浅野公喜さんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

13ゴースト(1960年製作の映画)

3.6

2001年版のオリジナル。亡くなった叔父の家を受け継いだらそれは幽霊屋敷だったというストーリーで、監督はユニークな仕掛けをよく発案した事で知られるウィリアム・キャッスル。今作も公開当時は特殊なメガネで>>続きを読む

マリリンに逢いたい(1988年製作の映画)

3.4

オス犬のシロが対岸の島のマリリンという犬に逢う為に海を泳ぐ実話をベースにしたドラマ。シロ役は本物のシロが演じたそうで、この頃(80年代後半)は「子猫物語」「ハチ公物語」といい犬や猫を取り上げた作品が目>>続きを読む

ジャッカー(1988年製作の映画)

3.6

殺し屋コンビが少年を誘拐するロードムービー。監督と脚本は「ヒッチャー」のエリック・レッド。

設定だけ見れば誘拐された少年が圧倒的に不利なのが想像に難くないわけですがロイ・シャイダーとアダム・ボールド
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怪奇!吸血人間スネーク(1972年製作の映画)

3.4

蛇を研究している博士の助手になってしまったばかりにヘビ人間になってしまう青年を描いた作品。その青年を演じているのは「特攻野郎Aチーム」のフェイスマン役で知られるダーク・ベネディクト。

邦題から伺える
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天下の快男児 万年太郎(1960年製作の映画)

3.6

北国(主に北海道)で前科持ち(本人の意志で、というより巻き込まれ型)の寡黙不器用いかにも路線じゃない珍しい初期のケン・タカクラ主演作品。

健3が化粧品会社のサラリーマンとして奮闘するわけですが、好青
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地球の静止する日(1951年製作の映画)

3.7

1950年代初頭に作られた、宇宙人が地球にやってきた系SFの元祖的作品。

50年代SFというと、今観るとチープなエイリアンの造形や合成で構成されたアクション要素が強いB級映画をイメージしがちですが(
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ランナウェイ/18才の標的(1986年製作の映画)

3.8

「ブレックファスト・クラブ」で優等生を演じ、80年代における若手映画スター達(=ブラット・パック)の一人だったアンソニー・マイケル・ホール出演の巻き込まれ型アクション。これは面白かったです。

アンソ
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さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(1992年製作の映画)

3.7

意外と少ないちびまる子ちゃんの劇場版。実は最近お世話になってる方にビデオデッキを譲ってもらい、それなら「あたしゃ鑑賞がちょっと難しい作品をもっと観たいよ」という感じで権利の関係かDVD化も配信もされて>>続きを読む

暗闇にベルが鳴る(1974年製作の映画)

3.7

古い方の「ロミオとジュリエット」でお馴染み、オリビア・ハッセー主演の女子寮で起こる惨劇を描いたサスペンスホラー。80年代以降雨後の筍の如く作られるスラッシャー物の元祖的存在の作品だとか。

この手の作
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超高層プロフェッショナル(1979年製作の映画)

3.5

3週間以内にライバル達の嫌がらせを受けながらもビルの鉄骨組み立てを行う建設作業員達の奮闘を描いた汗臭い70年代アクション。

ジャケットのイメージから、ビルのてっぺんに二つクレーンが有るとすればそれら
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パシフィック・ハイツ(1990年製作の映画)

3.4

マイケル・キートンが大家の二人をジワジワと追い込んでいく部屋の借主を演じるサスペンス。

表面的には紳士的な金持ち風を装いつつ、家賃は払わない錠前を勝手に変えるゴキちゃんを繁殖させる(+途中破けた床か
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THE DEFENDER(1997年製作の映画)

3.5

ギバちゃんことトシロウ・ヤナギバとミホ・カンノ主演のまだオタクの街というイメージが付く前の秋葉原を舞台にしたSFアクション。主演の二人はもしかすると今作を忘れているかも?

と、書いたものの内容は簡単
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ドラえもん のび太とブリキの迷宮(1993年製作の映画)

3.6

今まで未見だったもののジャケットにもデカデカと写っている地下迷宮のビジュアルはなんとなく記憶に有る作品。今回はロボットが反乱を起こします。

ややホラー色が強く、テレビの砂嵐で始まる冒頭、前述の地下迷
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シャイなラブレター(1985年製作の映画)

3.6

80年代における若手映画スター達(=ブラット・パック)の一人だった、C・トーマス・ハウエル主演のいかにも80sなラブコメ。「フルハウス」のロリ・ロックリン、トラボルタの嫁ケリー・プレストン、ティーンア>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.8

エドガー・ライト監督による60年代ロンドンをメインの舞台にしたファンタジーサスペンスホラー。

「オースティン・パワーズ」にも相通じるおしゃれロンドン(=スウィンギング・ロンドン)な時代を忠実に再現す
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空飛ぶゆうれい船(1969年製作の映画)

3.6

石ノ森章太郎原作の東映まんがまつりで上映された一作。悟空の声でも有名なマサコ・ノザワが主人公の声を担当しており当然ながら声も若いです。

タイトルからするとホラー要素強めかと思うかもしれませんが、実は
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女の秘めごと(1969年製作の映画)

3.7

ルチオ・フルチ監督による亡くなった妻に瓜二つの女性が登場するサスペンス。アメリカはサンフランシスコが舞台なのにイタリア製作だからか全編イタリア語で喋ってます。

ちょっと凝ったストーリー、ホラー要素の
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ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトル・スター・ウォーズ)(1985年製作の映画)

3.8

今年公開のリメイクではなくオリジナルの方。子供の頃テレビで断片的に観た牛乳風呂(とその後の展開)が気になって鑑賞しました。OPの「キングコング」や「スター・ウォーズ」「E.T.」等といった映画パロディ>>続きを読む

BANDAGE バンデイジ(2009年製作の映画)

3.3

BANDAGE=バンド(ウ)エイジだけに、ゆでたまごのあの人が主演・・というわけではなく小林武史×岩井俊二が送る90年代前半のLANDSというグループを描いた作品。主演はKAT-TUNのジン・アカニシ>>続きを読む

操られた目撃者(1946年製作の映画)

3.2

怪奇映画でお馴染みヴィンセント・プライス主演のパブリックドメイン作品を扱っているYoutubeチャンネル、Cult Cinema Classicsで鑑賞可能な作品(一応日本語字幕も設定可)。コスミック>>続きを読む

セル(2015年製作の映画)

3.0

スティーブン・キング爺原作の携帯で人が凶暴化するパニックホラー。キング原作の「1408号室」でも共演しているジョン・キューザックとサミュエル・L・ジャクソンの二人と「エスター」の成長したイザベル・ファ>>続きを読む

拾った女(1953年製作の映画)

3.2

サミュエル・フラー監督によるフィルムノワール。ここでの評価は高めですが個人的には???だった作品。

男が電車内のスリで盗んだものは重要機密のマイクロフィルムだった・・というストーリーで、何者かに執拗
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SF新世紀レンズマン(1984年製作の映画)

3.2

海外のSF小説を日本で劇場アニメ化した作品で、当時本格的にCGを導入したことで話題になったとか(興業的には失敗)。

中身はほぼ「スター・ウォーズ」といった趣(実は原作が「スター・ウォーズ」に影響を与
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燃える昆虫軍団(1975年製作の映画)

3.6

遊び心溢れるアイデアやキャンペーンで知られるウィリアム・キャッスルが最後に手掛けたタイトル通りダンゴムシやGが燃えるパニック物(監督は「ジョーズ2」や「ある日どこかで」のヤノット・シュワルツ)。

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第十七番(1932年製作の映画)

3.1

ヒッチコック監督の最初は一瞬サイレント風に見せてそうじゃないトーキー(音声有り)作品。

ある家に死体が横たわりそこからちょっとした騒動に発展するわけですが、登場人物がどんどん増えてコミカルなもののド
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武闘拳 猛虎激殺!(1976年製作の映画)

3.6

和製ドラゴンことヤスアキ・クラタが本物のトラと戦うお馴染み赤文字系70年代東映の空手アクション。

同時期のサニー千葉の空手系作品というか東映作品同様豪快(言い方変えれば雑)な作風が特徴。空手チョップ
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ブルーヘブンを君に(2020年製作の映画)

3.6

青いバラ=ブルーヘブンを生み出した女性をモデル&主人公にした、「夜明けのスキャット」でもお馴染みで歌手だけでなくコントやドラマに出演したりさり気なくYoutuberでもあるサオリ・ユキ女史主演作品。タ>>続きを読む

結婚の夜(1935年製作の映画)

3.3

ゲイリー・クーパー演じる小説家で既婚の男がポーランドの移民の女性に恋をするドラマ。

スランプに陥っていた彼が妻の居ない間に女性に惹かれ小説を書くことで二人の距離は急速に縮まるのですが、決して一線を越
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ZIGGY THE MOVIE それゆけ!R&R BAND(1991年製作の映画)

3.5

「同・級・生」というドラマの主題歌だった「GLORIA」や自分の世代だと「名探偵コナン」の初代エンディングテーマだった「STEP BY STEP」でお馴染みのグループ、ZIGGYのメンバー達がアニメキ>>続きを読む

狼たちの処刑台(2009年製作の映画)

3.2

元軍人のマイケル・ケイン爺が公共団地でやりたい放題のチンピラ達に復讐するアクションドラマ。

しかしマイケル演じる主人公が高齢でのんびり動けば展開も割とのんびりで、渋さは有りますが似た系統のチャールズ
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ドラえもん のび太の創世日記(1995年製作の映画)

4.0

何十年かぶりに鑑賞。夏休みの自由研究でのび太がひみつ道具「創世セット」で地球作って創造主(=神)になって俯瞰する、ある意味トンデモドラえもん映画。子供の頃テレビで放送したものを録画したビデオを何度も観>>続きを読む

人間解剖島/ドクター・ブッチャー(1981年製作の映画)

3.3

ゾンビや食人族が出てくる、ルチオ・フルチ監督の「サンゲリア」のセット(と役者)をそのまま使ったある種のリユース作品。同じフルチ監督「ザ・リッパー」に出演していた女性もヒロインで登場。

取って付けたよ
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シェラ・デ・コブレの幽霊(1964年製作の映画)

3.6

「探偵!ナイトスクープ」でも取り上げられた事の有る、怖すぎて上映中止になっただの現存するフィルムが二本しかないだの日本では60年代70年代に数回放送されたのみでDVDはおろかビデオ化もされていなかった>>続きを読む

あしたのジョー 劇場版(1980年製作の映画)

3.2

その名の通り劇場版。てっきり同時期放送された「あしたのジョー2」に合わせ2のクオリティで新しく作られたのかと思いきや、この時から既に10年程前の1の総集編だったのでやや拍子抜けしてしまいました。

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ハートブレイカー 弾丸より愛をこめて(1993年製作の映画)

3.2

ダイヤモンド・ユカイ主演のダンスアクションVシネ作品(しかし彼は踊りません)。原色スーツにソバージュにボディコン、ケミカルウォッシュのジーンズとまだバブルの香り漂う90年代前半の雰囲気がかなり出てます>>続きを読む

バトルフロント(2013年製作の映画)

3.3

シングルファザーのジェイソン・ステイサムが戦うスタローン脚本のアクション。スタローン脚本作品は「ロッキー」や「コブラ」等意外と多く有りますが、彼が机に向かい黙々と脚本を書く姿は想像が難しいです(実際は>>続きを読む