないよ
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ロックス・イン・マイ・ポケッツ(2014年製作の映画)

3.0

イメージフォーラムの長編アニメーション特集で。
祖母から始まり叔母や従妹など自分と血縁のある女性たちの人生について、回り回って自身の人生について。鬱病・精神疾患に侵される自身の一族の記録をアニメーショ
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サイコノータス 忘れられたこどもたち(2015年製作の映画)

2.8

イメージフォーラムの長編アニメーション特集で。
可愛い見た目によらずダークな世界。
ちょっと寝落ちてしまった。。
なぜディンキがあんなにバードボーイに恋焦がれるのかちょっと最後までわからなくて感情移入
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南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

4.0

なにこれ、ちょー良かった、超良かった、
めちゃくちゃ良かったよ??
ひさびさに、こんなに柔らかくて切ないものを観た。

ツチダがいじらしくて可愛くて、もう全部、自分が何やってるのかわかんなくてぐちゃぐ
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楊貴妃 レディ・オブ・ザ・ダイナスティ(2015年製作の映画)

3.0

ヒュートラ?でやってた時に思いっきり見逃して後悔していたのでTSUTAYAで見つけて即借り。
私やっぱりこういう王宮ものに弱いんです。後宮の背徳的な文化ソサエティと無駄に豪華絢爛な生活、エロシティズム
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夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)

3.3

初湯浅さん作品鑑賞。
独特のタッチで、ポニョとかトトロとかもののけ姫みたいな宮崎駿の影響もがっちり感じさせつつ、アメコミ的なコミカルさとテンポのよさが印象的。ポップ音楽を効果的にアニメに取り込むところ
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.5

東京国際映画祭で。
冒頭と終わりに町山さんの解説があって、めっちゃ為になった。
観客の人が参加してのQ&Aも、もう皆さんすごい映画オタクでビビりました 私はもう、ポカーンと口開けて聞いてただけ。笑 み
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Ryuichi Sakamoto: CODA(2017年製作の映画)

3.0

こちらもTIFFの舞台挨拶付き上映で。
冗談を挟みながら笑顔を絶やさない紳士はけれど決して目線を真っ直ぐ据えようとしない。内にこもる激しい意志と情熱を経験でもって丸く収めることを学んだひとだと思った。
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グレイン(2017年製作の映画)

2.9

TIFFで。
プログラム担当がラブコールで招待した作品なので熱が入っているなと思ったけれど、これがグランプリ受賞と聞いてちょっと驚いた。

遺伝子系のテーマでSF風と書いてあったからテッドチャン的スト
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大仏⁺(2017年製作の映画)

3.3

TIFFで。今回の映画祭で観た作品の中では上位に入る面白さだった。
ある仏像制作の中小企業で、監視員(とその友人)が会社の入り口わきにある監視員小屋でしゃべったりテレビ観たりするうちに羽目を外して社長
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ハブ・ア・ナイス・デイ(2017年製作の映画)

2.6

TIFFで。
大どんでん返しのリピートでタイトルの意味が分かるラスト5分は最高だったけど、正直前半~中盤までは平坦すぎて途中寝落ちてしまった。

このイラストの感じとか空気感は好きなんだけど、ストーリ
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MR.LONG/ミスター・ロン(2017年製作の映画)

2.9

去年のTIFFで鑑賞。
舞台挨拶で生チャンチェンが拝めて大満足。

冒頭の不穏な感じ、いやだな~と思ったけどそのあと良いほうに裏切られるコミカルでテンポの良い作品。
まさかチャンチェンの料理シーンが見
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.2

無人島になぜか漂着し、人生に絶望して自殺を試みる主人公(ポールダノ)の前に突如現れる男の死体(ラドクリフ)。その死体がいきなりオナラの風力でブーブー動き出し、水上スキーと化したラドクリフに乗って無人島>>続きを読む

幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)

3.8

血の繋がらない家族と、血が繋がっていてももはや家族ではない親子、それぞれの想いが重なりすれ違う様を描く人間ドラマ。
重松清の原作は20年前に書かれたものだと知って驚いたけれど、そんなに前の作品とは思え
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千年女優(2001年製作の映画)

4.3

今敏の作品の中でダントツ一番に好きな作品。

大女優藤原千代子の半生を描く華やかなアニメーション。
千代子の昔語りと同時に思い出の世界に引きずり込まれ、虚構の演劇の世界と過去の回想が息つぐ間もなく切り
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.3

冒頭から、ジェシカチャスティンのドアップに長セリフでスタートする本作。
息を吸い込みながら、一気に吐き出す。

ロビー活動は、予見すること。
敵の動きを予測し、対策を考えること。
敵の不意を突くこと。
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サーミの血(2016年製作の映画)

3.3

北欧スウェーデン・少数民族サーミ人の少女が差別に立ち向かいながら自由を願い宿命に抗う様を描く一代記。

全編通して透き通るような瑞々しい映像美が印象的。自然の大地ラップランドを舞台に伝統衣装に身を包ん
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人生フルーツ(2016年製作の映画)

3.4

90歳の夫と87歳の妻。元建築士の修一さんが自ら開発を手掛けたニュータウンで、つつましい自給自足生活を送る90+87=177歳の夫婦を追った心温まるドキュメンタリー。

土地と人間の共存を信念に、何十
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ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

3.4

ジャックドゥミ・ミシェルルグラン特集上映で。

運命の人に出会う日を待ち焦がれて暮らす双子の姉妹、ソランジュとデルフィーヌ。
一年に一回のお祭りを間近に控え賑わう港町ロシュフォールを舞台に、姉妹を巡る
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軽蔑(1963年製作の映画)

3.2

ガーデンシネマでデジタルリマスター版鑑賞。
オデュッセイアの神話に主人公を重ね、妻と関係が立ち行かなくなる男の苦悩を描く。
当時のアンナカリーナとゴダール自身の関係を反映した作品のようですが、ヒロイン
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裁き(2014年製作の映画)

3.8

良かった。インド映画っぽくないけどある意味ものすごくリアルな「インド」を味わえるインド映画。
正当な理由なくある日突然逮捕された民謡歌手のナラーヤンカンブレおじさんを描く、と見せておいて、逮捕されて以
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ブランカとギター弾き(2015年製作の映画)

3.0

孤児として路上で育った少女ブランカと、盲目のギター弾きピーターとの心の交流を描く。全編フィリピン語だけど、日本人監督がフィリピンで撮影した作品。
ブランカの生き生きした表情、透き通るような歌声、ピータ
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ハイジ アルプスの物語(2015年製作の映画)

3.6

初めこんな映画誰が観るんだろうと思ったけど、観たら超良かった。笑

とにかくアルプスの大自然の景観が素晴らしい。
そして、その綺麗な景色の中で無邪気に走り回るハイジが可愛すぎてもう。
おじいちゃんとの
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パターソン(2016年製作の映画)

4.0

ニュージャージー州パターソンでバスドライバーをしながら趣味で詩を書き続けるパターソンさんの物語。
毎日6時過ぎに起き、妻にキスし、シリアルを食べて出勤、その日の詩を書き初めながらバスに乗り、ときおり乗
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カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)

3.5

エマちゃん大好きのウディ・アレンが可もなく不可もなくだったから見送ろうかと思っていたけどこれは観て正解。ここ数年のウディ・アレン作品の中ではかなり好きな方。
ノスタルジー漂う30年代のハリウッド。成功
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ありがとう、トニ・エルドマン(2016年製作の映画)

3.3

公開前から映画祭で何かと話題になっていた作品だったのですぐ観に行ったけど正直長い。。長い映画ですが、ラストにかけて残る余韻が何とも絶妙です。

バリキャリの娘にちょっとズレたお父さんがストーカーするよ
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ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣(2016年製作の映画)

3.8

初日満席。腐女子とおばさまだらけかと思いきや、普通の男の人も結構いて普通にびっくりした記憶が。

セルゲイのダンスは闘いそのもの。
全てをさらけ出し、もがくように踊る彼の姿に惹きつけられ、目が離せない
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メットガラ ドレスをまとった美術館(2016年製作の映画)

3.8

メトロポリタン美術館のファッション部門、学芸員のアンドリューを追ったアートドキュメンタリー。
アナ・ウィンターが指揮を執るファッションの祭典メット・ガラと同時にお披露目になる「China: Throu
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2046(2004年製作の映画)

3.0

欲望の翼、花様年華に続くウォンカーウァイ3部作の最終章。
花様年華で出てきた2046号室の書斎からストーリーがパラレルで広がっていくファンタジー作品。あの穴に吹き込んだ秘密が、キムタクの意識に乗り移っ
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