痴話喧嘩から戦争まで、時代も国も異なる人々の生活を定点観測したような作品。
1〜3分程度の1シーンが1エピソードとなり、複数回描かれる人々もいるし、一回しか出てこない人々も。
全てフィックスのカメラで>>続きを読む
ひょんなことから、自分が両親の実子でないことを知った石井杏奈が、自らの出自を見つける旅に出る。
しかし、物語で過去が隠されてる時は、たいてい相応の理由があり、真実を知ることが幸せとは限らない。
物語の>>続きを読む
Netflix。
ちょっと変わり種の韓国産ゾンビ映画。
ある日突然、ゾンビウィルスのパンデミックが起こる。
ユ・アイン演じる引きこもりゲーマーの主人公は、マンションの一室に取り残されてしまうが、向か>>続きを読む
これはドラえもん世界版の「BTTF2」だな。
前作は言わば究極のファンメイドムービーで、原作の人気エピソードを上手く繋ぎ合わせた、“ドラえもん全部入り”の幕の内弁当だった。
しかも綺麗に完結したので、>>続きを読む
Netflix。
アメリカの片田舎、背の高い草むらから聞こえる“声”に導かれ、緑の迷宮から出られなくなってしまった人々の物語。
スティーヴン・キングの原作をヴィンチェンゾ・ナタリが映画化した作品なんだ>>続きを読む
故郷の秋田のなまはげ祭りで壮大に恥をさらし、東京に逃げた仲野太賀が、離婚した妻子とよりを戻そうと悪あがきする。
この主人公、別に悪い奴ではないのだが、どこか浮ついていて、子どもの気分が抜けてない。
要>>続きを読む
これは強烈。
まだまだ傑作快作が出てくるぞ、今年の日本映画。
都内のデリヘルに勤めている、女と男の群像劇。
舞台となるのはほとんどデリヘル店内とその周辺で、非常に演劇的な作りだと思ったら、なるほど元は>>続きを読む
ほっこりおいしい映画。
妻と離婚後に、高校生の一人息子のために3年間お弁当を毎日作り続けたミュージシャンのパパの話。
井ノ原快彦が好演する、超ポジティブ人間のパパがいい。
彼と道枝駿祐演じる息子を、な>>続きを読む
北海道の湿原に建つラブホテルを舞台に、跡継ぎ娘の波瑠の10年間を描く。
たぶん、主人公をホテルと同じくなるべく空っぽの“入れ物”にして、ホテルの客や従業員のドラマで見せようとしたのだろうと思う。
例え>>続きを読む
これはディープでワイドなアニメーション文化を持つ、日本以外では生まれない作品かも。
年齢も境遇も住むところも違う三人の女性が、ひょんなことから友だちになる。
彼女らに共通するのは、人生に躓いてるところ>>続きを読む
高跳び選手としてオリンピックを目指していたのに、事故で車椅子生活になった中条あやみが、カヌーと出会って立ち直り、パラリンピックを目指す。
一文であらすじ全部書けちゃうほどの、ど直球の青春スポコンもので>>続きを読む
安楽死殺人を追う話だけど、全体の作りがすごくテレビっぽい。
安い刑事ドラマみたいな冒頭タイトルから始まって、重大事件なのに基本6人しかいない捜査班、捜査と居酒屋の繰り返しで進む展開、演者のやたら暑苦し>>続きを読む
いや〜素晴らしい。
ヒュー・ジャックマン演じる見栄っ張りで傲慢な英国の冒険家が、一人ぼっちのミッシング・リンクに頼まれて、世界のどこかにいる同族を探す旅に出る。
二人の共通点が“孤独”だということで、>>続きを読む
沖田修一版の「ツリー・オブ・ライフ」。
東北で生まれ、大恋愛した夫に先立たれ、今は郊外の一軒家で一人暮らしをしている田中裕子の日常。
腰痛持ちで、日課は病院通いと図書館で古代生物の本を借りて「研究」す>>続きを読む
大変失礼な話なんだが、これ山戸結希監督作品だと勘違いしていて、はじまって直ぐに「あれ?なんか作風が違う?」と不安になり、結局エンドクレジットで瀬田なつき監督だと知る。
だから、本作は先入観からナチュラ>>続きを読む
永遠に覚めない夢としての映画。
美大の学園祭準備中、映研の部室で未完成の16ミリフィルムが見つかる。
映画を撮るでもなく上映するでもなかった映研部員たちは、自分たちの手で完成させようとするが、その映画>>続きを読む
ダメ人間の主人公が、「源氏物語」の世界にトリップし、弘徽殿の女御に陰陽師として取り立てられる。
異世界転生もののバリエーションだけど、今ひとつ盛り上がらない。
なぜなら彼が入り込む世界はなにせ小説なの>>続きを読む
10年後のメコン川をモチーフに、流域出身の5人の監督が描くオムニバス。
しかしどれも出来の悪い学生映画みたいなノリ。
一応川は出てくるものの、メコンであることも2030年の時代設定も意味を見出せない。>>続きを読む
メキシコからアメリカへ行くと言い残し、消息を絶った息子を探す母と、アメリカから送還され、母の家へ向かう青年。
対照的な二人の旅が、いつしか交錯する。
はたして息子に何があったのか?生きているのか? >>続きを読む
アメリカ人のおバカな犯人が、刑務所の仲間を助け出すため、スウェーデンの銀行で人質籠城事件を企てる。
人質が犯人に好意を抱く、「ストックホルム症候群」の語源になった事件がモデル。
イーサン・ホークのダメ>>続きを読む
コメディ作品では珍しくベルリン銀熊賞に輝いた作品だが、なるほどかなり面白い。
フランスの郊外の低所得者むけ住宅地に住む、3人の男女の物語。
バーで出会った男にセックスビデオを撮られ、脅迫された女。
ネ>>続きを読む
10年続く楽しいB級SFシリーズ第三弾。
今回は前作から15年後の”ハーベスター”の星が舞台で、圧倒的な敵の力を見せつけた前二作とはだいぶ趣きが異なる。
キャラも少ないし、怪物のバリエーションもあんま>>続きを読む
ハリウッド版「呪怨」のリブート作品。
一応前回の続編的な作りにもなっているのだが、これ単体で観ても問題ない。
主人公のシングルマザーの刑事が、ある事件の捜査をきっかけに日本からアメリカに伝播した、呪い>>続きを読む
エマ・ロバーツ無駄使いし過ぎw
時事性と遊び心に溢れた怪作。
何者かに拉致され、人間狩りの標的にされる人々。
開始早々明かされるのでネタバレにはならないと思うが、犠牲者たちはトランプ支持者のレッドネ>>続きを読む
力作!
イランの死刑制度にまつわる物語を、表題作を含む四つのエピソードで構成したオムニバス。
本作がユニークなのは、死刑の話なのに死刑囚を描かないこと。
これは知らなかったのだが、イランの刑務所は軍が>>続きを読む
息子クローネンバーグの第二作。
特殊な機械を使って他人の脳を乗っ取り、遠隔操作して標的を始末すると“宿主”を自殺させる殺し屋の話。
ある任務中、絶対に覚醒しないはずの宿主の人格が抵抗し、思わぬ事態を招>>続きを読む
ブログ記事:
http://noraneko22.blog29.fc2.com/blog-entry-1431.html
TAAF2021長編コンペ。
去年のTIFFで鑑賞して以来2回目。
北朝鮮政>>続きを読む
なるほど、ひと言であらわすと「今度は戦争だ!」だな。
せっかく生き残ったのに、利益を求め死地に帰る辺りもアレに似てる。
一作目の「ソウルステーション」と二作目の「新感染」も世界観だけ同じでアプローチは>>続きを読む
土井裕泰と野木亜紀子で面白くない訳がないのだが、今年の邦画豊作を象徴するような傑作。
34年前に起こった未解決事件の脅迫テープに、子どもの頃の自分の声が使われていることに気付いた星野源と、挫折した新聞>>続きを読む
カートゥーンサルーンによる、ケルト民話をもとにした素晴らしいアニメーション作品第三弾。
17世紀のアイルランドを舞台に、狼の群れを率い、起きている時は人間、眠ると狼に変身するウルフウォーカーの母娘と、>>続きを読む
第二次世界大戦の戦争捕虜から、敵国イギリスのマンチェスターシティのゴールキーパーとなり、サッカー史に名を残すバート・トラウトマンの物語。
戦後送還を拒否し、収容所の地元クラブからコツコツとビッグクラブ>>続きを読む
傑作。
特別養子縁組で授かった息子を育てている永作博美と井浦新のもとに、突然産みの母を名乗る少女が訪ねて来てお金を要求される。
しかし息子が生まれた時、一度だけ会った愛情溢れる彼女の記憶と、目の前の変>>続きを読む
南カリフォルニアの鮮烈な太陽の下、ニコール・キッドマンの刑事がどんどんぶっ壊れてゆく。
17年前の潜入捜査で心に深い傷を負った彼女の元に、逃亡中の主犯からメッセージが届く。
過去の罪にケジメをつけるた>>続きを読む
なんか予告の段階から既視感あったんだけど、韓国映画のリメイクだったのか。
事故で視力を失った吉高由里子と、過去に許されない罪を犯した横浜流星の恋。
美男美女カップルの純愛と降りかかる困難の数々は、もう>>続きを読む
事故で両親を失った多部未華子が、おじさん夫婦の所有するセレブなタワマンに愛猫と一緒に引っ越してきて、同じマンションに住む映画スターの岩田剛典と出会う。
主人公は感情を表に出すことが苦手で、心の中と行動>>続きを読む
1時間の中編に、4つの恋のエピソードが詰め込まれたオムニバス。
百合にBL、幼馴染みにエロいお姉さん。
それぞれ恋の模様の断片を切り取った様な話なので、特にオチがついてる訳ではないが、日常のスナップシ>>続きを読む