ともぞうさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

神が描くは曲線で(2022年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

何が真実かが、よく分からないままラスト数秒のどんでん返しに突入。「今度は何をやらかした?」という言葉に対する主人公の何とも言えない困惑したような表情もさらに疑惑を深める。結局は彼女の妄想のなせる技だっ>>続きを読む

カサブランカ(1942年製作の映画)

3.3

有名な「君の瞳に乾杯」が何度も出る。同じ女を愛した男2人。男は2人とも相手と女を出国させようとする。愛と漢気の物語。あと、この映画は1942年公開だが、当時のナチスの侵攻の激しさが伺える。第二次世界大>>続きを読む

ミシシッピー・バーニング(1988年製作の映画)

4.5

1964年に実際に起こった事件を元にしており、アメリカの人種差別の闇を思い知らされる。保安官が殺人事件の首謀者であり、黒人は恐怖で口を噤む。少しでも証言に加担すると暴力と殺人の圧力が掛かる。肌の色が違>>続きを読む

きみがぼくを見つけた日(2009年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

いつ、どこに行くか分からないが、タイムスリップしてしまう特異体質の男。その男に恋をして、妻になる女。大切な時にいなくなるし、勝手にパイプカットするわと困った男なのに、健気に愛し続ける。だが、娘が5才の>>続きを読む

仇討(1964年製作の映画)

3.7

些細な口論から決闘になり、家柄の高い相手を斬る。腕の立つ弟も斬る。いよいよ幼馴染の三男との仇討に。本人は憤懣やる方ない思いはあったが、家名のため三男に斬られる覚悟をして、その日を迎える。藩は下級侍に家>>続きを読む

キングコング(1976年製作の映画)

3.0

子供の時に映画館で観た。その時はコングが怖くて可哀想という印象だった。久しぶりに観るとCGがない時代なので、合成感が丸出し。さらに、コングのヒロインへの視線や指づかいがエロい(笑)ヒロインがジェシカラ>>続きを読む

郵便配達は二度ベルを鳴らす(1981年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ろくでなしの流れ者のジャックニコルソンとすれっからしの人妻のジェシカラングの2人が本当にハマっていた。自分を裏切る中年オヤジのニコルソンに色っぽいジェシカラングが、なぜそこまで執着するのかが理解しにく>>続きを読む

裏窓(1954年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

足を怪我して動けなくなったカメラマン。暇を持て余して対面のアパートを覗く。あんなにはっきり見えるなら、こっちも丸見えだろうなと思うが(笑)ある部屋の男が妻を殺したのでは?と推測するが、確たる証拠はない>>続きを読む

ダイヤルMを廻せ!(1954年製作の映画)

3.4

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関係が冷え切った奥さんが浮気。その奥さんを殺し屋を雇って殺そうとするが、反対に殺し屋が死んでしまう。結局、正当防衛なのに奥さんは死刑に。最後は警部の罠で犯人しか分からない鍵のトリックに引っ掛かり、お縄>>続きを読む

アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)

3.2

会社の重役連中が愛人とのラブホ代わりに平社員の部屋を使いまくる。今だったらパワハラで訴えられる。嫌な犠牲を払って、男は出世するが、部長の愛人は自分が惚れた女の子。その女の子が自殺未遂までしても部長は悪>>続きを読む

(1963年製作の映画)

3.2

動物が襲ってくる系の代表作。60年前の映画なので、CGや合成は古臭さはあるが、烏の嘴で突かれたら痛そうという不快さは何とも言えない。前半の昼メロと後半のパニックの接続が悪い気がするが、何も解決しないま>>続きを読む

ウィッシュ・ルーム(2019年製作の映画)

3.6

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過去に殺人事件があった屋敷。その中のある部屋は願ったものを口に出すと現れる。物だけで飽き足らず、赤ちゃんも作り出す。その赤ちゃんが急成長し、やがて自分たちに牙を剥く。なぜ、その部屋では望んだものが手に>>続きを読む

激突!(1971年製作の映画)

3.4

元祖煽り運転映画。最初、トロトロ走ってるタンクローリーを追い越す。そこから、ひたすら追いかけてくる。煽り運転をされるおじさんの気分を追体験できる1時間半。ストーリーは至ってシンプルだが、トラブルが続き>>続きを読む

運命じゃない人(2004年製作の映画)

3.2

ある出来事を何人もの視点から描く。人の良い宮田武の周りで、大金を手に入れようと右往左往する連中。でも、決して宮田武には危害が及ばない。裏では事件が起こってるのに本人は至って呑気な雰囲気がほのぼのした笑>>続きを読む

dot the i ドット・ジ・アイ(2003年製作の映画)

3.4

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dot the i とは「細かいトコに気を使う」という英語の慣用句。婚約前の女性が、別の男性と情熱的な恋に落ちる。三角関係の行方は…と思っていたら、女性だけがそれを知らない最低な恋愛リアリティ映画だっ>>続きを読む

秘密(1999年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

広末涼子が透き通ってるし、良い感じで一人二役を自然に演じてて凄い。途中まではこそばい感じだったが、奥さんがもう最後と言った岬のシーンは切なかった。なのに、ラストのどんでん返しは「えーっ」となった。やっ>>続きを読む

イヴの総て(1950年製作の映画)

3.5

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うぶなファンを装ってベテラン大女優に近づき、その周囲の男どもを手玉に取り、売れっ子女優にのし上がる。最初とは豹変する言動。でも、授賞式では蹴落とした連中に最大限の賛辞を送る。心もないのに。さらにラスト>>続きを読む

手紙は憶えている(2015年製作の映画)

4.0

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クリストファープラマーが90才のボケ老人役を演じる。本当に名優、記憶があやふやになるシーンで何度もハラハラさせられた。アウシュビッツで家族を惨殺されたユダヤ人の老人2人。マックスは車椅子で動けないため>>続きを読む

恋は邪魔者(2003年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

セルウィガーは可愛く、マクレガーは格好良い。売れっ子女性作家の本性を暴露しようと接近するプレイボーイ。実はこの女性はかつてプレイボーイの秘書をしていて、彼のことを愛していた。何とか振り向かせるために売>>続きを読む

深夜の告白(1944年製作の映画)

3.2

保険金殺人の元祖的作品。仲の良い同僚が自殺ではなく殺人ではないかと疑う。同僚のエドワードGロビンソンが良い味を出していて今見ても引き込まれる。惜しむ絡は、美人妻との恋の落ち方が早過ぎて雑なので感情移入>>続きを読む

ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

生きる意味を見出せない19才の少年が傍若無人な79才の老女に好意を持ち、結ばれる。アメリカンジョークなのか、やり過ぎな感じに不快感を覚えてしまった。結ばれた直後に老婆は自殺、残った少年は車を崖から落と>>続きを読む

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

3.3

「未知への飛行」を観た勢いで、こちらも鑑賞。訴訟があったのも頷けるくらい内容(米空軍の手違いでソ連に核爆弾を落としてしまう)が酷似している。好みの問題もあると思うが、ブラックなギャグを挟む本作よりシリ>>続きを読む

未知への飛行(1964年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

原題の「Fail Safe(フェイルセーフ)」とは、装置の誤操作や誤動作による事故を防ぐための設計手法であり、この映画では安全な待機ポイント、誤った攻撃命令など複数の意味を含んでいる。米空軍に誤指令が>>続きを読む

サリヴァンの旅(1941年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

大金持ちのコメディ映画監督が、社会派映画を撮りたいと思い、浮浪者に化ける。ゴタゴタがあり、本当に無一文の囚人になる。そこで囚人たちがディズニーを観て、心から笑っている姿を見て、コメディ映画の素晴らしさ>>続きを読む

生れてはみたけれど(1932年製作の映画)

3.4

家では威張っている父親が、会社の上司にはペコペコしている。それが理解できない兄弟が父親に反発する。大人はサラリーマンと階級社会の萌芽、子供はガキ大将と昭和初期の世相を感じさせる。個人的には母親役の吉川>>続きを読む

アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち(2014年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

エドガー・アラン・ポーの小説「タール博士とフェザー教授の療法」を映画化したサイコスリラー。何度か来るどんでん返し。最初は院長たちが実は患者で、本当の院長は地下牢に閉じ込められてたこと。次は主人公が研修>>続きを読む

吸血鬼ドラキュラ(1958年製作の映画)

3.1

ドラキュラ映画初のカラー作品。65年前の映画なので、ストーリーや演出は古さを感じさせるが、クリストファーリーの血走った目と口から滴る血は当時としては驚愕の怖さだったんだろうなと想像がつく。あと、長身で>>続きを読む

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.1

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50年前の伝説のアニメ。素晴らしい惑星。人間が巨大なドラーク族に支配されていて、そこでは人間は駆除されたり、ペットとして飼われている。その中で賢い人間がドラーク族と戦い、ついにドラーク族の弱点を見つけ>>続きを読む

(r)adius ラディウス(2017年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

RADIUSは半径の意味。
前半はめちゃめちゃ引き込まれたのに、後半は脚本が迷走し、残念。事故で記憶喪失になった男。なぜか男の15メートル以内に近づいたものは人も動物も目が白くなって、瞬時に死んでいく
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マッチスティック・メン(2003年製作の映画)

3.6

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マッチスティック・メンは詐欺師の意味。
異常な潔癖症の詐欺師のニコラスケイジが、弟分と思っていた相棒に騙されて、すってんてんになってしまう。医者も14才の娘も全て相棒の仕込み。ラストですっかり堅気にな
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幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

この映画、全てが理解できない。タイトルの幸福も「幸せって何だっけ?」という意味で付けたのか?貞淑な奥さんと情熱的な愛人から愛される旦那は心底幸福だと思うが。浮気をしてしまった時、そのことを絶対に奥さん>>続きを読む

ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)

3.4

ミュージカルの教科書的な作品。ロミオとジュリエットをベースにした愛と悲劇。対立する2グループ。敵方のリーダーの妹に恋をする男。男は何とか喧嘩を止めようとするが、彼女の兄は死に、自分も撃たれて死ぬ。分か>>続きを読む

マローボーン家の掟(2017年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

アザーズのような実は自分たちが死んでました系。主役だけは生きてたけど。殺人鬼の父親に弟や妹は殺され、死んだ弟妹と一緒に父親を屋根裏に監禁。主役は多重人格になり、心の中で弟妹と生き続けていた。最後、死ん>>続きを読む

インビジブル・ウィットネス 見えない目撃者(2018年製作の映画)

3.4

スペインの「インビジブル・ゲスト」のイタリアリメイク版。オリジナルが面白かったので、勢いでリメイク版も鑑賞。どんでん返し系だし、オチを少しは捻る(変更する)んじゃないかと期待したが、まんま同じだった。>>続きを読む

インビジブル・ゲスト 悪魔の証明(2016年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

どんでん返し系。殴られて気を失った密室で、目を覚ましたら愛人が死んでいた。犯人は誰だ?を探るストーリー。結局は主役のイケメンが犯人で、弁護士は殺された青年の母親だったというオチ。原題のインビジブルゲス>>続きを読む

シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

3.5

事実に基づいた話ということで、ドキュメンタリーとしてはテンポも良く、子供たちの演技も自然で引き込まれた。特に小さな少年2人が足を撃たれたシーンの命拾いした方の子の泣きの演技は本当に撃たれたのでは?と思>>続きを読む