moonさんの映画レビュー・感想・評価 - 31ページ目

moon

moon

映画(1816)
ドラマ(18)
アニメ(0)

黒猫・白猫(1998年製作の映画)

4.0

文字通りのドタバタ狂騒劇はほんとに狂気の沙汰だった

話は純コメディといった感じで何てことないんだけど、とにかく美術と音楽と動物達のパワーに圧倒される2時間

皿は大量に割れるし天井は落ちるしそれはも
>>続きを読む

アリゾナ・ドリーム(1992年製作の映画)

3.5

クストリッツァが描くアメリカン・ドリームの終焉

空を飛びたい、役者になりたい、カメになりたい…どこかズレている登場人物達のささやかな夢は夢のままで終わるのか。

風船、飛行機、ふわっと浮かび上がるテ
>>続きを読む

ジプシーのとき(1989年製作の映画)

4.5

宙吊りにされる家、長机にボトルが並ぶ宴の跡、はためくウェディングヴェール、真っ赤なりんご飴、鳴り響くアコーディオン…
そのはちゃめちゃで幻想的な世界観で描かれるのは一人のジプシーの少年の栄枯盛衰だった
>>続きを読む

オーロラの彼方へ(2000年製作の映画)

3.8

以前から見たかった映画
30年前、倉庫火災の事故で亡くなった消防士の父親。その父親が使っていた無線機を立ち上げると、死んだはずの父親と交信できて……
SF・タイムパラドクス+サスペンス+ちょびっとアク
>>続きを読む

娚の一生(2015年製作の映画)

2.3

なーんにも頭を使わずに見れるゆるい邦画

トヨエツは渋くてかっこいいし榮倉奈々も役に合ってると思うけど特にこれといった起伏はないのでのんびり見れる

田舎暮らしもいいなぁ、と素直に思える村の風景や暮ら
>>続きを読む

白雪姫と鏡の女王(2012年製作の映画)

4.0

ターセムシン版白雪姫
そしてついこの前Googleロゴにもなった石岡瑛子さんの遺作。

静止して一体一体じっくり眺めたくなるくらい衣装がどれも素晴らしい。
仮面舞踏会の動物ドレスも、女王の邪悪で美しい
>>続きを読む

コマンドー(1985年製作の映画)

3.6

"お前を最後に殺すと言ったな

あれは嘘だ"


シュワちゃん演じる最強父ちゃんが一人で大暴れする脳筋映画。ネット上でネタと化してる沢山の名言の元ネタをやっと見れた。
"買い物"シーンワイルドすぎ

LOU(2017年製作の映画)

3.4

カーズ3と同時上映の短編。

いじめっ子とオモチャをテーマにした作品と聞くとトイストーリーを思い出すが、それとはまた違った暖かい作品だった

オモチャの集合体がちょっとアルチンボルドっぽくて(?)ユー
>>続きを読む

カーズ/クロスロード(2017年製作の映画)

3.5

カーズ1も2も見てないのに何故か3を公開初日に見てきました笑
吹き替え版を鑑賞。

"若手の台頭"というどの世界にもありがちなテーマを、子供にも分かりやすく大人にもグッとくるお話に仕上げられていたと思
>>続きを読む

おいしい生活(2000年製作の映画)

3.7

ウッディアレンの映画ってダメなおっさんが2時間恋愛観を語って年下の彼女に泣きついて結局あまり印象に残らない…なイメージだったけど(偏見)これは今まで見た中でも分かりやすくて笑える映画だった

最初はバ
>>続きを読む

燃えよドラゴン(1973年製作の映画)

3.5

Don’t think. feeeeeeeeel

(プライムビデオに入ってたので)今までノータッチだったカンフー映画に挑戦してみた。

当たり前だけど格闘シーンは物凄く見応えがあるしブルースリーの筋
>>続きを読む

ぼくのバラ色の人生(1997年製作の映画)

3.7

以前から気になっていた映画
この前地上波でやっていたのを録画してやっと見れました

7歳の男の子リュドヴィクの夢は"女の子になること"
それは男の子の格好をしたって、スポーツをしたって、無理やり髪を切
>>続きを読む

日曜日が待ち遠しい!(1982年製作の映画)

3.4

トリュフォーの遺作はサスペンスだったんですね。
相関図がややこしくて、もう一度見たいとそれぞれの関係性が理解できないかも…
主人公の秘書を演じる女優さん、スタイルが良過ぎる上に拳銃持ってヒールで走り回
>>続きを読む

私のように美しい娘(1972年製作の映画)

3.8

Filmarksで表示されているこのジャケットに騙された一本。
もっと切なくて静かな話だと思っていたらこれが一番ドタバタでうるさいコメディでした笑

社会学の論文のために、罪を犯して収監されている女の
>>続きを読む

恋のエチュード(1971年製作の映画)

3.7

イギリスに住む美しい姉と妹、その両方に愛され・二人を愛してしまったフランス男の切ないラブストーリー

美しい風景×美人姉妹との三角関係の組み合わせは終始まるでおとぎ話のようだった……(二兎追うものは一
>>続きを読む

ピアニストを撃て(1960年製作の映画)

3.5

新文芸坐のフランソワ・トリュフォーオールナイトにて

シャルルアズナヴールが暗い過去を引きずった臆病なピアニストを演じる。

最初はコメディかと思うくらい軽いギャグが多いし、ある目的で身内を誘拐しまく
>>続きを読む

ベルベット・ゴールドマイン(1998年製作の映画)

3.5

70年代ロンドンとグラムロックの栄枯盛衰

明らかにデヴィッドボウイを意識した派手なメイクと髪型、服装でバイセクシャルをさらっと公言して一世を風靡したアーティスト・ブライアンスレイト。

人生はスタイ
>>続きを読む

(2017年製作の映画)

4.1

イメージフォーラムにて

光を失い行くカメラマンと、映画に音声ガイドをつける女性のお話。
河瀬監督の作品は「2つ目の窓」に続けてまだ2本目だけど、とても良かった

忘れたくないものを記録しておくために
>>続きを読む

ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

早稲田松竹にて、五日物語との二本立て。

初レフン◎
ホラー的な演出が苦手なのでどんなもんかとビクビクしてたけど普通に見れました。

これはエルファニングが絶世の美女に見えない人は冒頭から置いていかれ
>>続きを読む

五日物語 3つの王国と3人の女(2015年製作の映画)

4.0

早稲田松竹にて、ネオンデーモンとのエグい二本立て

ある国では子供ができないことに悩む女王が魔法使いのお告げに従い海獣の心臓を食らい…ある国ではひょんな事から王子に好かれてしまった老婆が美と若さを求め
>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

3.8

アップリンクにて。

月明かりの下で走り回る黒人のこどもの肌は青く美しく輝く-

家庭環境、街の雰囲気、学校の友達、母親よりも愛をくれた人、自分を初めてさらけ出せた人…沢山の人や周りの影響を受けて人は
>>続きを読む

恋愛睡眠のすすめ(2006年製作の映画)

3.5

グッバイサマー以来、久々のゴンドリー作品。夢遊病の主人公ステファンのあまりに不器用過ぎるラブストーリー

ステファンは夢の中ではやりたい放題、好意を寄せているステファニーともラブラブだし、嫌いな上司の
>>続きを読む

愛を語れば変態ですか(2015年製作の映画)

2.9

これが本当のキス魔……?

福原さんの舞台は1度しか見たことないけれど、三鷹の劇場で見たその舞台がとても良かったのと、元キンコメファンとしてはずっと気になっていた映画

ほぼカレー屋の中でしか展開され
>>続きを読む

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

3.8

ユーロスペースにて鑑賞

「都会を好きになった瞬間、自殺したようなものだよ。」

見慣れた渋谷の風景でいっぱいの映画を、2017年の東京に生きる若者の映画を、23歳の今渋谷で見れて良かったと思う。
>>続きを読む

総統の顔(1943年製作の映画)

3.1

第二次世界大戦中にディズニーが作ったプロパガンダ短編アニメ。YouTubeで見れます

ディズニーランド…ではなく、ハーケンクロイツだらけのナチ★ランドに暮らすドナルドがヒトラーの写真に向かってHei
>>続きを読む

メットガラ ドレスをまとった美術館(2016年製作の映画)

4.0

友達に誘われて、映画館で鑑賞

アナウィンターが仕掛ける、年に一度のファッションの祭典@ メトロポリタン美術館
その舞台裏を映したドキュメンタリー
2015年のコンセプトは"China: Throug
>>続きを読む

利休(1989年製作の映画)

3.8

以前本か何かで読んでずっと見てみたかった作品

冒頭の朝顔のエピソードとジャケットにもなっている梅を生けるシーン、そして膨らんだ障子で利休が最後に新しい茶室を作るシーン。利休のとてつもない美意識と遊び
>>続きを読む

マダム・イン・ニューヨーク(2012年製作の映画)

4.0

家族の中で一人だけ英語が話せないごく普通のインド人主婦シャシが、姪の結婚式の手伝いのためにNYへ飛んだのをきっかけに英会話教室に通い始めるお話

英語ができないという理由でやたらシャシを小馬鹿にする旦
>>続きを読む

マイライフ・アズ・ア・ドッグ(1985年製作の映画)

3.9

世界で最初に宇宙旅行をした動物として有名になったライカのエピソードを私が初めて知ったのはアジカンの曲がきっかけだった気がする

1954年、ライカという犬が少ない餌と共にスプートニクに乗せられて宇宙へ
>>続きを読む

僕とカミンスキーの旅(2015年製作の映画)

3.5

恵比寿ガーデンシネマにて

ピカソの友人でマティスの最後の弟子、ビートルズもウォーホルもウッディアレンも憧れた盲目の天才画家カミンスキー!!…なんていう人は存在せず、完全に空想上の人物だったりする。
>>続きを読む

美女と野獣(1946年製作の映画)

3.2

ディズニー実写版を見た直後で割とタイムリーだったので今から70年前のこちらも見てみた。

顔がついたポットや燭台が喋るわけないが、壁やテーブルからにょきっと手が生えてたり部屋に置いてある石像が動いたり
>>続きを読む

父を探して(2013年製作の映画)

4.0

以前から気になっていた作品
初めてのブラジル産アニメーション

クレヨン、パステル、水彩、コラージュ…様々な表現方法で、子供の絵が動き出したかのようなかわいいキャラクターと鮮やかな色彩に見惚れてると後
>>続きを読む

美女と野獣(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

映画館にて字幕版を鑑賞

忘れないうちに気になったアニメ版との改変シーンを少し羅列したい

・ルフウが人間味のあるいい奴に、ガストンが救いようのない悪役として描かれていた
・タイムスリップ?できる魔法
>>続きを読む

ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

3.6

新宿バルト9にて
3D・吹き替えで鑑賞

一応アニメ版GHOST IN THE SHELLとイノセンスだけは見てきたので最低限の予備知識はありましたが、全くの初見の人にでも分かりやすいような作りになっ
>>続きを読む

イノセンス(2004年製作の映画)

3.9

ハリウッド版ゴーストインザシェルの予習として。押井守のGHOST IN THE SHELLの続編にあたる作品

少佐が失踪した後なので話の主人公はほぼバトーとトグサ。人間と機械の間で葛藤する少佐から、
>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

映画館にて鑑賞

冒頭のワンカット渋滞シーンやカラフルな衣装と美術、古典ミュージカルのオマージュの嵐が凄いのはわかるし、ミアが友達とパーティに行くシーンの曲が好きでテンションは上がったけど、主人公二人
>>続きを読む