順慶さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

順慶

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メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

いきなりなんだかスペクタクルな展開。なんだなんだと思っていると、過去の話だということがわかってくる。
森の中のホウキ、そして“夜間飛行”という名の紫の花。

赤毛のメアリは、知らない場所で退屈な日々を
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きさらぎ駅(2022年製作の映画)

3.1

現代の異世界ホラー。都市伝説。

「きさらぎ」という存在しない駅でおこった不可解なできごと。
民俗学を専攻しているという大学生が、卒論のために、その異世界から戻った女性の体験談を取材する。

その体験
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

この映画のコピー「英雄か、悪魔か」とあるけど、そんな映画ではなかったような。どっちも感じなかった。

フランス革命から始まる。マリーアントワネットのギロチン。群がる民衆の中にナポレオンがいたという設定
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.2

松岡茉優目的で鑑賞。大好きな松岡茉優の「はー?」が見れたので満足。

コロナ禍。みんなマスクをしている。

新人だけど一応Wikipediaに載っている映画監督折村花子(松岡茉優)。
いなくなった自分
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正欲(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

主要5人の登場人物の視点で語られるストーリー。それぞれが接点をもち、好転していくと思わせておいて、よくない方に転がっていく。
原作朝井リョウのイジワルなところだ。

オープニング。
コップの水があふれ
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思い、思われ、ふり、ふられ(2020年製作の映画)

3.2

先日「ゴジラ−1.0」を見たので、浜辺美波が続いた。で、TOHOシネマズでおなじみの、福本莉子。
このふたりを見たくて再生。

高校生のど真ん中の青春映画。青くさい青春映画が、年を取ると好きになってき
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

せっかくなので、Dolby Atmosで鑑賞。
ゴジラの鳴き声、地面を踏みしめる音、そして何よりもあの音楽を体験する映画だった。座席が振動する。

今回は1954年の第1作目の「ゴジラ」より前の時代1
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一度死んでみた(2020年製作の映画)

3.5

休日に軽い気持ちで再生。そんな感じでちょうどいい作品。難しいことなんてない。これでいいんだよ。
公開当時映画館に行こうとしてやめた作品。確かコロナ禍だった。

見たのはもちろん広瀬すず目的。
デスメタ
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蟻の王(2022年製作の映画)

3.5

タイトルからなんとなく文芸作品だと思っていた。
1960年代のイタリア。「ブライバンディ事件」という実話からの映画化。

詩人で劇作家で蟻の研究者で同性愛者のアルド。
アルドは芸術サークルを主催し、若
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.6

ようやく鑑賞。上映時間が長いことを覚悟しておれば、苦にはならない。「アイリッシュマン」も長かったし。

1920年代。オクラホマ州。
原住民のオセージ族が住む土地で石油が出たことから始まる。
そして、
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私がやりました(2023年製作の映画)

3.8

テンポがあって、ユーモアもあって、キレがあって、オシャレな作品でした。

1935年のフランス。
映画プロデューサーのモンフェランが殺害された。
容疑をかけられたのは、新人女優のマドレーヌ。
マドレー
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鴛鴦歌合戦(1939年製作の映画)

3.4

見終わった後で調べて知った。「おしどり歌合戦」って読むんだ。
ずっと気になっていた作品。アマプラで鑑賞。

セリフのほとんどが歌になっている。
でも、時代劇である。
歌の歌詞に時代劇感がまったくない。
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.6

Filmarksのあらすじの「壊滅的なミスを犯した冷酷な殺し屋」の書き出しで鑑賞を決めた。もちろん監督フィンチャーだからなのだけど。

ずっとひとりでいる殺し屋の頭の中は饒舌。観客は、殺し屋のひとりご
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おんなのこきらい(2014年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

短い作品だからという理由で再生。

マカロンやイチゴのショートケーキ。かわいいものを食べて、そんなかわいいもので自分はできている。で、気分が悪くなって吐く。過食症のキリコ(森川葵)。

同性にも好かれ
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

人の心の奥底はわからない。わかっているつもりなだけ。
人をわかるってどういうことですか? というヤマサキのセリフが、沁みる。

風呂屋の住み込みの仕事にきた堀という人物が謎で、なんかあやしいと思いなが
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キリエのうた(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

2023年の東京から始まるこの物語。
路上ライブしているキリエに、話しかけるイッコ。ふたりは帯広の高校に通っていた友人だった。

過去の現現在を行き来しながら、キリエという人物を描いていく。なぜ東京に
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ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

4.2

女性同士の嫉妬とか妬みとかのどろどろしたストーリーと思ったら違っていて、それがよかった。
エリーズに惚れていたヤンの嫉妬には笑ったけど、まったくそんな映画じゃなかった。
もっと前向きに、新しい自分を発
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ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

3.9

公開当時、なんの情報もないまま見たあの興奮。監督ガイリッチーは要チェックだなと思った。当時はまだマドンナと結婚する前の話。
で、今回はそれ以来の鑑賞。

「lock, stock and barrel
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

3.6

家を出るときに妻に「天パ見てくる」と言った私。まさに天パがキーワードだったとは。

原作マンガがファンからは、この「広島編」が好きな人が多いらしい。けど、ドラマ版だけを好きで見てきた私。伊藤沙莉とのや
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

スクリーンはモノクロで、司会者が「アステロイドシティ」というドラマのことを説明して、劇中劇「アステロイドシティ」が始まる。スクリーンサイズが大きくなり、砂漠の街のパステルカラーの色彩の映像になる。>>続きを読む

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.6

ベネチアの美しい街で始まり終わる。まさに「水の都」の風景。オレンジの屋根もとてもいい。

で、すごい展開の速さで、一気に屋敷に入って、ハロウィーンパーティへ。その屋敷で展開される殺人事件。
今回は霊的
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

関東大震災後の混乱の中、あのような流言飛語があったことは、映画「金子文子と朴烈」で知った。
でも、福田村事件のことは知らなかった。知らずに本作を見に行った。

休日の昼間だったが、かなり人が入っていた
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バービー(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

まったく見る気はなかったが、「マリオ」の興行収入を超えたと聞いたので、無視できなくなった。
それにしてもピンク。こういうの正直苦手。

まず「2001年」のパロディ。
秀逸すぎて笑けた。

バービー人
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春に散る(2023年製作の映画)

3.8

映画はだいたいおもしろい。中でもボクシング映画はだいたいおもしろい。本作も例外ではなかった。

桜の花びらから始まって、満開の桜までの1年間。
タイトルから察するに、“春”に誰かが“散る”のだろうと思
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罠THE TRAP 4K デジタルリマスター版(1996年製作の映画)

4.0

諦めずに見てよかった三部作。見たはずなのに、「罠」はまったく覚えてなかった。

その後、マイクは順調だった。彼女もできた。
そこへ黒衣の男が依頼に来る。マスクをしていて
、顔の半分は火傷なのかケロイド
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.8

子どもが海辺で遊んでいる。母親に注意される「そこにあるもの何も食べないでね」と。
子どもはすぐに口に入れながるからとは言え、変な注意の仕方だと思っていたら、やっぱり変だった。子どもは洗面所で歯をみがい
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あしたの少女(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

久しぶりの韓国映画。とても見応えあった。
事実の事件をもとに作られた作品らしい。

大きく2部構成になっている。

まずダンスの練習を自撮りしているソヒ。高校生の女の子。
高校から実習生として、大手の
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遥かな時代の階段を 4K デジタルリマスター版(1995年製作の映画)

4.0

「濱マイク」シリーズ第二弾。今回はカラー作品。
デジタルリマスターで映画館鑑賞。土曜なのに客が入ってない。やっぱり宣伝が足らないよ。

妹と暮らすマイク。そこに母親リリーかくる。親子の物語の裏に「川」
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.3

ふたつのカギの奪いあい。関係性はちょっとややこしくて、えっと? と考えるけど、そんなことより、ただただアクションを楽しむだけでめちゃくちゃおもしろい。

序盤からトム走りが堪能できる。
姿勢正しく、速
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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

4.0

つかみは弱い。えい政が語る回想が長いな思っているうちに、どっぷり。

えい政と紫夏の過去のエピソードに泣ける。それは、えい政が中華統一を目指す意志と運命を決定づける。
えい政のその話を聞いている王騎。
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特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト(2023年製作の映画)

4.0

映画が始まる直前に終わる時間を「映画.com」で確認。そこで57分の短い作品だということを知った。なんか残念な気持ちで見始めた。

部長久美子の立ち振る舞いがとてもいい。人間関係に一生懸命だし、優柔不
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劇場版 響け!ユーフォニアム 届けたいメロディ(2017年製作の映画)

4.0

レビューを書いていると思っていたら書いてかなった。配信で2度鑑賞している。
あすかと久美子のエピソードを中心に編集された劇場版。

久美子と姉の関係、あすかと父親の関係。それぞれのエピソードがいちいち
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我が人生最悪の時 4K デジタルリマスター版(1994年製作の映画)

4.0

仕事帰りに「濱マイク」。
個人的に楽しみにしていたのだけど、客の入りはいまいち少ない。昔見たんだろうなというおじさん(私もそうだ)が数人(女性はひとりだけだったと思う)パラパラと。
宣伝が少なすぎない
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

あの鳥の絵しか見せない宣伝。せっかくなのでフィルマークスのタイムラインも見ないようにして、なんの情報も得ないまま鑑賞。

タイトルと内容は違うことだけは知っていた。コペル君が出てこないことは知らなかっ
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.1

前作を一応予習してから鑑賞。画面により集中したいので、吹替にした。吹替じゃないと目が忙しすぎる。あちらこちらにも文字情報があるし。

グウェンの物語から始まる。どうもうまくいかない日常。警官の父親とも
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

4.0

前作「クリスタルスカルの王国」は見てない。けど、やっぱりこれは劇場案件。インディージョーンズのラストを映画館で見ることができる幸せ。

とにかく80歳になるハリソンフォードがどこまで動くのかが気になっ
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