大阪公開初日。オーストラリア人の監督エイドリアン・フランシスさんが東京から駆けつけてくださった。
東京大空襲といえば『東京大空襲』(早乙女勝元 71年)『東京大空襲の戦後史』(栗原俊雄 22年)とも>>続きを読む
公開時見逃していて。
でも、今見ることができてしみじみ良かった。
彼が亡くなったのは一ヶ月前ですものね。追悼、バート・バカラック。
ハル・デヴィッドの歌詞を含めて大ファンでした…。
彼女は右手で? それとも左手で?
どっちで弦を爪弾くのかしら…
ピアノもちゃんと弾いて欲しかった。
『フレンチアルプスで起きたこと』を思い出させる、大笑いするしかない「悲劇」の一部始終に付き合わされる傑作。
それにしても『インターナショナル』を聴きながらひたすら自室で飲んだくれるマルキシスト船長が>>続きを読む
外連味たっぷり、過ぎるところが私がいつも彼の国の映画にのめり込むことを阻むのだけれど…。
今回は2時間強、ずうっと前のめりで映画を堪能させていただきました。
車の後部座席で繋がれた二人が二度出てきま>>続きを読む
司書教諭役の藤原季節の丁寧な敬語会話がとても良かった。カーディガンにまん丸眼鏡といういで立ちのおかげもあって、役に成り切っていた感じ。夕餉の買い物袋と結婚指輪は少し説明的に過ぎる気がしたけれど。
あ>>続きを読む
琉球の「組踊」(くみおどり)について解説を交えて実際の芝居を見せていただける貴重な映像体験。
能に少し近いかもしれない動きだけれど、演者自身も発生するところが特徴的。もちろん指揮者がいるわけではない>>続きを読む
ドキュメント72時間、的な。
2016年の「なら国際映画祭」では見逃していました。
舞台は競輪場直近の角打ち。客はほぼほぼ後期高齢者。どの爺さんも私自身に見えてくる。というか私自身だったわ。
とは>>続きを読む
すみません、こき下ろしてます。
26分の短編に40分強のトークを合わせての上映。
不勉強で、作り手の黒川鮎美さん(役者さんでこの映画の主演でもある)のことを知らずに尺やテーマから『片袖の魚』と少し重>>続きを読む
よくわからなかったのが冒頭と最後の空撮。ずうっと「猫目線」(あるいは置き去りにされた猫をケアしようとする人間目線)で良かったのでは無いかしら?
あの空撮の意味がどうしてもわからなかった。住む人がいな>>続きを読む
ワシントンポスト=メリル・ストリープvsニューヨークタイムズ=パトリシア・クラークソンという目線で見物した。
①方やオーナー、方や雇われ人というところでクラークソンはあくまで現場の人。原稿の最終直し>>続きを読む
慶州、福岡、そして今回は柳川。
朝鮮族ルーツの監督さんは韓国語、中国語、日本語を綯交ぜにしながら脱国境的に話を進める。
とはいえ、その柳川は寂れ切った「東洋のヴェニス」と表現されるだけで、伝習館裁判>>続きを読む
マスターピースなんだと思いますが今回初めて見物。
今見ると多分に大袈裟な演出も目立ちますが、やはりペさんの魅力全開というところでしょうか。
あと、「あの人は絶対にともさかりえに違いないっ」って思いな>>続きを読む
予告編を何度か見ていて「世界」と「僕ら」の話だと思って見物に行ったのだけど、「僕」と「マミー」の話だった。
気づいてくれないのは「世界」じゃなくて親子の間柄だったのね。
出稼ぎ外国人(どうなんでしょ>>続きを読む
『東京干潟』『蟹の惑星』その後、というか多摩川連作3本目といって良いのでしょう、猫や小西夫妻を素材に村上浩康さんの目に映る多摩川を追体験する映画。
前2作に加えて多摩川源流への遡上があるし、何より蟹>>続きを読む
関西でピンク映画を応援し続ける太田耕耘キさんに教えていただき3日間だけの大阪上映初日にお伺いした。
監督脚本編集プロデューサーの北沢幸雄=飯泉幸夫さんは私の同年代(彼の方が数年上だけど)。ピンク映画>>続きを読む
クルマやバイクで競走しながら、道中でナンパを繰り返し、レース結果とナンパの下品さの総合成績をAV制作の関係者(監督や役者)たちが競い合うという「最低プロット」シリーズ最新作。
でも疫病蔓延のため外出>>続きを読む
黒霧島、サツマイモの不作で一部商品の出荷が滞ってるとか。仁絵さんのラッパ飲みを思い出します。
但し鰹のタタキと芋焼酎ストレートの相性には賛同しかねるけれど。
半世紀近く前のアケルマン『ジャンヌ・ディ>>続きを読む
「友情」でも「使命」でもなく、ただただ「殺戮」を見せられる180分。
新春初笑い。
年末年始は「酒と腹の日々」(下手な洒落で恥ずかしい…)でひたすら飲み喰いに明け暮れ、なんと7日間もスクリーンとご無>>続きを読む
音楽や効果音をひたすら排除していく演出に「歌」を持ち込む佐藤緋美さんが凄く得な役回りなんだけど、演出の思惑に応えきってすばらしい芝居だったと思う。
ギター抱えて表現模索しながら居候的に同居する姉の部>>続きを読む
大阪最終日滑り込み。
脱がない兎丸愛美(余談ですが「トマル」さんだとずっと思ってた)が実年齢より若い主人公を「淡々と」演じるのですが、それが「単調」に堕したきらいがあり、もう少し芝居の得意な役者さんが>>続きを読む
ムショ帰りのダメ男が余命幾許もない老母のために帰郷するも、そもそもそれは母親の狂言で、借金まみれのまま故郷に居つかざるを得なくなって、のドタバタ。
タジキスタンはイスラムの国。彼の国では一人一人が肩>>続きを読む
中世キルギスの英雄譚。
狩猟や雪崩シーンの迫力とリアリズムに息を呑む。無事故で撮影を終えられたとはとても思えない「暴力性」が表現されている。
身を賭して一族の飢餓を救った主人公とその相棒は立派なのだ>>続きを読む
隣り合って暮らすロシア人とカザフ人、二組の夫婦が、生まれた子どもの髪の色や顔立ちから仲違いしてしまう。お互いの「血」へのこだわり、プライド=他者排斥がいかに解消されていくか、というドラマ。
類型化さ>>続きを読む
佐藤さんとケイコさん(男性)という二人の日本人捕虜兵士が登場する。
強制労働に従事しているはずなのだが、呑気に笑いながら(特に佐藤さん)飲み食いしてるところは妙な感覚。ラストで帰国が決まってトラック>>続きを読む
『犯された白衣』『ゆけゆけ二度目の処女』『新宿泥棒日記』『天使の恍惚』とか、昔は大好きでした。脚本書く人としての足立さんが好きだったのかも。
『赤P』は、好き嫌い云々じゃなくて何度も見ました。
でも>>続きを読む
唐田えりかさん、『寝ても覚めても』がほんとうに素敵で、次はどんな芝居を見せてくれるのだろう? って長いことお待ちしておりました。
棒読み台詞、濱口さんの時は演出によって周到に設えられた「敢えての棒読>>続きを読む
そうか蘇畑佳純だから「そばかす」なのか…。ほぼ情報を入れずに見たのだけれど、それがとても良かったのかも。
『ドライブ〜』の受入側の芝居と違って自分から発信していくこの映画はどうなのかな、って少し心配>>続きを読む
映画繋がりのお友だちのお薦めで。
一人っ子政策でえらい目に遭った女性がいて。どうしても「男の子」が欲しい父親に無理矢理脚が不自由なフリをさせられて、「障害」を理由に二人目を認められ。そしてやっとこさ>>続きを読む
見ながらずうっと『海辺の彼女たち』のことを想ってた。
アニー・エルノーは一冊も読んだことがなくて、せめて原作が収められた『事件』なりとも読んでからと思ったのだけれど、やっぱり『海辺』の技能実習生と『>>続きを読む
獅子座流星群をメルクマールに疫病閉塞下の「わたしたち」を点描。
建て付けは完全に「演劇」なので、映画としてどれだけ楽しめるのか(作り込まれているのか)はちょっと心許ないけど、全体を包み込むムードに結>>続きを読む
凄く期待して見物したんですが、私には何をどう楽しめば良いのか結局分からずじまいの映画でした。
ロズニツァの映画は『アウステルリッツ』以降『ドンバス』まで5本のドキュメンタリー(?)を見ただけだけど、基本的にはアーカイブ映像のコラージュで何某かを語る、そしてその判断を客にひたすら放り投げる、そん>>続きを読む
ヨルダン川西岸地域で従軍し、主に非武装一般住民を対象にした作戦行動後除隊したイスラエル(ユダヤ)人たちが組織したNGOメンバーの悔恨と情報発信を追うドキュメンタリー。
なんだが…
まずは翻訳(字幕>>続きを読む
見ながら、まるで小説を読んでる気分がして(つまり映画的なおもしろさはそれほどでも…)「さて、原作はどんな塩梅?」と思って買って帰った。
360ページほどのボリュームの原作だけど、あまりに読みやすくて>>続きを読む