OBさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.5

WOWOWで鑑賞。同放送内の「W座からの招待状」という番組はいつもセンスの良い映画を取り上げてくれるので、まさしく私のお気に入り。小山さんと信濃さんのMCも大人な会話で良し。


で、この映画。
正直
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マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

3.1

WOWOWで放映されたので鑑賞。

小説は未読です。オリエント急行殺人事件のように登場人物が皆事件に動機を持ち絡むので、最後まで誰が犯人かハラハラドキドキ、なんていう展開を期待してましたが、、流石に高
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.8

-2021年1月16日 追記-

『シン・エヴァ』の再公開延期が決定の翌日に、池袋グラシネIMAXで『エヴァQ』を鑑賞。

お恥ずかしながらエヴァを初映画館鑑賞。それも画角18メートルの日本最高峰スク
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

4.6

全く色褪せることのない不朽の名作。

人は誰しも、日々の生活で、辛いことや悲しいこと、苦しいことに対して、その境遇を嘆いたり、憎んだり、逃げ出したくなったりしている。

しかし、その様な人生/生活もい
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マイケル・ジャクソン THIS IS IT(2009年製作の映画)

3.9

前レビューのビートルズBlu-ray購入時に同時にこれを発見。(それもスチール特別版!)思わず買ってしまいました。→それで久々に再鑑賞。

マイケルジャクソンは私のオールタイムフェイバリットアーティス
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ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK‐The Touring Years(2016年製作の映画)

4.0

リアルタイム世代ではないが、ビートルズは大好きで、音源(LP.CD.ハイレゾ等)は全て所有。この映像もBS放送で鑑賞済みだったが、映画「yesterday」の後押しもあり、Blu-rayを購入。久々の>>続きを読む

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

3.6

エンドゲーム公開の頃にチェックしていたが、アベンジャーズ に浸っていた頃には、何となく観たくなかったので敬遠していた。

JOKER旋風がやってきて、上手い具合にヒーロー物に対する多様性が担保出来たの
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マリアンヌ(2016年製作の映画)

4.0

マリアンヌ観ました。期待通り良かったです。

先ずは、噂には聞いていましたが映像が極上の綺麗さでした。カサブランカの砂漠や英国の自然の風景など、ハッとする程の美しさ。これは4Kで見たくなりますね。
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ラ・マンチャの男(1972年製作の映画)

4.5

仮に今後の人生でミュージカルは3本しか観れなくなったとしたら・・サウンドオブミュージック、ウエストサイドストーリー、後1本はこれ。

ドン・キホーテと名乗る老人の空想冒険活劇(有名な風車への戦いとか)
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12人の優しい日本人(1991年製作の映画)

4.5

三谷幸喜脚本の最高傑作(だと思う)。

当時、日本に陪審員制度があったと仮定した場合の、その審議経過を描いたワンシチュエーションコメディ。

どんな組織でも必ずいそうな日本人が12人+2人登場し、1つ
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.0

今まではパッケージ的に敬遠していたが、Filmarksで高評価だった為、鑑賞。

結果は鑑賞して良かった。非常に良質な映画。やはり外見だけの偏見は良くないですね。。Filmarksの皆様に感謝。

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あん(2015年製作の映画)

3.8

ハンセン病患者というディープな題材に敢えて切り込み、人の生きる意味を問う河瀬直美監督作品。

野暮な説明過多演出は一切無く、実力のある俳優の演技で語っていく脚本は素晴らしいの一言。

希林さんのセリフ
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.9

音楽ファン、ビートルズファンとしては、彼らの音楽が2時間流れ続けるだけで至福の時でした。

終盤、彼の登場をもって、
「こんなパラレルワールドもいいよね」
という提案はワンハリに繋がるものがありますね
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ブルーノート・レコード ジャズを超えて(2018年製作の映画)

3.8

JAZZファンとしてマスト鑑賞。

ブルーノートレーベルの成り立ちからこれからの方向性までを描くことで、本質的にJAZZというものは何かを描き出す。

表題のBEYOND THE NOTESが表してい
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裏窓(1954年製作の映画)

4.5

数あるヒッチコック監督作の中で一番好きな作品。

初めて観たのは高校生の時だった。古い映画でどうなの?と思いながら観たが、一気にストーリーに引き込まれた。

当時は、ジェームズ・スチュアート、グレース
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

4.2

素晴らしい映画だった。

飛行機の墜落もので言うと、なんと言っても9.11を題材にしたUNITED93が思い出される。仕方がないことだが、あれのラストは救いようのない展開(バッドエンド)で、少々トラウ
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日日是好日(2018年製作の映画)

3.6

茶道に対して全くの門外漢である私でさえ、日本(特に四季)と茶道の繋り、日本人の人生と茶道との繋りの深さを垣間見た。
この映画を外国の方が観たらどのように思うのだろうか。

樹木希林さんのお芝居は演技の
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.8

前から観たかった映画でやっと鑑賞。

それぞれの環境や事情の違う2人が関わり合うことで、お互いが成長していく物語。

やり過ぎない抑揚の効いた演出が、嘘臭さを感じさせず(ステレオタイプにならず)心地よ
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.5

色々と評判を聞いていたので鑑賞。

主役である子供達の演技(?)が自然で良い。そしてなんと言っても管理人役のウィレム・デフォーの演技が素晴らしい。危ういこの主役親子に対して、親のような目線で二人を常に
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用心棒(1961年製作の映画)

4.2

これはまさに三船敏郎を観る映画。

黒澤映画で彼は様々な役柄をこなしている。ポマードバッチリのビジネスマンや有能秘書から、ヤンチャな侍である菊千代、隠し砦での有能な侍大将、等々。
その中でもやはり一番
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フィッシュストーリー(2009年製作の映画)

4.4

私的、伊坂映画NO.1。

物語としての構成が素晴らしいのは言うまでも無く、斉藤和義の奏でる曲がドンピシャなのと、俳優陣の好演により映画としての魅力がMAX。

日々のちょっとした事も無駄にするべきで
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ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

4.2

「JOKER」を観た直後は、この世界観しか観たく無くなってしまった。
シリーズ唯一のハッピーエンドの本作に癒やされたく再鑑賞。

ノーラン3部作の最終作である本作の白眉は、最後30分の怒涛カー(&飛行
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.9

ついに観ました。 一言、「圧巻」

まさしくタクシードライバー、キングオブコメディの舞台である、70年代末から80年代初頭のNYの退廃的なイメージと重なるゴッサムシティの世界観、ヒドゥル・グドナドッテ
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

4.0

「JOKER」の予習として鑑賞。
人生のある一面の本質を突いた映画だった。

人は誰しも大なり小なりの人生の夢(目標、したいこと)がある。しかしそれを現実のものとするには、たとえ才能があったからと言っ
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ゴールデンスランバー(2009年製作の映画)

4.2

伊坂幸太郎映画の私的1位はフィッシュストーリーだが、これは僅差の2位(笑)

伊坂映画に期待するのは胸のすくような伏線回収劇。フィッシュストーリーはまさにストーリーの全てが、最後の一気回収の為の伏線で
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重力ピエロ(2009年製作の映画)

3.3

見逃していた伊坂幸太郎原作の本作を鑑賞。(原作は未読)

思わせぶりな演出が多く、見る側としては顛末を期待しながら展開を見守ったのだが、あまり盛り上がらず予想の範囲内で終了した感じ。吉高由里子の使い方
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麦秋(1951年製作の映画)

4.4

すっかりファンになってしまった原節子の「小津安二郎監督 紀子3部作」の晩春と東京物語の間の作品。

今回は、一つ屋根の下の大家族の悲喜交々がテーマ。
明らかに後年のホームドラマの雛型になっている作品。
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晩春(1949年製作の映画)

4.4

言わずとしれた小津安二郎の名作で、原節子演じる「紀子3部作」の初作。

1949年の作品な為、映像が古くセリフも聴きづらいので最初は辛さを感じるが、そこはやはり脚本の素晴らしさ、シンプルな話であるが本
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.4

近未来、人類が宇宙へ進出している世界観としては、有り得そうで非常に興味深かった。(多分こんな感じでしょう)

ただ、いわゆるSFXが少しチープだったかな。これなら2001年宇宙の旅とあまり大差ないよう
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太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

3.8

「ルパン三世 カリオストロの城」鑑賞に続き同年制作の本作を鑑賞。(1979年製の二大名作の呼び声高い)

自分なりの大義があるわけでも無く、己の持つ能力を弄ぶかの様に研ぎ澄まし、倫理観、道徳観を超越し
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ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

5.0

私のオールタイムアニメーションムービーのベスト1がこれ。

脚本、作画、声優、キャラ魅力度合い、絶妙なシリアスとギャグの間合い、どれをとっても最高としか言いようが無い。

これが1970年代に作られた
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マトリックス(1999年製作の映画)

4.8

オールタイムマイフェイバリットの一つ。公開20周年記念での4DX特別上映鑑賞。
この作品は映画館で観れていなかったので今回、初めて映画館の大スクリーン上映を堪能出来て良かった。

20年前に感じた世界
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ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

4.8

現状考え得る最高技術の環境でブレランを鑑賞。作品自体は、初演こそは見逃したが、リバイバル上映やビデオ、DVD、Blu-ray、UHDと、今まで何十回観たかわからないレベルのマイオールタイムベスト級映画>>続きを読む

燃えよドラゴン(1973年製作の映画)

4.8

ワンハリの余韻もあり再鑑賞。

どのような映画を楽しい映画と言うか。
色々な観点があるが、やはり観る私達の期待に応えてくれる映画を観ると「楽しい〜」となりますね。

その意味での期待に応えてくれるのが
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悪い奴ほどよく眠る(1960年製作の映画)

4.1

黒澤明監督の現代社会派サスペンス。(冒頭の結婚式シーンが、後のゴッドファーザーに引用されたのは有名な話)

現代にも通じる汚職問題に鋭く切り込む。 いつもながらの練り込まれた脚本は秀逸。単純な勧善懲悪
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.0

タランティーノの映画世界に対する愛情溢れる映画だった。

前半のマーゴットロビーの描き方が愛らしすぎるので、後半の例の事件に向けて、見たくない気持ちが勝りながら緊張感を持って観ていたのだが、最後の展開
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