蜘蛛マンさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

蜘蛛マン

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たぶん悪魔が(1977年製作の映画)

3.8

素晴らしく期待していたが、死ぬほど眠い。春だから。花粉飛んでるから。しょうがない。でも主人公シャルルも気怠そうに眠そうに死に向かっていってたから、テーマ的に眠いのは合ってた気もする。

初っ端からSD
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ウィンター・オン・ファイヤー ウクライナ、自由への闘い(2015年製作の映画)

4.1

ウクライナという国の精神性がよくわかるドキュメンタリーだった。
なんというか、平和ボケ代表国家の国民から見ると別世界であり、申し訳ないような情けないような気持ちになる。

ベルクトと呼ばれる特殊警察が
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.8

長ーい。
好きなテイストだけど長すぎる。
映像が暗いから余計疲れる。
もうね、続かないんですよ3時間は。集中力なんてね、過去の贅沢品なんですよ現代人的には。内容的にも冗長さを抑えて2時間に収めた方がキ
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.2

感動作?いや、ホラーでしょ。

自分が何者か分からなくなる。自分の認識している世界が本物か分からなくなる。理性を持つ人間にとって、これほど恐ろしいことが他にあるだろうか。

そんな恐怖体験を認知症の父
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ウィークエンド・アウェイ(2022年製作の映画)

3.1

約90分のシンプルなフーダニットサスペンス。時間に追われる現代人にとって短さは至上の価値だと思う。

一応犯人のドンデン返しがあるけど、観客に推理する余地を与える伏線があるわけじゃないから、受身で驚い
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るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

3.5

子どもの頃に新聞紙の刀で飛天御剣流の全ての技を体得したレベルの原作ファンとしては、愛憎相半ばといったところ。

やっぱり漫画のキャラクターたちが人気俳優を使って実写化されることには、嬉しい興奮がある。
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ロスト・ドーター(2021年製作の映画)

3.5

母親をまっとうできなかった人のお話。
共感はできないけど理解はできるって感じのテーマ。
たとえ同じ母親でも、人間だから当然個体差はあって、子どもが好き/嫌い、子育てに向いている/向いていない、自由であ
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滑走路(2020年製作の映画)

4.1

むちゃくちゃ突き刺さりましたね。
内臓到達するくらい深々とぶっ刺さりましたよ。

静かに息苦しい場面がずっと続いて、本当にこの世界って辛いところだよなあってトーンで話が進むけれど、終盤かすかに見えて来
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プリジョネイロ(2021年製作の映画)

3.9

一義的にはブラジル貧困層における搾取構造の話だけど、けっこう普遍的で広がりのあるテーマを語っている。
搾取する側される側の境界が実は曖昧なこと、都市の生活はすべからく貧困層労働力の搾取から成り立ってい
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囚われた国家(2019年製作の映画)

3.1

提示される世界観のスケールと、登場人物たちの行動のレベル感が噛み合ってなくて悲しいやつ。
レジスタンスの細々とした闘いぶりは、小国の独裁政権あたりにならあるいは有効かもしれないけど、世界中侵略完了して
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.4

歌唱シーンはやっぱり泣けました。
ともかく障がい者の描き方について色々考えさせられたけど、やっぱりこの作品はどうしても健聴者向けの映画だなと思えてしまった。
キレイごとで済まないことをキレイごとに見せ
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.4

めちゃくちゃ面白い。
めちゃくちゃ面白いっす。
アダム・マッケイの天才的風刺精神が炸裂してます。
惚れ惚れするような陽気で愛すべき醜悪さ。俗を極めると神聖にすらなる。
刮目しよう、これが人類だ。

メランコリック(2018年製作の映画)

3.8

なんというか絶妙なツボを押さえてくる作品。

アリ寄りのナシぐらいの、リアル過ぎず突飛過ぎないストーリーがまず面白い。肩に力が入っておらず、なんか自然でするすると流れていくわりに凹凸もある不思議なスト
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ヤーラ(2021年製作の映画)

3.6

イタリアで起きた少女殺人事件を基にした実話ベースのサスペンス。
実際の事件の展開に忠実に、淡々と、直線的に経緯と捜査と裁判を観せるが、演出は抑えめで映画としては地味。
ただそこに逆にリアリティがあって
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トレマーズ(1990年製作の映画)

2.9

伝説級のB級映画らしいんですけど、誰がどのようにこのデカくてグロいツチノコちゃんを伝説まで押し上げたんですかね‥??
また愛すべきB級映画でもあるらしいんですけど、愛とは一体なんなんでしょうね‥??

The Hand of God(2021年製作の映画)

4.0

とってもいい。
感情やノスタルジーが喚起される豊かで瑞々しい作品でした。

ジャンル的には少年が青年になる通過儀礼的成長物語だと思うけど、イタリアらしい陽気さや騒々しさや喜怒哀楽の強さに彩られていて、
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

4.2

シンプルかつ強烈なメッセージ。
切れ味が良すぎて心から血が噴き出そう。
世界中の学校で教材に採用した方がいいと思う。

嵐の中で(2018年製作の映画)

3.7

脚本力の光るよくできたタイムパラドックスもの。
ドクターストレンジのヒューマンエラーのせいではなく、嵐のせいで現在と過去の世界が一時的に繋がってしまい、一つの介入をきっかけにパラレルな未来が出現する。
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永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

3.3

引退後のグリーンゴブリンの話かと思ったら、ゴッホだった。
ヒーリング映画かと思うくらい、景色の美しさと柔らかい音楽に癒される。そして筋の薄い展開に眠くなる。
精神を病んだ芸術家っていう、ともすれば過剰
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.6

うぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおああああああああ!!って感じだった。

tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

3.5

アメイジングな歌と歌声でした。
主人公の周りの優しさが見えない自分勝手ぶりは、芸術家はこういうものっていう意図された演出なのかどうかがちょっとだけ気になった。

内容と全然関係ないけど、歌による感動が
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.9

繊細かつ人間臭い心理の応酬が見応えあり。
各キャラクターのもともとの性格付けや力関係が、話が進むにつれて混じり合って曖昧なグレーになっていくところもリアルで良かった。

雄大な山々やどこまでも続く牛の
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.5

軽快でユーモアがあって、最初から最後まで温かいお話。
この微温的な微笑ましさは、脚本のリチャード・カーティスの持ち味なのかな。
そこにダニー・ボイルっぽいセンスの良い演出も加わって、気楽に観るにはかな
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ヘイター(2020年製作の映画)

3.8

かなり現代的で面白かったです。
普段なかなかお目にかかれないポーランド映画だが、ヨーロッパにおける分断の根深さがよく分かる良作だった。
難民の増加に伴う極右の台頭と、その背景にある上流階級や彼らが発す
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.9

だまし合いのどんでん返し合戦、というよりは、出版業界の課題を浮き彫りにする企業小説(映画だけど)として、個人的にはけっこう好きでした。
テンポも良くて飽きずに観れるし、過度な演出がなくみんな適度に演技
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.7

ミステリー小説好きなんで、二転三転するオチにけっこう興奮した。かなり手が込んでいるし気が利いてもいるストーリーだと思う。

ただ、だからなのか、全体的にポイントが分かりづらい。時系列を錯綜させる演出の
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.7

前作ヴェノムと同じで、普通に面白いんだけど、なんか物足りなさが残る。

MCUって、深刻な闘いや事件は描いても、人間や世界の本当に深刻で残酷な本質は描かない。
そっち側の片鱗だけでも見せられるのはこの
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アップグレード(2018年製作の映画)

3.6

サクッと観れる。
シンプルでテンポの良い近未来SFの小品。
テーマには特に目新しさなし。そのぶん肩に力も入ってなくて、安い予算でやれる範囲でやってみましたみたいな感じ。
未来の描写も身の丈サイズという
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悪人伝(2018年製作の映画)

3.0

エターナルズの一人が人間社会に溶け込んでる間に何してたかを振り返るスピンオフ・・かと思ったら、ちょっと違った。

わりと粗雑なヴァイオレンス・アクションって感じで、韓国映画によくある良質な犯罪系サイコ
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エターナルズ(2021年製作の映画)

4.5

超面白かった!
めっちゃくちゃ面白かった!
小学生並みの語彙力だけど、絶賛したい作品でした。

人類史を縦断して、宇宙の謎を横断して、エターナルズ一人一人の能力とキャラとバトルを立てて、関係性の中でド
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マトリックス レボリューションズ(2003年製作の映画)

3.2

よくある大味なSF大決戦的展開。
なにが起こってるのかもよく分からんし、最後どうしてそうなったのかもよく分からん。
まあでもVFXの出来は当時としては相当なものだし、どう見てもラスボスには見えないエー
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マトリックス リローデッド(2003年製作の映画)

3.8

この世の全てがマトリックスっていう最大のインパクトを前作で使い果たしたわりには、ちゃんと続編としての質を保ちつつ、なんとか話も成立している。
なにより独自進化を続けるアクション・バトルシーンは、本作最
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マトリックス(1999年製作の映画)

4.0

革新的な世界観と映像表現。
なにげにちゃんと観るの初めて。
世紀末にふさわしいエポックメイキングな作品だったっていうことが、今観てもよく分かります。

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

2.7

絶対に弾が当たらない男、ジェームズ・ボンド。本人もなかばそれに気づいているらしく、もはや避ける気すらないように見える。
・・まあそんなお約束や様式美はさておき、ともかく面白く感じられない映画だった。
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空白(2021年製作の映画)

4.1

間違いなく素晴らしい映画だと思うんだけど、各種レビュー的にも高評価が揃ってることを考えると、みんなこの社会の不寛容さに対して、問題意識持つなり、疲弊したりしてるのかなあと思う。

登場人物それぞれの要
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

3.9

Marvelと中国市場の幸せな政略結婚。
(と思ったら、いろいろあって中国ではまだ公開されてないらしい・・)

例によって安定のクォリティで普通に面白い。溢れんばかりの中国的ステレオタイプのアイコンが
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