“悪”への復讐に取り憑かれた男が民衆を導く者になるというヒーロー誕生譚。2年前、アーサーの弱者救世論に傾倒した人々への“バットマン”としてのアンサー。バットマンでしか描けない物語で素晴らしかった。 >>続きを読む
「特撮映画だ!!」となるオープニングで既にテンションは最高潮に達し、そこからミニチュアの世界を歩いてみたいという夢を擬似的に叶えてくれる序盤。
宇宙戦争という悲惨な未来を予感させながらも、ドラえもん>>続きを読む
真田vs跡部は圧巻。
技の応酬に、跡部キングダムが発動してからは何が起きているのかすらわからなくなってくる。なのに丁寧に説明はしてくれるのでわかった気になってしまう上、跡部と幸村だからで納得させられる>>続きを読む
次世代への継承という話やっぱり熱い。
玉川よしおのまさかの登場だが、サプライズで終わることなく、次期部長への期待を見せる構成にちゃんとなっている。
2戦目、3戦目もファンの思っていたオーダーとは違>>続きを読む
ミステリーとしてちゃんと面白いし、なにより規模感がちょうどよくて、定期的に新作を観たくなるシリーズになった。
事件の解決パートは思ったよりもあっさりと進んでいくが、そこまでの舞台設計にじっくりと時間>>続きを読む
まず、ミステリー・サスペンスとして面白いのが素晴らしい。
ちゃんと全員が容疑者になるような要素をスムーズに示していき、ダイイングメッセージに関しても全ての人物が当てはまるようになっている。そこにクレ>>続きを読む
現在のウクライナ情勢がどのようにして培われていったのかがよくわかるドキュメンタリー映画。
国は必ずしも国民の味方ではない。しかし国を止められるのは国民の声だけなのだ。
政治について発信する人を、達>>続きを読む
ビジュアルは良かった。
でも長いよ......あれもこれもで疲れちゃった。
劇的な何かが起きたわけではなく、緩やかにしかし確実に気持ちが離れていった二人の6年分の“ある1日”を別れ→出会いの方向で描く。“ちょっと”に詰まった人生の軌跡。思い出したあとに訪れる朝焼け。切なく、け>>続きを読む
自閉症やアルコール依存症、養父からのプレッシャー等、生きづらさを抱えた人たちに寄り添い希望を見出そうとする姿勢は感じるが、それにしては少しおざなりな物語のたたみ方にイマイチのれない。
歌・ダンスパー>>続きを読む
ウィル・スミス演じるリチャードに対して、何度も不信感や違和感を覚えるも、何度も納得させられてしまう。
決して良い話ではないが、間違いなく良い映画だった。
いわゆる宗教映画なのだと思う。父親の身勝手>>続きを読む
歌も踊りもビジュアルも役者もすごく良かったんだけど、途中からこれは一体何を見せられているんだろうと思ってしまい中々しんどかった。
舞台だとすんなり受け入れられるんだろう部分も映画になるとそうもいかな>>続きを読む
軽いノリで激烈アクションをテンポよく繰り出してくるから楽しくないわけがない。
だからといって脚本を捨てたわけではなくて、無駄な回想場面や必要以上に人間関係を捏ねくり回すといったことが一切なく、ここか>>続きを読む
やたら展開が早いのに加え、なんだかよくわからない現実味のなさが続く中盤までは正直しんどかった。
後半に入るとそれが「あの頃の、曖昧だけど確かにそこに存在した思い出の記憶」という意味へ転換し、グングン>>続きを読む
村シリーズでは一番好き。
今回はパッと見SFスリラーっぽさが強くシリーズで一番怖くないが、実は恐怖演出が洗練されていてシリーズで一番ホラーになっている。
そして今作は最も村シリーズのテーマをわかり>>続きを読む
金・人脈・将来をちらつかせて女性から金を借り、その金でまた別の女性から金を騙し取るというスキームを確立させ世界を股にかけて詐欺を働いた男を追ったドキュメンタリー映画。
フィクションじゃないの?!と疑>>続きを読む
森絵都の小説でアニメ映画にもなった『Colorful』を原作にしたタイ映画『HOME STAY』を日本リメイクした今作。
きれいで感動的なパッケージで包まれているから、一見すると素敵な映画だけど、ア>>続きを読む
このテイストの映画が観たかった!
悍ましいという言葉がピッタリなゴア描写に五臓六腑がズキズキとするが、なぜだかキラキラ青春映画を観たあとのような後味の良さも感じる。
ライティングが素晴らしく、女優>>続きを読む
オリジナル版のメッセージ性をよりはっきり、わかりやすくブラッシュアップされており、スピルバーグ監督の“上手さ”が際立つリメイクだった。
例えば、オリジナル版と比べて、ギャング団のメンバーたちがよりガ>>続きを読む
結局のところ、ウェス・アンダーソンの世界にノレるかどうか。
彼の目には“雑誌”、そして“フランス”はどのように映っていたのか。
情報量が多すぎて疲れるから、無理に理解しようとか思わなくていいと思う>>続きを読む
ここからでも大丈夫!
というか過去作を観たことがない人にこそ観てほしい。それで楽しかったなと思ったら、おじいちゃん家の物置から見つけたアルバムを開くような気持ちで過去作を観てほしい。
今作の一番良>>続きを読む
音楽映画というよりは、ヒューマンドラマに徹底した作品だった。
映画自体には、聾唖者の家族の中で一人だけ聴者であるルビーという文脈があって、ヤングケアラーとして自分を諦めなければいけない若者という物語>>続きを読む
面白かった。田舎の人が言う“優しさ”がすごく嫌いな自分にとっては刺さりまくりだったし、それって本当に“友情”なのっていう仲間意識の欺瞞について描いていたのも良かった。
話としては寓話的なので、キャラ>>続きを読む
個人の身に起こる出来事の8割は偶然である。ただし、その偶然は自身の選択の積み重ねで引き寄せられるものである。
計画的偶発性理論を映画に落とし込み、“偶然”出会った欠落した人間たちが“偶然”により救わ>>続きを読む
分断と対立
残念ながらこれは遠い国の他人の物語ではない。いま私たちの目の前でも起きている問題だ。
そして一度根づいた憎悪はそう簡単には消えない。ヘイトが敬意へ変わったとしても、小さなきっかけでまた>>続きを読む
可もなく不可もない映画だった。
ゲーム準拠なのはいいし、最初こそワクワクするけど原作再現に注力しすぎていると「じゃあゲーム内のイベントムービーでいいじゃん」と思ってしまう。
とはいえ“そういう映画>>続きを読む
話の展開はもちろん、音楽から配役まですべてが1つの地点に集約されていき全く以て隙がない。
特に佐藤二朗の活かし方は見事という他ない。
彼がここ最近のドラマ・映画界で求められてきた役割をまったく別方>>続きを読む
ユニラテラリズムが色濃くなってきた2004年アメリカでスティーブン・スピルバーグが伝えたかったメッセージ。
人が人を受け入れて助け合うだけの映画だが、そこに自国の崩壊、舞台が空港というテクストがある>>続きを読む
あー要するにファイト・クラブね。と思ってパンフレットを読んだら案の定。
ただし、明らかにファイト・クラブのその先へ行こうとしており、その意欲に関してはすごく好印象を持ちました。
また、映画をフィク>>続きを読む
大好き。画面の安っぽさがたまらない。
ちゃんと三國無双してるのがいい。
ゲームのモーションや雑魚敵の命の安さもちろん、武器の成長要素とかそこまで入れなくてもいいんじゃない?と言いたくなるほどゲームを>>続きを読む
アメリカ至上主義、アメリカファースト(アメリカしか知らない)の白人の男の解体の物語。
スリラーとして語られる部分は実はそんなに重要じゃなくて、主人公ビルという要するにゴリゴリ保守的白人男性の変化を描>>続きを読む
オリジナル名刺を作っているやつや人脈を連呼するやつ、とりあえず横文字で言うやつなど、僕たちが馬鹿にする意識高い“風”なやつらが集まる冒頭。
そこから抜け出し2人の道を歩む北村匠海演じる〈僕〉と黒島結>>続きを読む
世界的大ブランドの華やかしい栄光......の裏に潜むドロドロのお家騒動を描いた物語。
映画界を牽引してきた名優たちとレディ・ガガの演技のぶつけ合いが凄まじい。
話としては良くも悪くも僕たちが“理>>続きを読む
なんでこんな内容なのに退屈せずに見れちゃうんだろう。
“再定義”でもなく“継承”でもなくただただ“解体”の物語。
ただ哀しいかな、この歳になると染み付いたマッチョイズムからはそう簡単に抜けられない>>続きを読む
クリチャー造形が最高すぎる、Blu-rayを即買いするくらいだから大好きな映画なんだけど、自分の中にある「良い悪ノリ」と「駄目な悪ノリ」の境界線が作品とずれている部分があって、100%手放しで楽しむこ>>続きを読む