蜘蛛マンさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

蜘蛛マン

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プリデスティネーション(2014年製作の映画)

4.0

読んでないけどハインラインの原作小説があまりに有能すぎて、映画も普通に撮れば普通に有能になるやつだと思う。
古き良きSFの芳醇な香りがぷんぷんする。

タイムトラベル(ほぼ必然的にタイムパラドックスの
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クローズZERO(2007年製作の映画)

3.8

ヤンキー度満点。
ヤンキー映画好きにはたまりません。
ヤンキー的な演出に薄笑いしつつも男子的ワクワクが上回る。
なにより小栗旬と山田孝之のカッコよさよ。
公開当時に観てその熱さに興奮した記憶があるが、
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.5

感動。心が燃えた。燃え尽きた。
日本歴代最高興行収入になるであろう作品と言われるとちょっと構えてしまうが、一つのアニメ映画として素晴らしい出来なのは明らかだと思う。

この映画を観て、改めて原作である
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レプリカズ(2018年製作の映画)

3.3

事故で死んでしまった家族を生き返らせるためにクローン技術+神経繊維から抽出した記憶を合成脳にマッピングしてレプリカを作るってお話。
使い古されたネタといえばそれまでなんだけど、クローンの生命倫理の問題
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孤独なふりした世界で(2018年製作の映画)

3.7

人類が死滅した世界で一人っきり。
完全な孤独。でもそんな孤独な生活も悪くないと感じている人嫌いの主人公。淡々と日常生活を送り、死んだ人々を弔っていく。
静かでとても良い設定。そして映像や音楽もそんな静
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

4.2

全体的に陰鬱な雰囲気が続くかなり好みな映画。
単純に謎が謎を呼ぶストーリーが良いので小説としても面白そうだが、凝った映像やいかにもな音楽や俳優陣の演技が良いこともあり、映画としても映えていて、かなり良
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

4.2

とても現代的な作品。
社会にいまだ存在し続ける男尊女卑の価値観、女性ならではの生きづらさがかなり丁寧に表現されており、男は居心地悪くなること必至である。
でもだからこそ、男は観た方がいいと思う。「俺だ
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新聞記者(2019年製作の映画)

4.1

ところどころに苦笑するしかない演出やトンデモな展開が挟まれてはいるものの、現実をモチーフにしたフィクションドラマとしてとても良く出来た作品だと思う。
そもそもこんな反政権的な映画をこの超ムラ社会的な国
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.6

モラトリアム期の半径5メートルの生活と実感と感情を、センス豊かな感性が切り取って上手いこと再構築したようなお話。

モラトリアムって一度じゃなく何度か波が来る。でも歳を重ねるごとに波は低くなっていき、
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博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

4.0

奥さんの著作を元ネタにしたホーキング博士の物語。
ALSという難病との闘病と介護の日々は筆舌に尽くしがたい苦労も苦悩もあったと思うが、映画的に再構成することで暗い部分を極力抑え、美しい愛の物語に仕上が
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HiGH&LOW THE MOVIE(2016年製作の映画)

3.0

どこかで見たことあるにいちゃんたちが殴り殴られ蹴り蹴られを繰り返す映画。
5つのヤンキーチームそれぞれに個性を持たせていて、それぞれに強いリーダーもいて、不良漫画を読んで育ってきた世代としては大好物で
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.7

すごいことは分かったけど、すごいこと以外は何一つ分からなかった。

スカーフェイス(1983年製作の映画)

4.1

往年の名作感が半端ない。
正統派の一代記から漂うどっしりとした風格。古き良き映画を存分に堪能させてもらった気分。

分かりやすい起承転結の展開で、全然長さを感じない良質のストーリー。
ともかくアル・パ
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アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)

2.6

ともかくひたすらにうるさい映画。
終始誰もが喚きまくっていてホントうんざり。
主人公が失敗ばかりのアホ野郎なこともあり、彼の浮き沈みにびた一文共感も興奮もできない。かなり財を築いてる設定なんだから、少
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.8

上品で格調高いファッションの世界が垣間見れて眼福。
作品自体もオートクチュールらしく、映像から音楽まで全てが丹精込めて作り込まれた一点物の出来栄えだった。

そんな優雅な世界で繰り広げられる肝心の内容
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Reframe THEATER EXPERIENCE with you(2020年製作の映画)

4.0

Perfume全然詳しくないけどなんかすごいものが観たくて観に行ったらなんかすごいものが観れた。

最新テクノロジーを駆使した現代アート風チカチカピカピカパリパリする演出が凄まじく、Perfume三人
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アングスト/不安(1983年製作の映画)

4.0

これはなかなか本格的なヤベエ映画である。
まずこの映画を作ろうと思った監督の頭の中がヤベエ。誰に何を伝えようとしての映画なんだ。なにを表現しようとした映画なんだ。殺人鬼と観客を一体化させて脳内を揺らし
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.4

きっと好みじゃないだろうと敬遠していた本作、観てみたら好みがどうとか関係ないレベルの名作でした。

正直すべてに出来過ぎ感はあり、主演二人の善人過ぎるキャラクター造形も、ストーリーの予定調和も、実はあ
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トップガン(1986年製作の映画)

3.1

トム・クルーズとアメリカ海軍パイロットのプロモーションビデオであり、本当にそれ以上でもそれ以下でもない。

アメリカが信奉する価値観の一端が100%の純度で表現されていて、今の時代から見ると、大きめの
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チワワちゃん(2018年製作の映画)

3.8

好き嫌いは分かれそうだけど、撮ろうとしたものがちゃんと撮れてるんだろうなと感じた作品だった。
一見してキラキラした映像も写真も、その中に既に兆している(ように感じられる)袋小路感も、とても美しく感じら
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マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

3.8

資本主義のバケモノぶりを容赦なく暴き出す映画だが、共産主義のバケモノぶりを暴き出す映画も数多くあるので、結局バケモノなのは人間なんだと思い知らされる。

金融市場崩壊を予測して空売りを仕掛ける主人公た
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トゥルー・ストーリー(2015年製作の映画)

3.4

カポーティの「冷血」を思い起こさせるような筋立てで、けっこう興味深く観れた。
捏造記事でニューヨークタイムズを追放されてしまい自分を見失った記者が、家族殺しの容疑者にある種の共感と自己投影を行なって混
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底なしの世界(2017年製作の映画)

2.4

デヴィッド・リンチに憧れる学生の卒業制作みたいな映画。
終始意味不明でひたすらに退屈だが、クソ映画と断じきれない謎の雰囲気を醸し出していて、なんかもうどう言ったらいいのか分からない。

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.7

ひたすら古典的なミステリー。
刺激と斬新さのアップデートが常に求められるこの時代に、あえてよく作ったなと感心するくらい古典的なミステリーである。

内容は堅実で、謎を少しずつ出し入れしながら丁寧に話は
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日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

3.9

悪いヤツが悪いことする映画はやっぱり面白い。テンポも見せ方も演技もよく、ダレることなく一気に観れて、かなり満足な一本。

実話とのことだけど、確かに個人ベースでも組織ベースでもこの手の逸脱はありえそう
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シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

3.4

練りに練られたストーリー展開って触れ込みだったけど、??って感じ。
むしろミステリー的に論外というか、それやったら読者は怒るよみたいな部分もあって、ミステリーとしての話の筋自体は凡庸だと思う。

逆に
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12モンキーズ(1995年製作の映画)

3.5

タイムトラベルして人類滅亡を食い止めるっていうSFとしては超王道なお話。
ただ過去と未来を行ったり来たりするうえに、妄想なのか夢なのか現実なのか分からない描写がちょくちょく挿入されるので、なかなかに複
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スパイダーマン2(2004年製作の映画)

5.0

人類の至宝。
ルーブル美術館とかに展示した方がいいレベル。
誇張抜きで人生最高の映画だと思う。

オールド・ガード(2020年製作の映画)

3.5

良くも悪くもすごく消費財的なコンテンツ。
カッコいい主演女優。
分かりやすいアクション。
分かりやすい敵キャラ。
不死身の軍団っていう分かりやすい味付け。
続編見込のラスト。
けっこう優等生なアクショ
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インセプション(2010年製作の映画)

4.0

ものすごく複雑な設定を圧倒的な説明不足でガンガンぶん投げてくる迷宮作。
難解さと、主人公コブの深い葛藤と、臨場感のあるドンパチが並存していて、純文学とエンタメが高度に調和したような謎の格調高い雰囲気を
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.7

この映画自体が現代アートに見えるくらい、作り手のメッセージや社会批評が強く練り込まれている作品。ともかく凝っていて、解釈を追いすぎると観ていてなかなか疲れる。

主人公が企画する展覧会「ザ・スクエア」
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.8

長い。マジで長い。
会話もテンポも緩い。だからなのか、マフィア映画にも関わらず緊張感も昂揚感も感じない。粛々と主人公フランクの人生史を観せる、渋くて地味な作品だ。

まあでもそんなことは百も承知でこん
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シングルマン(2009年製作の映画)

4.2

あまりにもお美し過ぎる一本。
画面の隅々まで張り巡らされたお美しいオーラ。雰囲気。官能。耽美。彩り。死の影。そのすべてが抽象的な言葉だが、明晰な言葉では取りこぼしてしまうものを表現するからこその映画で
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ギャングース(2018年製作の映画)

3.4

エンタメ要素高めの漫画的クライムアクション。
飽きずに楽しく観れました。

若者の貧困問題をテーマとして取り上げてはいるんだけど、あんまり響かなかったのは、作品が娯楽性に寄っているためか。
極貧からの
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.9

この映画を最初にコメディに分類した人は、けっこう強烈なブラックユーモアの持ち主だと思う。
脚本を書いているアンドリュー・ニコルは、社会や常識や思考の枠組み自体を疑ってかかるみたいな社会学的な考え方をす
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

それぞれの人生を生きる女性たちの美しさが眩しすぎて、目が潰れるかと思った。
素晴らしい人生讃歌かつ女性讃歌の物語でした。まじで欠点が見当たらない。だからなのか、感想もあまり見当たらない。

主人公を見
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