くりふさんの映画レビュー・感想・評価 - 51ページ目

モダン・タイムス(1936年製作の映画)

3.5

【「生オケ・シネマ」に行って来ました】

新日本フィルハーモニー交響楽団による生演奏と、映画上映とのコラボレーション企画。

http://plankton.co.jp/moderntimes/

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フロム・イーブル 〜バチカンを震撼させた悪魔の神父〜(2006年製作の映画)

4.0

【スポットライト2 鬼畜のバチカン】

『スポットライト』を見た後、DVDで。

2006年のドキュメンタリーですが、日本では「松嶋×町山 未公開映画を観るTV」で放映された後、DVD化された経緯です
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あやしい彼女(2016年製作の映画)

3.5

【老婆の休日】

み応えありました。

韓国版は若干記憶が曖昧ですが、比べると日本向けアレンジがよく、あちらの弱点を補完した所もよかった。

こちらも弱点多々あるものの、日本版としての太い背骨を一本通
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映画 みんな!エスパーだよ!(2015年製作の映画)

3.0

【ボッキのあとさき】

TVドラマは好きでした。TVサイズでパンチラ見てオオッとなりスグ忘れる即物感。お話もすっかり忘れたが、とにかくキャラ立ちは見事だった。

映画版は夏帆降板とのことで、キムタクに
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スペース・スウィーパーズ(2020年製作の映画)

3.0

【スペース・ムービー・リサイクラーズ】

コロナ禍でNetflix配信となったが、韓国初の本格宇宙SFとのこと。とりあえず見た目は力作。でも見続けるためには力が要りました。

お話もビジュアルも、どこ
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ズートピア(2016年製作の映画)

4.0

【ズートピアという鏡】

町山智浩さんの「ズートピアはアメリカそのもの」という解説で興味を持ち、行ってみた。その評に捉われ誤読しかかったが、ここ最近のディズニー作品中、大人がみると掘り甲斐個人的No.
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

4.0

【神様は裸じゃないか】

この事件を知った時、キリスト教が抱える矛盾や二重構造から、起きても不思議じゃないな、と思った。

本作も教会に阿るヌルイ仕上がりでは…と疑いつつみたら、冷静で丁寧だが怒りの映
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布団(2012年製作の映画)

3.5

【もち】

東京アニメアワードフェスティバル2016にて。

当時、他作家との作品と合わせて上映されましたが、こちらのサイトに映画祭としてのページはないため、当時大好きだった本作のみ、メモ的だが感想、
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シャーク・プリズン 鮫地獄女囚大脱獄(2015年製作の映画)

1.0

【トレマーズなジョーズでトレイシー】

トレイシー・ローズ×ジム・ウィノースキーという黄金コンビを店頭で見つけたので、借りてみた。

後で知ったがドミニク・スウェインも出ていたのね。リメイク版『ロリー
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あの日のように抱きしめて(2014年製作の映画)

3.5

【不死鳥に焼かれる】

DVDで。わかり易い映画で、薄いけれど余韻がある。オールドファッションの底に、少し新しさが匂う。ニーナさん演じるネリーに少し鮮度あり。

そして全編覆う淀んだ空気に、少し酔う。
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マジカル・ガール(2014年製作の映画)

4.0

【ねばりノワール】

面白かった。ノワールですね。が今では悪の美に酔うノワールは絶滅、これも無様な人物が無様に墜ちゆく様を眺める乾き味。

監督は日本オタクらしく、魔法少女が映画の入口になりますが、入
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サウルの息子(2015年製作の映画)

3.0

【策士策にガス死】

興味を持てたのは冒頭30分くらいまで。後は退屈でした。

まず、同胞の虐殺を強制される主人公が、無意識にでも視界からそれを外そうとする画面設計、その意図はわかります。

が主人公
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ロパートキナ 孤高の白鳥(2014年製作の映画)

3.5

【求道者の幕間】

これは貴重なマイルストーン。置くことに意義がある。ロパさんは(当時)まだ絶賛現役中で、映画にまとめるのが難しかったろうし、この監督では完成度も高くなかろう、とも予想しその通りでした
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残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

3.0

【憑き並で終わる】

原作は未読。久しぶりに一味違う和製ホラーの予感があり行きました。

絵的に映画らしさは皆無。しかし前半辺りまでは語り口が面白く惹かれた。…のに、怪異のあらましがわかった後は、屋上
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傷物語I 鉄血篇(2016年製作の映画)

2.5

【シネスコパンチラ】

西尾維新、一冊も読んでいません。TVアニメは途中までみていた。似たような展開なので、どこまで追ったか忘れた(笑)。

ただ、画は面白いので、映画化でどうなるか興味湧き覗いてみた
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.5

【キチガイにTV】

キネ旬シアターにて。モラルなき鬼畜が主人公なのに、娯楽映画として素直に面白いと思えてしまうことが、本作の独自性。

監督はこの主人公を、野生動物のドキュメントのようにあるがまま撮
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リアル鬼ごっこ(2015年製作の映画)

1.0

【ミソジニー・ゲーム】

園子温作品にはあまり食指動かず、いまだロクにみていません。本作はシネコンでみた予告編がバカっぽく楽しげだったので、みてみた。勿論レンタルでお安く。

で、85分と短いがすぐ飽
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イット・フォローズ(2014年製作の映画)

3.5

【ファイナル・ガールはいなくなった】

ここからスラッシャー映画の新潮流が始まる…とは思わねど、ちょいとインテリジェンスにひねったホラーで、面白かった。怖くはないけどね。所々、やり過ぎで笑っちゃったし
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禁じられた歌声(2014年製作の映画)

2.5

【砂漠の愚痴】

いま物語を通し、より知りたい題材ではあるので劇場へ…しかしヌルくて眠くなった。

イスラム過激派の蛮行糾弾が目的でないのはわかるが要は、イスラム法内での不幸な事象を並べ愚痴るだけ。ム
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カラミティ(2020年製作の映画)

4.0

【カラミティ・ジェーンができるまで】

『ロング・ウェイ・ノース』がよかったので、そのスタッフが描くカラミティ・ジェーンの少女時代…とくりゃ面白そうだ、と劇場へ。時間の都合から吹替え版にて。

日本語
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カラミティ・ジェーン(1953年製作の映画)

3.5

【斥候服に隠された性】

新作『カラミティ』に合わせ、再見したくなりレンタル。…でも、きちんと通して見たのは、初めてかも。

西部開拓時代の “ガンウーマン”カラミティ・ジェーンが、デッドウッドという
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哀しみのベラドンナ(1973年製作の映画)

3.5

【魔女が生贄だったころ】

虫プロの「アニメラマ」第三弾…というのは不正確で、アニメラマに続く新展開「アニメロマネクス」として制作された文芸エロス。

前作までが娯楽大作なら、今回は「みゆき座」で公開
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クレオパトラ(1970年製作の映画)

2.0

【ゆれゆれユレオパトラ】

虫プロの「アニメラマ」第二弾。最近始まったレンタルにて。

設定は破天荒。未来の地球が植民地化しようとする星で「クレオパトラ計画」なるものが進んでいるとわかり、調査員が心だ
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寄生獣 完結編(2015年製作の映画)

1.5

【肝心な所でコント】

前篇をみて、後篇は劇場やめよと思い、レンタル始まったのでみてみた。

改めてああ、山崎監督って、極めて器の小さい娯楽職人に固まっちゃったんだなあ、との感想。

例えばつなぎの部
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SEXテープ(2014年製作の映画)

3.0

【キャミー流出】

アメリカでコケて、日本公開は直前で中止になったやつですよね。あ、カリコレでは上映したのかな?レンタル始まったので、みてみた…ネタとして。

まずダレ?このタイトル決めたの。テープな
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黒い雌鶏(2015年製作の映画)

4.0

【トリからテロへ】

第16回東京フィルメックスにて。

ネパールの映画は初めて。かつてはインド映画の影響が強く、一時はマサラムービーばかりだったものが変わってきたようですね。

本作は、ネパール内戦
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スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

3.0

【ヒーローの生まれない銀河】

ディズニーに売られた上、小器用なばかりのJJ監督ではダメ確定と思い期待値ミクロで臨んだら、意外や面白かった。

作品全体では褒められたもんじゃないけれど、核となる若人た
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007 スペクター(2015年製作の映画)

2.5

【ノンアルボンド】

原点回帰?が気になり、みてみた。あのOPにお、と思い、続く長回しはらしくないが盛り上げるね、と思ったものの…次の青空サーカスダラダラ長くスグ飽きた。実際は群衆の頭上でやらんだろう
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千夜一夜物語(1969年製作の映画)

3.0

【虫プロのバベル】

虫プロの「アニメラマ」、いつかきちんとみたいと思っていたら、少し前にDVDレンタル始まった。

第一弾の本作は、アダルトアニメの力作ですね。作り手のパワーは強烈に伝わりますが…面
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トゥモローランド(2015年製作の映画)

1.5

【夢より洗脳】

トホホオーラを感じたので劇場公開には行かず、レンタルしたらやっぱりトホホで、駆け足でみました。

監督の本音暴走と、ディズニーの一般化願望が悪い方に引き合い、きわめて中途半端に着地し
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ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男(2014年製作の映画)

3.0

【ミソッパ!外しちゃダメッパ!】

キネ旬シアターにて。面白いものの、違和感ずっと消えず。

JB役チャドウィックは敢闘賞ものでしたが、ジャッキー・ロビンソン役と同じ人って黒人俳優、人材不足なのか?特
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エール!(2014年製作の映画)

4.0

【歌が響く、歌が見える】

甘苦い後味が残る、職人技の幕の内弁当。真っ直ぐに美味しかった。

女優特有の床ずれがない、主演ルアンヌちゃんの鮮度が映画そのもの。取り巻く人物らも合わさると味わい深い。
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マルガリータで乾杯を!(2014年製作の映画)

4.0

【あたってくだける私に乾杯!】

いい意味で裏切られた。障がいを持つ娘と病に倒れる母によるさあお泣きなさい!みたいな広告に用心しつつ、とにかくカルキ・ケクランの演技がみたかったので劇場へ。

すると物
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舞妓はレディ(2014年製作の映画)

1.5

【迷子なスオウ】

キネ旬シアターにて。みてから時間経ちましたが。凡庸で驚き。残り少ない邦画の良心と思っていた周防監督の最新娯楽作がこれ? 上白石萌音ちゃんがカワイイから許せる、というレベルじゃない。
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祇園囃子(1953年製作の映画)

4.0

【芸妓の方がレディ】

DVDレンタルで。溝口監督には悪いですが、『舞妓はレディ』があんまりなデキだったので、まずはリハビリのためにみました。

よかった、キチンとした花街、舞妓映画だ。リハビリどころ
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モンスター 変身する美女(2014年製作の映画)

3.0

【触手的な彼女】

レンタルにて。(当時)今年の「カリコレ」で上映したやつですね。

勿体ぶった映画で、勿体ない仕上がりでした。邦題は半分ネタバレしていますが、彼女の正体、その方向性はすぐわかるのだか
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