くりふさんの映画レビュー・感想・評価 - 53ページ目

ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

3.5

【原作舞台を見た後だと、薄い。】

公開時にみて、曖昧な印象だったので投稿も後回しにしてました。

(当時)先日、原作舞台の来日公演に行ったのに併せ、本作も再見。アメリカではあまりウケなかったようです
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アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015年製作の映画)

3.0

【ゆくな!安倍ンジャーズ!】

今回もブラック・ウィドウ目当て。『冬兵』よりオンナ度アップでウホ。意外や繊細に撮られ、弾む毬的肉感より表情や心情の映えがよかった。

あと戦闘服ばかりだったマリア・ヒル
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櫻の園 -さくらのその-(2008年製作の映画)

3.0

【ハグを眺めるオスカー少女】

先日、前作を見、このリメイクあったのも思い出し、絶対劣化してるだろと思いつつ、ついで見。

まずWikiに公開時の興収情報があり驚愕。オスカーの専務が最低15億と意気込
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櫻の園(1990年製作の映画)

4.0

【舞台裏が、表舞台】

先日『海街diary』をみて、同じく吉田秋生原作で女子ーズ時間を描く本作を思い出し、改めてみ直しました。

これは、残る作品ですね!少女たちの、痛みを伴うふわり感。映画的に、感
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海街diary(2015年製作の映画)

3.5

【極楽寺なあなあ日常】

面白いものが水面下に潜む感はあるのですが、そこに手が届かぬモヤモヤがずっと続きました。

忘れかけた父が亡くなる波紋が、三姉妹+1に広がり始まる物語ですが、まずこの波紋が曖昧
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処女シルビア・クリステル 初体験(1978年製作の映画)

3.0

【偽装邦題】

店頭で見つけ邦題に苦笑、騙されてみることにしました。

幼い頃の記憶に『エマニエル夫人』騒動は残っていますが、明らかにその便乗公開だろう本作はまるで覚えていません。

シルヴィアさんは
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.5

【MADはMAXでなくMEDIUM】

バカ映画との評判は聞いていたので、どれだけバカ丸出しで2時間超絶爆走するかと思ったら…ふつうジャン! で、大してMADじゃないのね。

この悪役ボスの王国がいい
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マッドマックス2(1981年製作の映画)

4.0

【世紀末救世車伝説】

新作公開に向け復習ロード。この2作目は確か、名画座に落ちてからみました。『レイダース』と2本立てだったような気がする。

見世物性はパワーアップし、眺めて楽しい。お話としては驚
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陰獣(2008年製作の映画)

3.0

【乱歩から佐川君へ】

先日『舞妓はレディ』をみて何故か本作を思い出し、発作的に投稿。

公開時、ヘンな映画と期待してみた記憶が。

実際ヘンで客席から笑いも出ていたがコレ、乱歩というより、フランスか
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マッドマックス(1979年製作の映画)

4.0

【車男】

新作公開に向け復習ロード。この1作目は公開時にみましたが、けっこうあっけない印象でした。子供だったから過激アクションばかりが目当てで、ところがオイシイところ殆ど、CMで流れていたから(笑)
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マッドマックス/サンダードーム(1985年製作の映画)

3.5

【未来少年コナンズ】

新作公開に向け復習ロード中。この3作目が気軽に書けるので、先に投稿。

アメリカ資本がそうとう入ったらしいこと…だからティナさん推しになった?…と、盟友バイロン・ケネディを失っ
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グレース・ケリー 公妃の生涯(1987年製作の映画)

3.0

【プリンセス・エラ】

1987年制作、グレース・ケリーの生涯を1時間でさっと俯瞰するドキュメンタリー。

明らかに『グレース・オブ・モナコ』の便乗リリースですが、こういうのを付け合わせで味わえると、
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ピッチ・パーフェクト(2012年製作の映画)

3.0

【パーフェクトより弾けてほしい】

濃いメンバー同士が大バトル!にめっちゃ弾けるかと思ったら大人しい。結局みんなイイコで、独裁リーダーに殆ど従っちゃうのね。…弾けるのは物語よりゲロでした(笑)。

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髪結いの亭主(1990年製作の映画)

3.0

【髪結うラブドール】

キネ旬シアターにて。これは公開時にバツイチ美女とみに行って、帰りに映画と同じようなことしたようなしなかったような…(←どうでもいい)。

で、久しぶりにみても、印象は変わらずふ
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神聖なる22人の牧地マリ人の妻たち(2012年製作の映画)

4.0

【性なるフォークロア・ガールズ】

イメージフォーラム・フェスティバル2015横浜会場にて。

(当時)ここ数年、IFFで上映されるロシア映画が面白くて、その中から『神々のたそがれ』など劇場公開作も生
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チャッピー(2015年製作の映画)

1.5

【そりゃ犯罪都市にもなるわな】

私はこれダメでした。

主な舞台となる、警察の基幹ともなるシステムを導入しているロボ会社が、人・設備ともあまりにセキュリティが杜撰。作り話とはいえ酷すぎてヒイた。
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魔女の宅急便(1989年製作の映画)

4.0

【やさしい気持ちで目ざめられた頃】

久しぶりにみて、改めて感心してしまった。いい映画です。

気になったのはラストの事件が、流れの中では唐突にくっつけたように見えてしまうことで、しかしそうなる原因も
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魔女の宅急便(2014年製作の映画)

1.0

【この町の人間は完全に狂っています。】

…『下妻物語』の竜ヶ崎桃子なら、コリコの町をそう言うでしょう。

いや、その前に旅立つキキの故郷、山腹絶壁村に驚愕。

…山岳民族だったの!? 東洋のどこかっ
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皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇(2013年製作の映画)

4.0

【金さえあればなんでもできる】

邦題の光ってナニ?と首傾げつつ劇場行きましたが、やっぱねーじゃん光(笑)。

あ、ナルコ・コリードを歌い成り上がる歌手のこと?でも殺すために虫を呼び寄せる光と同じだか
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

3.5

【女と女】

キネ旬シアターにて。初グザヴィエ。チャライかと思ったら違った。

騒がしい導入部は辟易したが、ロランスのカミングアウト以降はかなり引っ張り込まれた。

デリケートな問題を、役者さんも演出
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鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

2.5

【ご愁傷さまでした、としか。】

キネ旬シアターにて。端正な作りだし劇場の画面で見てよかった、とも感じたが不満は多々。

見ていてあ、これヒッチコックの『○○○』じゃん!と思い、大好きな作品なのでどう
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百日紅 Miss HOKUSAI(2014年製作の映画)

3.0

【江戸の片隅にフリーダ・カーロ】

…いや、あのごんぶと眉毛はそうかなと(笑)。一般女子な生き様でなかった点も似てますが。

そんなお栄さんを一般向けに巧く紹介したとは思います。が、原作の魅力からだと
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ザ・プロム(2020年製作の映画)

1.5

【こりゃプロブレムだ】

Netflixにて。(当時)劇場でも公開中だが、行かんでよかった…。

単純に楽しいミュージカルかと思ったら…何じゃこりゃ??原作舞台がある筈なのに、物語、崩壊レベルやん。本
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マッド・ナース(2013年製作の映画)

3.5

【ナースのお血事】

レンタルでみたら、気軽に面白かった。セクスィ看護士裏の顔は、ヤリチン男を成敗する仕置人だった!という話と思わせてアレ…と逸脱するところが味、ですね。

でも主人公アビゲイルにとっ
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スラヴォイ・ジジェクの倒錯的映画ガイド2 倒錯的イデオロギー・ガイド(2012年製作の映画)

3.5

《イメージフォーラム・フェスティバル2015》で見て、前のサイトでは、他の作品も含め、映画祭全体の感想としてアップしました。

ここでは単体の作品ページしかなく、本作のメモ的感想のみ、載せておきます。
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シンデレラ(2015年製作の映画)

3.5

【でも馬車は成金趣味】

決まった物語にどうツイストをかけるか、しか見所はなかったですが、こう来るか、というへぇー感はそれなりにあって、見ている間はけっこう楽しめた。テンプレート変えられないせいか、終
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私の少女(2014年製作の映画)

4.0

【少女はつらいよ】

(当時)昨年の東京フィルメックスで見逃したので公開を待っていました。

画面から直に想いが流れてくる作品で、それほど人物に同期してしまった。

2時間は冗長だし、もっと巧く語れる
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

4.0

【愛され下手は空へと逃げる】

8割ほどはすごく面白かった。役者への生々しい踏み込み方が撮影手法に合致し引き込まれる。が、物語の着地は曖昧。

かつて空を謳歌したバードマン役は欺瞞だと捨て、地(舞台)
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さまよう小指(2014年製作の映画)

2.5

【ちんこゆび】

ゆうばりファンタ2014 グランプリ受賞とのこと。昨年、テアトル新宿でレイトショー?された時、気にはなったが行かなかった。

レンタルしてみたらTVドラマ以上映画未満という満足感。直
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パプーシャの黒い瞳(2013年製作の映画)

3.5

【詩は聞こえない】

この人この歴史を画で記憶したい…その真摯な意思は感じるものの、映画のかたちとしては曖昧な後味。

「言葉として書き残す」唯一のジプシー詩人だったというパプーシャさんを知ったことは
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ザ・トライブ(2014年製作の映画)

4.5

【バイオレンス・バレエ】

手話を映画での身体言語として開発し全編貫いてしまった、事件と言える作品。

それは台詞の代用に留まらず、身体そのものが感情の起爆となり画、すべてに広がりバレエをみるよう。内
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気狂いピエロの決闘(2010年製作の映画)

3.5

【フランコを噛め】

私には初イグレシア『スガラムルディの魔女』が面白く、またカロリーナ・バングさんが、こちらの方がよりムフフに思えたのでレンタル。

で、カロリーナ萌え度はずっと高くおっぱい最強!窓
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神々のたそがれ(2013年製作の映画)

5.0

【この惑星の住人は………きったねえぇぇぇ!】

凄いの、みちゃった。(当時)本年度ベストになりそうで、怖気。

初カットの純白雪景色と漆黒の無言池…引くとブリューゲル版画のような町並み…の美しさが只事
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やさしい女(1969年製作の映画)

4.0

【墓場まで持ってゆく女】

初ブレッソン。作り手の頑なさで映画が小さく美しく結晶化しておりとてもよかった。この拘りはわかり易いし意味を感じる。

また、演技くさくしない拘りで、逆に人物が見えなくなる面
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スガラムルディの魔女(2013年製作の映画)

3.5

【おとこ喰い】

劇場行けずにDVDで。初イグレシア。

要は『女の都』ですね。監督らにとっての女性観…てかボヤキと憧れを魔女に託して一気呵成に吐き出した感じ。

監督はバスク地方出身なんですね。地元
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ルパン三世(2014年製作の映画)

1.0

【ノンストップルパンにすればよかったのに】

100円レンタルなのでダメージ薄し(笑)。

冒頭5分、工夫皆無でまず呆れた。

メイサの水浴び髪かき上げキメ顔…で絶望した。

コートの裾をスローで翻す
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