1979年のアメリカの田舎を舞台にした(この時点でホラーの王道を辿ろうとしてる)、70年代傑作ホラーへの愛に溢れたある種凄く"オタク"な作品。もう冒頭からめちゃくちゃ"悪魔のいけにえ"だし、他にも名作>>続きを読む
作品を通じて強めのゴアと共に軽快に人が死んでいって、しかも常にコミカルさが演出されてるから程よく力を抜いて観られる良作。社会的な風刺も含みつつ、説教くささをあまり感じさせずにエンタメとして提供してくれ>>続きを読む
アラナとゲイリーは2人とも結構どうしようもない人間で、ハッキリ言ってバカ。そんな2人の日常は大して幸せなことが起きるわけでもないし、かと言って人生を揺るがすような大事件が起きるわけでもない。それなのに>>続きを読む
信頼できる筋から評判を聞いていたとはいえ、普段だったらまず観ないタイプの映画だし、だいぶ不安を抱えてたんだけど、いざ観てみたら期待を上回る出来でした。会話劇として良いテンポで小気味よく進んでいってだれ>>続きを読む
まっすぐ全力で作られた娯楽映画の傑作。「これぞハリウッド大作!」と膝を打ちたくなる。大どんでん返しがあるわけでもない。ストーリーが緻密に作り込まれたわけでもない。むしろ話としてはベタベタな方とも言える>>続きを読む
モノクロの映像で映し出される対話とロードムービーは暖かくて、インタビューを受ける子供たちの言葉も素晴らしい。観ていてちょっとその「分かり合えなさ」にツラくなる部分もあるし、やっぱり人と人が本質的に理解>>続きを読む
アイリッシュ・パンクのパイオニアとしてその名を轟かせたポーグスのボーカル、シェイン・マガウアンの生い立ちから現在までを描いたドキュメンタリー。シェインがどんな場所・環境でシェインが生まれ育ち、いかにし>>続きを読む
人は度を超えた恐怖や絶望に対面した時に思わず笑ってしまうというところが上手く表現されててかなりの力作でした。閉塞された社会でもがく人々の姿は見ているこちらまで息が詰まるほどリアルだし、スクリーン上で起>>続きを読む
パリに住む若者の蠢く心にはやるせなさを感じるんだけど、みんなどこか飄々としていてズンとした重さはなく、その良い感じの軽さが鮮やかさとしてモノクロの映像に投影される。そして、そこに添えられる音楽はエレク>>続きを読む
1979年時点でこれを撮っていたリドリー・スコット恐るべし。40年前の作品とは思えない。冒頭に映し出される無人の宇宙船内から一気に引き込まれる。広いとはいえども宇宙船という閉鎖空間に、凶暴なエイリアン>>続きを読む
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これはとんでもないものを観た。「何だ!!何なんだ!!!俺はいったい何を観せられているんだ!!!!」と思いながらも、自分の中には確実に"感動"が芽生えている感触がありました。もちろん映像として、強烈なゴ>>続きを読む
ずっと観ようか迷ってて、アカデミー賞獲ったから劇場が混む前にと思って鑑賞。結果、これはアカデミーも納得の出来。話の大筋としては、田舎で家族のしがらみから解放されて羽ばたく若者を描いているからベタといえ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
これは圧倒的傑作。一生ついて回るであろう「鬼才デヴィッド・クローネンバーグの息子」というレッテルすらも弾き飛ばし得るレベルの暴力、狂気、そして変態。もちろん父の作品である"ビデオドローム"や"イグジス>>続きを読む
観る前は「3時間は長いな…」と思ってたけど、いざ始まったら意外とサラッと観られて長さもそこまで感じなかったです。アクション、ミステリーの要素を含んだノワールのような作品(監督もほとんどホラーと言ってた>>続きを読む
舞台も1961年の"ウエスト・サイド物語"も観たことなく、ストーリーも全く知らない状態で観たんですけど、古い作品なのにある種凄くタイムリーな部分もあるし想像以上に重い話で、まずそこに驚きました。多くの>>続きを読む
佐藤二朗が主演という部分にどうしても引っかかってしまって足踏みしていたんですが、いざ見てみたら絶賛も納得の力作。ポン・ジュノ作品で助監督を務めたというだけあって、人物描写や暴力・ゴアの表現が韓国映画に>>続きを読む
まるで武藤敬司のようなビジュアルのハ・ジョンウが盗賊の一員として民衆を救い、悪事を働く権力者を成敗する西部劇のような勧善懲悪の話。ところどころ韓国映画らしいコミカルな描写を挟みつつも、基本的には手に汗>>続きを読む
全編通して緑がかったライティングと鏡を多用したカメラワークでどこか重苦しい雰囲気を漂わせつつ時折流れるラテンミュージックの対比が素晴らしくて、ウォン・カーウァイの手腕を存分に見せつけられました。あとト>>続きを読む
かなりシュールな部分もあって下手すればイタくなってしまいそうなところもスマートにできていて、素晴らしい作品でした。音楽も排して会話だけでもテンポ良く進んでいくから飽きないし、作品内で発せられる多くの言>>続きを読む
世界が終わる前の人々の姿を描いてるけど、そこに切迫感とか恐怖感みたいなものはあまり無くてどちらかというと心温まる映画。終末が迫った状況だからこそ見えてくる真の姿とかあるんだろうなと思うし、凄くいい映画>>続きを読む
18歳という若さで想像を絶する苦悩と孤独を経験した女性が"フランケンシュタイン"という悲しい怪物を生み出すまでの話。登場人物が当時としてはかなり先鋭的(無神論、自由恋愛など)なところも面白くて作品とし>>続きを読む
ケン・ローチ作品はやっぱり苦しい。所々キラキラとした希望を感じるシーンもあるけど、最終的にはイギリスの労働者階級の若者がもがく様がズンと重くのしかかる。だからこそ素晴らしい作品。
「なーんでこんなこと思いつくのかねぇ…」というような気持ちの悪い設定とアイテム満載のクローネンバーグワールドで大変に面白かったです。でも、2022年現在はここまではいかなくても、そこまで遠くない感じも>>続きを読む
冒頭から最高のカメラワークでグッときて抜群の掴みでスタート。何か起こりそうで意外と起こらない、どこかのんびりした映画なのにスクリーンからひしひしと伝わる凄味はイーストウッドにしか出せないんだろうな。マ>>続きを読む
ケン・ローチはデビュー作からケン・ローチでした。イギリスの労働者階級に生まれたジョイが生活のために苦しい選択を余儀なくされ続ける人生は観ててツラくなるけど、デイヴとの日々はキラキラと輝いていて美しかっ>>続きを読む
Edgar Wright "Last Night in Soho"
"ベイビー・ドライバー"は当時観て「良い映画だけどオタク感強くてくどい」と感じたんだけど(今見たら良いかもしれない)、今作はもう少し>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
デ・パルマやアルジェント、クローネンバーグに触発されて制作したと明言していた通り、クラシカルなホラー映画を彷彿とさせるカメラワークとガブリエルの造形に、ジェームズ・ワンらしいアクションとテンポの良さ、>>続きを読む
IMAXで観て、その映像美と迫力には素直に感動しました。飛行物体の造形とかもヴィルヌーヴのビジョンは面白いと感じました。話も比較的オーソドックスで分かりやすいし、2時間半を長く感じさせない出来でした。>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
まずシャマランの作品を観ていつも思うのは、グッと掴む画を撮るのが抜群に上手い。海で死体が流れてくるシーン2個あったけど、両方ともさすがだった。女の子が崖から落ちるシーンもかなり良かったです。
そして映>>続きを読む
結局人は皆どこかで孤独ではあるけれど、それと向き合って生きていかなければならない。それは多分辛いし、悲しみも伴う。この作品に出てくる人も何かを背負って生きている。でも、その人々の間にふと現れる眩しく美>>続きを読む
ちょっと不安を抱きつつ観たけど悪くなかったです。もう少しタイトに作り込めなかったのかなとは思うけど、暴力描写含めてエンタテインメントとしては及第点だったかと。でも、前作はやっぱ役所広司の天才的な演技で>>続きを読む
アウトロー達が団結する姿はいつだってグッとくるし、虐げられている者に光を当てるジェームズ・ガンの愛には感動しました。そして、ド派手なアクションと容赦ないゴア描写でエンタテインメントとしても素晴らしい。>>続きを読む
ディザスタームービーという大枠の中にこれでもかと色々詰め込んだ超大作。でも、ストーリーはシンプルだし、スリルも申し分なし。そしてしっかり泣ける。これぞ"映画"というパワーを見せつけられました。デカいス>>続きを読む
目に映るもの全てがバカバカしく輝いていて美しかった。素晴らしい。Just like heaven
前知識全く無しで臨んだけど、こんなに嫌な映画久しぶりに観ました。大満足です。ホラーとしてもサスペンス、スリラーとしても良くできてました。邦題も良いと思います。
正直「頭爆発映画」というイメージだけを持っていたんだけど、劇中に登場するスキャナーはみんな社会に馴染むことができない孤独な人たちで、少し切ないような気持ちになりました。そこがクローネンバーグの凄みなの>>続きを読む