そうさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

大殺陣(1964年製作の映画)

3.7

時代劇のダイナミズム。

世直しという目的に向かってそれ以外全て棄てていく。

それが美しいことだとも思ってないのが良い。でも映像は綺麗だ。画角へのこだわりも素敵。男の野望は外に滲み出し、女は本心を内
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サクリファイス(2019年製作の映画)

3.4

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こういう映画を拝見できるのも東京ならではですね。東京っぽいことをしてみました。

あえて偉そうに言わせてもらうと、スタイリッシュな画作りをしているけど、編集のテンポがしっくりこないところがあってスタイ
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イヌミチ(2013年製作の映画)

3.4

笑えた。

そして最後にはさめざめとした気持ちになった。「さっぱりした」とは言い切れない。

ヒロインの気持ちは犬になる前から決まっていたような気がする。

人間は、可愛くない。

犬が一番可愛い。人
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モアナと伝説の海(2016年製作の映画)

3.8

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フジテレビにて視聴。

CG凄いな。この凄さを体感するためにも劇場で観るべき作品。紛れも無く劇場で見せるために作られた映画。やはりディズニー、気合の入り方が違う。テレビで見て泣いてる奴はアホ。プロダク
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.8

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最初から最後まで気持ち悪い映画だった。

背景、建物、天気、時間帯、芝居、すべてに注意が払われている。そうでなければ一貫したこの気持ち悪さは出せないだろう。

音楽も控え目で良い。控え目だけど作品に合
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ケンとカズ(2015年製作の映画)

3.6

来たこの目!

どうみても人間の目つきじゃないが、たまにつぶらな瞳に見える。

役が降りてるねえ笑

というのも恋はつづくよ〜の毎熊さんを見たから。全く違うキャラクターだったから知らずに見たらしばらく
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劇場版 おいしい給食 Final Battle(2020年製作の映画)

4.1

泣いちゃったよ。

ドラマ版のファンからすると、前半の市原隼人の芝居に劇場版だからって気合い入り過ぎじゃね?思ったけどw徐々に入り込めました。やっぱりあれを爆笑出来ない日本の劇場は辛いし、どうかしてる
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.7

お見事。

アクションに力が入ってないからなのか、無駄な動きがない。とにかく速い。

必ず頭を撃ち抜くところが好きだった。

拳闘にいく前にまず一発撃ち込むところも抜け目なくて良い。

必ず仕留める冷
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

3.9

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最後のブラックジョークTVショー最高でした。

前半は妄想と現実が組み合わされていて、でも自分の頭の中でその区別は出来ていた。

ところがパプキンがジェリーの別荘に行くところからわからなくなった。
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ユリ子のアロマ(2010年製作の映画)

3.5

においの相性って大事。

どんなに好きな相手でもにおいに違和感覚えたらもうダメだもんな。

江口のりこってあまり思ったことなかったけど綺麗な人なんだなやっぱり女優さんだ。

変態がありのままに生きられ
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.5

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音が良い。

俳優に心酔したことも裏切られた事もないから、あの女性記者と同じくらいの感覚で見た。語ってもらううちに興味が出て来て聞き入ってしまうところまではいった。

ドラン特有の埃まで映す撮り方や、
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瞳の奥の秘密(2009年製作の映画)

3.7

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過去は過去でも忘れられなければそれは今に違いない。

過去に囚われた哀れな男に、「いやそれは違う!お前は今を生きているんだ」と言ってくれる作品。

目に見える世界の事件によって止まってしまったかに思え
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イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ(2010年製作の映画)

3.3

アートとは。

記録を目的とするドキュメンタリーから主張に重きを置くアートへとシフトしていく構成。

バンクシーのアートの捉え方があらわれた映画だと思いました。

広告の持つ力と恐ろしさ、胡散臭さと人
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世界の涯ての鼓動(2017年製作の映画)

3.3

邦題がよくわからん。
水についての映画。
女優が可愛い。

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.3

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うん…

音楽で盛り上げようとする類の映画にもう感動しなくなっているんだよね…

感動ポイントといえば世界人類共通の愛でしょうか。

戦争映画でありながら画の美しさを追求していたのも良かった?のかわか
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風の電話(2020年製作の映画)

3.7

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映画の中で架空のキャラクターを演じる女優、役として泣き、それを見た我々も涙を流す。

これはどういうことなのだろうか。

馬鹿馬鹿しいと言う人もいるだろうが、紛れもなく感動し涙を流す人もいる。

感情
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ソラニン(2010年製作の映画)

3.8

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アジカンは好きだけど浅野いにおの原作は読んだことないしでもよく聞く映画なので見たくて、やっと見ました。

全体的な映画のトーンとテンポに統一感があって凄いなと思いました。これだけゆったりとした物語を成
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オアシス(2002年製作の映画)

4.8

凄いものを見た。

映画の魔法とはこういうことか。

映画ってこうやって作るんだな。

メニュー画面もイカす。

てかこの女優何者だよ。鳥肌もん。マジでこんなん見せられたら続けられなくなるだろ。女優じ
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.9

面白かった。特にED曲がw

悪く言えば悪ふざけ、良く言えば…なんだろうw良く言えないww

痛覚の映画といった感じで、そこはやはり韓国映画。そこに「臭い」という要素を入れてきたところが冒険なのかも。
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ラストレター(2020年製作の映画)

3.8

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笑えたけど泣けなかった。

というか、単に感動してはいけない気がした。ただ馬鹿みたいに感動を受容するタイプの映画ではない。

そういう意味では本当に自分の事として見れていたのかもしれない。

かと言っ
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男はつらいよ お帰り 寅さん(2019年製作の映画)

3.9

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「優しさ」についての物語。

「優しい」とはどういう事か。
山田洋次はここで一つの答えを提示している。

勿論これが正解というわけではないが、多くの人の心を捉えてきた。

現代日本人が観てどう感じるか
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八月のクリスマス(1998年製作の映画)

3.5

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季節はゆっくり移ろいゆくのに、人の恋愛は超高速だ。そのズレを楽しむ映画でもある。

ガラスの演出!
何度もある。必見に価する。

食事のシーン。
同じ物を二人で食べるという事。

会話。
こういう会話
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ザ・マスター(2012年製作の映画)

3.5

ちゃんと理解出来ず終わった感じだけど、張り詰めた演技と画を見せられ低評価は下せない。音の使い方がゼア・ウィル・ビー・ブラッドみたいだった。

理解出来る作品が良い作品とは限らないし、今はわからないだけ
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グリーン・インフェルノ(2013年製作の映画)

3.7

やってることは残虐なんだけど坦々と行われるから笑ってしまう。文明の中に生きているからか。

野生の戦いの中に身を置く彼らにとってはそれが日常。文明人も野生に投げ込まれれば野生的になるのかもしれない。
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真実(2019年製作の映画)

3.8

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お洒落な脚本だなあ。

というか台詞の伏線がしっかり回収されているからそう感じるのか。

故人であるサラをマクガフィンにして展開される「今」を生きる人々のお話。越えて行かなければならない壁としてのマノ
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退屈な日々にさようならを(2016年製作の映画)

3.9

芸術。

本当って何?本当って何ですか??

多くの場合、事実は大して意味を持たない。人は信じたいものを信じるから。


数年前に似たような事を考えていた。
映像にしてみたけれど至らない点ばかり気にな
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かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

3.5

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ジブリでした。

日本人なら誰もが知る昔話ですが、荒唐無稽で突っ込みどころ満載なのは言うまでもない。それは映画にしようとした時に間違いなくぶち当たる壁だと思いますが、そこにまさにぶち当たっていった映画
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11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち(2011年製作の映画)

3.3

話題の地、新百合ヶ丘に乗り込み麻生文化センターへ。止め俺は観たことあったのでこっちを選びました。

急な変更に関わらず老若男女100人以上が集まり共に鑑賞しました。トークショーはぜひ記事にしていただき
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バットマン(1989年製作の映画)

3.3

これがティム・バートン版なんすね。
時代的なこともあるけど、グロテスクかつコミカルなのが面白かった。

確かに美術が凄い。特撮らしき映像もあって、かなり工夫を凝らしてると思った。

ジャック・ニコルソ
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