JunichiOoyaさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

JunichiOoya

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ポーランドへ行った子どもたち(2018年製作の映画)

2.0

ポーランドに行かされた半島の子どもたちの話だと思い込んで見に行きました。
でも、チェ・サンミと脱北女性の、というかチェさんのモノローグに終始した印象。

情緒が勝る語り口で、もっともっと政治的なメッセ
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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

3.0

『LOVE LIFE』の二ノ宮隆太郎さんと双璧ですね、この映画の江口のりこさんは。
二人ともちゃんと顔出してくださいよ! いや、出さなくてもほんと素敵ですけどね。

「牟呼栗多」なのですね。なんか一
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よだかの片想い(2022年製作の映画)

3.0

個人的にテアトル梅田での最後の映画見物ということで情緒的になってしまうのですが…。

城定節、でしたね。
ミーハーでありきたりな物語を衒いなく提示していただけるのが、安心安定の城定さんだと思うのです。
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LOVE LIFE(2022年製作の映画)

5.0

とにかく圧倒的で明くる日にもう一回同じ劇場で同じ席で見ました。まあ、そういうことが叶うくらいの興行成績でもあるのですが…。
1回目は平日夜回5名、2日目は同じく平日夜回17名。シネコン向きではなかった
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私を判ってくれない(2022年製作の映画)

3.0

凡庸だなあと思ってた構成が、「へへっ、舐めたらあかんよ」と反攻に移る後半は大好き。
できればもう一回の反攻…三番目の視点も見たかったかも。

みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

3.0

カラオケ!
あと、若いもんのヴァカンスズル休みを応援するおっさんの「まあ、ワシも昔そんなんやったしなあ」感が素敵で…。
この余裕が今の日本の現場では難しいのですが…

HYODO 八潮秘宝館ラブドール戦記(2022年製作の映画)

3.0

ダ○チワイフ(私の世代ではそう呼び慣わしていた)を偏愛する愛媛出身兵頭さんのパワフルかつ虚無的な日常を紹介するドキュメンタリー。

彼の自宅は亡父の保険金で買ったという埼玉八潮市の建売住宅(25坪65
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百花(2022年製作の映画)

3.0

日毎に記憶を失っていく母と忘れてしまっていた記憶を辿ろうとする息子のお話。二人を繋ぐのはかつて母が紡いだメモワール、ということでとりわけ新味はありません。原田美枝子さんが30歳近く若い時代を自身で演じ>>続きを読む

ある職場/些細なこだわり(2020年製作の映画)

2.0

舩橋淳さんは、映像業界を取り巻く不条理、不平等改善に取り組む活動が素晴らしく、支持もするし一緒に声を上げていきたい方。

でも、映画については…。

今回は俳優たちに設定だけを与えて即興で会話を繋ぐ演
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赤ちょうちん(1974年製作の映画)

5.0

当時、それこそ何十回も見たお気に入り映画。パキさん、中島丈博、桃井章(かおりさんのお兄さん)の職人芸。

先日、いまおかしんじさんの『神田川のふたり』を見て久しぶりに、アイスキャンディーを神田川に放り
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あいたくて あいたくて あいたくて(2022年製作の映画)

5.0

いまおかさんの映画の川上なな実(ついな奈々美と書いてしまう、まだ)は個人的には必須かな、と。

あと川瀬陽太さんは今年見た中で一番素敵でした。(『激怒』まだ見てないですけど。というか今年こそ年末には「
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さかなのこ(2022年製作の映画)

3.0

長い映画でした。(少し飽きました)

多分意図的なものなんだろうけど、演出も編集も、そして演技も悉くぎこちなくて、私はそのリズムに最後まで乗れなかった。

キャスティングでは夏帆と井川遥がとても素敵。
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神田川のふたり(2021年製作の映画)

5.0

佐藤宏さんを「緊縛」で登場させ、もちろん出立は例のピンクジャージ。(いまおかさんのインタビューによるとあれは佐藤さんの普段の寝巻きらしい…)
このシーンで『カメ止め』をぶっちぎって「いまおか映画」にな
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時代革命(2021年製作の映画)

2.0

「逃亡犯条例」改正案=一国二制度の終焉に関わる2019年の香港民主化デモの記録。

長いです、ひたすら長いです。
編集が平板です。だから余計に長いです。

絵面としての激しい暴力をただカメラに写し取る
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とら男(2021年製作の映画)

5.0

かつて金沢で起きた未解決の殺人事件。未解決事件でよく言われるように、その事件にも物証や不自然な経緯は多くて、簡単に犯人は逮捕へ、みたいなまま結局時効。
彼の担当した仕事と同じように、未解決なままの人生
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WHOLE/ホール(2019年製作の映画)

2.0

神戸っ子の川添ビイラルさんが弟のウスマンさん(脚本)と作った45分ほどの短い映画。習作という感じ。

たまたま神戸で交わる二人の青年が自己の核を見出せないまま「HALF」から「WHOLE」への道筋を模
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

3.0

たまたま同じ日に見た『幻の蛍』と内容がダブってしまってびっくり。『蛍』は姉妹の冒険譚、こちら『鯖』は男の子二人のやっぱり冒険譚。もちろんどっちも夏。

『スタンドバイミー』があるので、ちょっと勝負とし
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幻の蛍(2022年製作の映画)

3.0

一年前に離婚した両親。母と暮らす中学生の姉、父と暮らす小学生の妹。二人が富山ニ歩ほたるの里で過ごす夏休みのあれやこれや。
姉妹版『スタンドバイミー』の趣き。姉役野岸紅ノ葉(このは)さんはオーディション
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映画はアリスから始まった(2018年製作の映画)

3.0

とにかく膨大な情報が詰め込まれ、それが単調な演出で並列的に展開する。
取材者の行程を示す地図アニメーションもまた同じ趣向の繰り返しで結構眠くなる。

アリス・ギイについては去年の夏の同志社大学webセ
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コブラ・ヴェルデ(1988年製作の映画)

3.0

漫然とタイトルロールを眺めていてびっくり。
原作、ブルース・チャトウインですって!

そもそも今回の「ヘルツオークは80歳になる」特集上映に目が行ったのは、スクリーンで久しぶりに彼に再会した『歩いて見
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シュトロツェクの不思議な旅(1977年製作の映画)

5.0

ひと月に20本とか30本とか映画を見るようになった70年代後半にヘルツォークに遭遇して結構たまげた覚えが。

この映画ではやっぱり競売(けいばい)シーンかなあ。あの圧倒的な絶望と虚無は20歳になりかけ
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スープとイデオロギー(2021年製作の映画)

2.0

感想文は別のところでアップしました。

とにかく「私はアナキストやから」の絶叫に鼻白む。

コンビニエンス・ストーリー(2022年製作の映画)

3.0

怪獣の次はコンビニなのか…。

結局森のコンダクターは思わせぶりなだけだった。

zigzagちゃんだけが素敵だったけど。
既視感溢れる映像の連続で随分と辟易。この手のもの、半世紀ほど前に大林宣彦さん
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ぜんぶ、ボクのせい(2022年製作の映画)

1.0

正直に言うとシリア・ポールや大瀧詠一を穢された気分です。とてもとても残念です。

男の子が母親に叩きのめされて押し潰されそうになって、の平凡なストーリーなんだけど、その凡庸さを十重二十重に、これでもか
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愛なのに(2021年製作の映画)

3.0

古本屋の名前にびっくり! 実在のお店とのことで余計にびっくり‼︎

プアン/友だちと呼ばせて(2021年製作の映画)

3.0

カセットテープ繋がりで『辻占恋慕』からこちらへ。
明らかに尺が長過ぎる。30分端折って98分でも良くないですか?

年代物のBMWハードトップにカセットテープはピッタリで、おまけにその車のオーナーはか
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ヘタな二人の恋の話(2022年製作の映画)

2.0

34歳の若い撮り手がいまおかしんじさんの脚本で。頭イテテテ、のシーンが唐突すぎてその後の展開が嘘臭い。

役者としての今岡信治さんは淡々と食ってて素敵でした。川瀬さんのお好み焼き屋の大将はちょっとなあ
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Sexual Drive(2021年製作の映画)

1.0

私にはダメでした。
三掌編オムニバスなんだけど、ジェンダー役割がどれも一緒で三つに分けた意味がわからなかった。
そもそも栗田さんが3話とも男性(男性目線)じゃ話は広がらないでしょうに。

マタインディオス、聖なる村(2018年製作の映画)

3.0

『アンデス、ふたりぼっち』と併せてペルー地域映画=シネ・レヒオナルを2本見物。

ほぼ現地の住民がドキュメンタリーっぽく演じるモノクローム(正確には完全な白黒映画ではありませんが)の物語は監督さんが言
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アンデス、ふたりぼっち(2017年製作の映画)

5.0

ペルーの高地でほぼ自給自足で暮らす老夫婦の人生の最終盤を淡々と映しとる秀作。

若い監督さんは自作撮影中に亡くなったとのことでこの映画がデビュー作にして遺作ですって。夫役は監督さんの実の祖父、妻役は監
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犬王(2021年製作の映画)

4.0

転調というか破綻というかリズムの狂い方がとても気持ちの良いアニメーション。
岩井澤健治さんの『音楽』とも共通するような。湯浅さんは『夜は短し』も『ルー』も大好きだし私と相性良いんでしょうね。

原作が
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陽だまりハウスでマラソンを(2013年製作の映画)

3.0

ドイツ領事館主催の「ドイツ映画祭2022』で。

『アメリ』のポスターの前でギターを爪弾くくらいしか芸の無い老人ホーム職員のお姉さんは、結局年寄りの世話は止して、子どもたちのケアをするためにアフリカに
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はじめてのおもてなし(2016年製作の映画)

3.0

ドイツ領事館主催の「ドイツ映画祭2022」で。

モラトリアムの娘さんが、あまりにも『わたしは最悪。』と被って「いや、まさかとは思うけど続編じゃないかしら」的な。

なんもかんもぶち込んだ政府公認盛合
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50年後のボクたちは(2016年製作の映画)

3.0

ドイツ領事館主催の「ドイツ映画祭2022」で。

ロシアの最果からやってきたチック(チョローンバータルさんという名前らしいので中央アジアルーツの方?)の顔立ちがやたらノーブルなので今ひとつ物語に入り込
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