EPATAYさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.2

原作漫画未見。誇張なしに8回泣いた。総集編感はどうしても否めないんだけど、そこの行間を音楽のパワーで埋めるというものすごいことをしれっとやってのけてる。結果、その総集編感がむしろ「まるで一瞬だった、け>>続きを読む

エゴイスト(2023年製作の映画)

4.0

やっと2歩目に進んでくれる映画が来たな......“ドラマティックな悲劇”の先にある普遍的な人間としての“生”を描いた映画。悲劇も喜劇もマジョリティのためにあるわけではない。邦画よ、ここからさらに加速>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

3.7

これが映画史だ!と自信満々に言われても「えぇ...」って感じだけど、その拗れ具合含めて愛おしいし、なんだかんだでまんまと乗せられていたのは確かだから自分はこの映画が好きなんだと思う。糞で始まってケツ穴>>続きを読む

#マンホール(2023年製作の映画)

3.8

酔ってマンホールに落ちてしまうデキる男川村。足を大怪我しハシゴも壊れてしかも明日結婚式だしで絶体絶命のなか唯一の希望であるスマホを駆使し助けを求めるがどんどん事態は悪化していき......穴からどう助>>続きを読む

呪呪呪/死者をあやつるもの(2020年製作の映画)

3.2

タイトルのインパクトと裏腹にけっこう地味な映画。

アクションパート(特にカーチェイスシーン)は楽しめるが、それも割と一辺倒なのでテンションが持続しない。

ドラマパートも説明描写が多く退屈さが否めな
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.4

キャラクターに現実味が極端に感じられなかった点と、全体的にわざとらしいというかあざといというか.....であまりノリきれなかった。

内面だとかバックボーンに中途半端に踏み込んでいるのが違和感の正体か
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.0

『search/サーチ』みたいだけどサーチよりおもしれえなと思って観てたら『search/サーチ2』だった。

前作よりさらに解像度の上がったインターネットあるあるを駆使して、前作よりもワールドワイド
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.9

年間ベスト10には入ってこないだろうけど、10年後にも思い出すであろう映画だった。

スピルバーグの自伝的映画といえど、シンプルにエンタメとして面白いし、そこに且つスピルバーグが言うからこその説得力み
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

4.3

すごく良かった......
今年ベスト候補。

差別と暴力にあふれる世界で押し潰されそうになる主人公たちを照らす映画館の“光”

海岸沿い映画館というロケーションの良さを活かした全体の美しさはビジュア
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.0

個人じゃなくて会社ごとタイムループしているという設定のもと“日本らしい”アプローチの数々が新鮮ですごく良かった。

裸で街を歩いて見るとか嫌な上司に復讐してみるとかそういうんじゃなくて、いつループから
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きっと見つける(2023年製作の映画)

3.5

変に感動をゴリ押してなくてそこは好印象。コメディのバランスも丁度良かった。

この「どうせしょうもない自己啓発系感動映画なんでしょ」と思ったらすごく真っ当な作品だったという感覚、別の映画でもあったなと
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ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

3.8

初見時は、基本暗くて誰がなにをやっているのかスッと入ってこないし、凄惨なリアリズムと超自然的なファンタジーが入り交じるから情報処理に精一杯で苦手意識持っちゃったんだけど、2回目行ったら全然シンプルな映>>続きを読む

そして僕は途方に暮れる(2022年製作の映画)

3.9

《現実逃避型》エンタテインメントという謳い文句に相応しく、藤ヶ谷太輔が逃げて逃げて逃げまくる駄目男ロードムービー。

基本的には主人公が一緒にいる人に怒られて、逃げて別の人の家に転がり込んでまた怒られ
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ファミリア(2023年製作の映画)

3.4

失われゆく伝統工芸、国際結婚、在日外国人、テロリズム......人権を語る上での諸問題を詰め込み“家族”の本質を問いただすヒューマンドラマ

役所広司の役者としての貫禄によって重厚なドラマに仕上がって
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恋のいばら(2023年製作の映画)

3.5

元カノが今カノが「リベンジポルノ」を防ぐために奔走して......というアウトラインから2転3点と物語がツイストしていく佳作。

緩いケイパーものから邦画っぽい陰惨なドロドロ劇に発展していくのかと思い
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非常宣言(2020年製作の映画)

3.6

ダイヤモンドプリンセス号での集団感染から丸3年が経とうとし、コロナ禍での生活にも慣れてきた今、忘れかけていた大人としての矜持を思い出させてくれる良作。

内容自体は王道のパンデミック物で、パニックにな
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きさらぎ駅(2022年製作の映画)

3.8

おもしろい!

ジャンルとターゲット層を絞って、そこにちゃんとアジャストすることでこんなに面白くなるとは。

そうきたかという視点の目の付け所が非常に良いし、そこに対しての構成もよく練られていて素晴ら
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マチルダ・ザ・ミュージカル(2022年製作の映画)

3.5

子どもたちが楽しそうに躍動しているだけで100点満点あげたくなる。特にクライマックスのパフォーマンスは圧巻。

世界観としてはかなり寓話的で現実味は一切ないけど、それがミュージカルというジャンルにハマ
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.8

面白い!
金持ちとその周りに群がる人たちの空虚さを茶化しつつ、これいくら金掛かってるんだろうというリッチさで魅せていく非常に楽しい映画。

もはやミステリーは二の次感があるけど、ダニエル・クレイグが健
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

3.4

シベリア抑留を知ってもらうというのは良いけどプロパガンダ映画の枠を出ていないし、本人たちは事実を述べてるだけなつもりで無自覚でこうなってんだろうな。

打ち出したメッセージは立派だけど、可もなく不可も
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アテナ(2022年製作の映画)

4.5

警官が少年を暴行し殺害した事件をきっかけに始まる民衆の暴動。長回しによって大義が暴走していく様を異次元の臨場感で体験させる。オープニングで傑作であることを確信。そして絶句する結末。この物語は決して他人>>続きを読む

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.3

すごく楽しみにしていたんだけど、感情がピクリとも動かず。あれを余白と呼ぶのは好きじゃないね。シイノだって少なからずマリコに依存していたわけで、シイノをやさぐれてるけど良いやつ、マリコを可愛そうで弱いメ>>続きを読む

バーバリアン(2022年製作の映画)

4.0

どこに向かって行くのかわからない展開に「えっそっち!?」と驚きまくりの103分。キモいし怖いしグロいけど最後は喜びと悲しみが入り混じった複雑な感情になる。面白かった。

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.4

3部作の中で一番わかりやすいけど一番意味がわからない作品だった。面白いんだけど、うーん......結局そこに行っちゃうんだ。終わりに向かうにつれてチグハグで意味がわからなくなっていくという......>>続きを読む

ファイブ・デビルズ(2021年製作の映画)

3.8

結末に向かうにつれてどんどん面白くなっていき、すぐにもう一回観たくなる映画だった。希望なのか絶望なのかよくわからないラストの後味もたまらない。

“今によって未来が決まる”じゃなくて“未来によって今が
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.7

やばっ….....
まじ舐めてました.....
こんなん映像革命じゃないですか......

CGがキレイとかVFXがすごいとかそんなレベルの話じゃなくて、 えっ今、 ナショナルジオグラフィック見てた
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