krhさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

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殺伐としたサスペンスかと思ったら、軽妙な会話劇の楽しみもあるし、差別やなんかの問題提起もあり、なにより人生の話だった。

「怒りは怒りを来す」悲しみは怒りに変わり、怒りは憎しみに変わり、憎しみは増幅し
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

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彼らと共通点があるわけじゃないのに、死ぬほど好きというわけでもないのに、どうしようもなく「オレたちの映画」だと思ってしまうこの感覚はなんだろう?

俳優が演じているのに、あの日からそのまま20年経った
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イップ・マン 継承(2015年製作の映画)

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詠春拳VS詠春拳、コンパクトさと手数の多さとスピーディ感が気持ちいい!
前作までの派手さを抑えて、所作の美しさで見せてくれた感がある。
格闘技に疎いせいでマイクタイソンだと気付かず。フィジカルが強い。
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花筐/HANAGATAMI(2017年製作の映画)

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言葉と演出を速いスピードで畳み掛けてなお息が切れない3時間。良い悪いの評価を全て凌駕して、全ての要素に意味がある。当時79歳の身で苦しい病と闘いながらの作ということで、その圧倒的な情熱に改めて驚かざる>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

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前作もそうなんだけど、良さはいっぱいあるのにどうにもノリきれない。
スパイロマン満載のガジェットもアクションも演出もすきだし、グッと来るポイントもあるのに、同時に決定的なノイズがあって熱狂できない。バ
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コララインとボタンの魔女(2009年製作の映画)

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子供の頃に観てたらちょっと怖かったかもしれない、オトナでもドキドキできるファンタジー冒険譚。
“お膳立てされた理想郷より、不満な現状にコミットして変化をもたらすことができる方がよっぽど幸せ”というのは
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SING/シング(2016年製作の映画)

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正直舐めてた!!!
話はどシンプルだけどコンパクトでスッキリ。二度目の同じセリフや演出が効いてくるところとか、「ムーン」やハリなど小ネタが小ネタに終わらずちゃんと生かされてるとか、ベタな話だけどかなり
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カンフー・ヨガ(2017年製作の映画)

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お金が膨大にかかったことだけは良くわかった

・コーエーのアクションゲームにしか見えない冒頭
・アイパッドだいすき
・無駄に多用するCG
・無駄にすごいロケーション
・無駄にすごいアクション
・無駄に
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

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前作がビギナーズラックなワクワク冒険物語であったのが、今作は自分の立場と未熟さを自覚して乗り越えようとする若者たちの成長物語だった。「若き〇〇よ」と語りかける大人たちは、彼らの手に物語のエンジンが渡っ>>続きを読む

KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)

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開始3秒で「これはやべえ」と思わせられる狂気の緻密さ。全ての人・物・パーツが同じタイミングで動くことはなく、どれだけコマを割っているんだ…とゾッとするほど。
あくびのときの頬と喉の震えや、紙を拾い損な
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ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)

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映画として面白いというより、動くアメコミとして楽しい、というのは言い得て妙
キャラクタービジュアルが抜群でそれだけで楽しい!
DCは鈍重で暗くなりがちだったのが、ワンダーウーマンのポップなアクションと
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ローガン・ラッキー(2017年製作の映画)

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題材的には、もっとスコーーーン!と気持ちいい演出ができたはずなのに、めちゃくちゃ淡々と「こんな風に調理しました、隠し味はこれです」と説明された感じ(1ミリも伝わらない選手権)
クライムコメディのカタ
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

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ギフテッドという特異なケースを取り上げつつも、中身は非常に普遍的なハートウォーミング親子譚
子どもの将来を考えるというのは、自分の過去を考えることでもある
だから時々当事者の子どもが置き去りになってし
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

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自称・現実主義者は何を見た?

「復讐劇か〜すごいな〜」の後になんだか納得できないモヤが残っていたのは、どうやらこれが復讐劇とするだけではないかららしい。
一度納得すると多重的な構造に舌を巻く。
表層
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マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

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エクソダス!
(だから移民の歌なのか…)

カットのテンポをめちゃくちゃ上げて、どんどんシーンを転換させて、話を加速させていくめまぐるしさを、あれだけコメディを挟んでいちいちポイントにすることでちょう
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

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ストーリーはどストレートだと思うのに、これまでのさまざまなSF問いかけにもポツリポツリと解答を落としていくような真摯さ。
『her』のカラダ問題も拾ってくるのか、とあのあたりはなんだか泣けてしまった。
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

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鑑賞後の開口一番は「最悪だ」
あれはまごうことなき愛だけど、愛として肯定していいのかな…
誰にも感情移入はできないけど、少しずつ見知った誰かを重ねてしまう実在感。
一緒に観た知人は陣治の中に夫を見て、
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恋愛睡眠のすすめ(2006年製作の映画)

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こどものような空想を具現化させ、現実の描写をファンタジーのように見せることで、その境が曖昧になってくる。それにワクワクしつつも、なんだか切ない。
彼が夢の中の住人でしかいられないことは、見守っていた我
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

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「本当のこと」ってなんだろう。
「真実」は「器」に体良く盛られたもの。
だとすれば、「信じる」とは。「裁く」とは。その意義とは。

重盛の、真相よりも都合を優先する仕事の部分と、興味が掻き立てられる人
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ドリーム(2016年製作の映画)

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「女性が雇われるのは職場の花だからじゃない、眼鏡をかけているから」のセリフが言い回し素敵だし、中身にもグッとくる。
自分でも自信もって言いたい、人にも言ってもらいたい。
「小便の色はみんな同じ」もいい
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

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スイスアーミーナイフならぬマン。十徳男みたいなことかな。
観た直後は混乱して考えがまとまらないほど多方面から揺さぶられた感じ。
前半はずっとケラケラ笑ってたのに、最後は思わず泣きそうになった。

テン
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パターソン(2016年製作の映画)

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パターソン イン パターソン。
一週間の日常をルーティーンの流れの中で見せる。ベッド、起き抜けの触れ合い、朝食、通勤、上司、バスの運転、昼食、乗客の会話、帰宅、傾いたポスト(お前か!)、妻との会話、犬
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オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

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エミール・クストリッツァ待望の新作!
監督本人主演ということもあり、とても楽しみだった。傘さしてハヤブサ肩に乗っけてロバに乗ってるエミールおじさんかわいい。
カルト色が強くなってるような印象なのと、セ
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メメント(2000年製作の映画)

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「記憶は自分の確認のためにあるものだ」
「みんなそうだ(I'm not different)」
覚えたいように覚えておいてしまっていることは身に覚えがあったのでゾッとした
時系列を逆に追うのって、脳に
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ダンケルク(2017年製作の映画)

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得意ではない戦争ものというのもあって、まあまあの期待値で観たら、はるかに超えて良かった。
何はともあれ、必要最低限の描写で何もかも伝えてしまう力量に圧倒されてしまう。(CGをほぼ使わない)映像の説得力
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