Junさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

007 ロシアより愛をこめて/007 危機一発(1963年製作の映画)

4.5

シリーズ2作目にして屈指の名作。シリーズを通して好きな作品を問われたならば、個人的にこの作品は絶対に外せない。アルフレッド・ヒッチコック監督作品『北北西に進路を取れ』の影響も伺えそうなサスペンスフルな>>続きを読む

劇場版 きんいろモザイクThank You!!(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

内容は主に原作漫画でも描かれた修学旅行と受験~卒業の流れを汲んで再構成したものになるが、TVシリーズで見せたゆるい雰囲気はそのままに4コマ漫画特有のテンポ感が心地良くて、シリーズのファンとしてとても満>>続きを読む

007 ドクター・ノオ/007は殺しの番号(1962年製作の映画)

3.5

記念すべきシリーズ第1作。

多くの人がシリーズに対して抱くであろう奇抜なガジェットや荒唐無稽なアクションは控えめであり、地に足の付いた活劇が楽しめる。既に確立されていたボンド像とそれを演じるショーン
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世界にひとつの金メダル(2013年製作の映画)

4.2

伝記映画特有の淡々とした語り口は飾らない美学が感じられて引き込まれる。

監督のクリスチャン・デュゲイは振れ幅が大きくて評価が難しいのだけれど、個人的に好きな作品が多い。馬術競技の元カナダ選手という経
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ダウン(2001年製作の映画)

3.5

意思を持ったエレベーターが人を殺害するという荒唐無稽な設定がまず面白い。それを支える脚本の骨子に粗がないでもないが、エレベーターを日常的に使用している者であれば一瞬でも想像したことがあるような様々な恐>>続きを読む

必殺! 恐竜神父(2018年製作の映画)

2.5

正しく楽しめるZ級映画。耐性のない視聴者は全力でまわれ右だ。

のっけから真面目に作ることを放棄した姿勢を見せるVFX。違う意味で迫力を感じさせる迫力のないアクションシーン。ツッコミが間に合わない脚本
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ブレイクアウェイ(2002年製作の映画)

3.4

舞台をモールに置き換えた小規模"ダイ・ハード"。テレビ映画にしては凄まじい火薬・弾薬量。

物語に新鮮味はないけれど、ディーン・ケイン、エリック・ロバーツ演じる刑事と犯罪者双方に譲れないものがあり火花
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13ゴースト(2001年製作の映画)

3.4

ほとんど作品の舞台が足を踏み入れる豪邸の中で完結しているが、ビジュアルの完成度が高く雰囲気がとても良い。ストーリーは脱出を目的とした行動に終始するので記憶に残る類のものではないが、お化け屋敷感覚で楽し>>続きを読む

TATARI タタリ(1999年製作の映画)

3.3

ダーク・キャッスル・エンターテインメント制作第1弾だが、際立ってホラー映画として特異な点があるわけでもなく、お化け屋敷感覚でそれなりに楽しめる。廃病院館の雰囲気は良いので、そこが最大の売りだろう。>>続きを読む

フルメタルポイント(2002年製作の映画)

3.2

『ダイ・ハード』や『ザ・ロック』の流れを汲んだ亜流アクション映画の中では頑張っている方かも。見せ場となるアクションシーンが豊富で、そこそこしっかり作られている。意外性もないが、同時に期待に沿った安定感>>続きを読む

シャーク・キラー(2015年製作の映画)

2.8

クライム・アクション×サメなるハイブリッドサメ映画。

サメの描写や主人公たち兄弟の凸凹コンビぶりが好ましく、2時間近いランタイムも楽しく観ることができた。尺の比重がマフィアとの抗争にやや傾いているも
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モスキートマン(2012年製作の映画)

3.2

蚊にフィーチャーしたヒーロー像はスマートさから掛け離れているが、アメコミ映画特有の面白さが詰まっている。捜査官を含めキャラクターたちも皆ユニーク。

結果的に主人公の置かれた状況を説明する1日の出来事
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抹殺者(2000年製作の映画)

4.0

アクションと見紛う邦題とパッケージだが、中身は堅実に作られた宗教映画。

出土した遺骨がイエスのものかもしれない…というキリスト教を根幹から揺るがしかねない発見に、様々な立場のキャラクターの心情や策謀
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アート・オブ・ウォー3(2009年製作の映画)

2.2

褒めるべき点のなかった2作目にも増してスケールダウンした3作目。

動ける役者ではないトレッチがウェズリー・スナイプスに代わって起用されているのも謎だが、それを誤魔化そうとするカット割りには辟易する。
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アート・オブ・ウォー2(2008年製作の映画)

2.4

1作目の快作具合が嘘のように、数あるB級アクション映画群に埋もれる出来栄えとなってしまったシリーズ2作目。

陰謀渦巻く様相を多くのキャラクターで紡いではいるが、その行動に付随する理念や思いの描写が浅
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アート・オブ・ウォー(2000年製作の映画)

3.8

ウェズリー・スナイプスのフィルモグラフィーの中、代表作である"ブレイド"シリーズを除いて一際存在感を放つのが本作だと個人的には思っている。得意のマーシャルアーツを駆使したアクションシーンは見応えがあり>>続きを読む

GEKICHIN 撃沈(2000年製作の映画)

3.0

B級アクション映画のお手本のような作品。冒頭からして"ザ・ロック"風味でオリジナリティの欠片も感じられないが、爆発に次ぐ爆発、格闘、追跡劇と観る者を飽きさせずにテンポよく物語は運ばれていく。

中盤ま
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ディノシャーク(2010年製作の映画)

2.1

登場人物たちの感情や個々のイベントが絡み合うことで上質なドラマが描き出されるとするならば、対照的に本作は古代から蘇りし巨大鮫の驚異に立ち向かうだけの一直線で何の特色もないシナリオだ。頭を空っぽにして眺>>続きを読む

スウィーパーズ(1998年製作の映画)

3.2

B~C級映画を彷徨うドルフ・ラングレン主演作品の中でも何故か定期的に観返してしまう作品。

物語は可もなく不可もなくといった所だが、地雷をテーマにしたメッセージ性を打ち出すのであれば、もう少し深みのあ
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シャークトパスVS狼鯨(2015年製作の映画)

2.3

マッドサイエンティストだけでなく呪術ネタも盛り込んで益々混迷を極めるシリーズ第3弾。感情表現豊かな狼鯨とシャークトパスが可愛く見えてくる不思議。

何故この両者が激突しなければならないのか全くもって理
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シャークトパスVSプテラクーダ(2014年製作の映画)

2.5

シリーズ3作の中では一番まともに思えた。ストーリーに期待するものなど何もないので、ただシャークトパスとプテラクーダの戦いが存分に描写されていて満足。CGの稚拙さは目立つが許容範囲内。

軽快に被害者が
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ジョーズ・アタック/死海からの脱出(1987年製作の映画)

2.0

場当たり的な展開が続くサメの登場するアクション映画。登場人物たちの行動原理が読めないので、いまいち物語に入り込めない。

本物のサメを画面内に捉えた点は評価できるが、襲撃シーンの緊迫感は希薄で単調に思
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シャークアタック(1999年製作の映画)

3.7

これはサスペンス要素を備えたアクション映画であり、サメは添え物程度の扱いだ。

バグズ映画を観た後だとキャスパー・バン・ディーン演じるスティーブンがやたらと頼もしく見えて困る。サメを相手にしても怯まな
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フライング・ジョーズ(2011年製作の映画)

2.5

肝心のサメによる捕食シーンがボカシ気味で不満は残るが、この手の作品にしては比較的脚本がまともに機能している。ワニ園兼レストラン「The GATOR SHED」を経営するレイチェルたち家族と従業員が個性>>続きを読む

シャークトパス(2010年製作の映画)

2.3

ロジャー・コーマン印のサメ映画。B級モンスター・パニックとしてはその域に達していないが、有象無象のびっくりサメ映画の中では割と観れる部類だと思う。

シナリオに褒めるべき点は存在しない。軍事利用を目的
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ロボコップ2(1990年製作の映画)

3.3

傑作と呼んで差し支えない前作から世界観と設定を踏襲しているものの、警察、オムニ社、市長、ヌーク教団に至るまで雑多に悪党が配された物語はまとまりに欠け、どう楽しめばいいのか観る者を困惑させる。軸の定まら>>続きを読む

ロボコップ(1987年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ポール・ヴァーホーヴェン監督の作品は、露悪的な面や過度な残酷描写から人を選ぶと思われるが、個人的には悪趣味をエンタテインメントに昇華せしむる点において絶妙なバランス感覚を備えた作家だと認識している。>>続きを読む

ジョーズ 恐怖の12日間(2004年製作の映画)

4.0

TV映画なので予算は推して知るべしだが、最低限のクオリティを保ったサメ襲撃シーンは悪くない。ジョーズの元ネタとされるニュージャージーサメ襲撃事件を描いた筋立ては、派手さには欠けるものの、ドキュメンタリ>>続きを読む

スクリーマーズ(1996年製作の映画)

3.8

同じフィリップ・K・ディック原作SF映画に"ブレードランナー"という傑作が存在してしまう為か、あまり好ましいコメントを目にしない"スクリーマーズ"。いくら倒しても生産され続ける敵を前に漂う絶望感や、誰>>続きを読む

ロボコップ(2014年製作の映画)

3.5

オリジナル版と比べると随分とルックスも作風もスマートになった印象のリブート版。特徴的だった暴力描写や残虐性は影を潜め、脚本はより家族愛が強調されたものになっているが、ノートン博士がマーフィを救出に向か>>続きを読む

64 ロクヨン 後編(2016年製作の映画)

3.1

結論を言ってしまうと期待値が高すぎた。原作小説は紛うことなき傑作であり、配役を見ても一流どころがずらり。これで外すことはないだろうと踏んでいたが、終盤に加えられた映画オリジナル要素が全てをぶち壊してい>>続きを読む

64 ロクヨン 前編(2016年製作の映画)

4.0

傑作である原作小説を豪華キャストを配し見事に映像化! …と賛辞を贈りたいところだけれど、後編(特に原作に対して改変を加えた終盤)で大失速。劇場を後にした際は残念な気持ちで一杯だった。

前編の幕引きは
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未来のミライ(2018年製作の映画)

4.0

評判が芳しくないと人から聞かされた上で劇場に足を運んだけれど、そんな風には全然感じられず、とてもいい映画だった。面白い。

途中まで子供特有のウザさが原因で評価が悪いのかなとも考えたが、観終えたときま
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スフィア(1998年製作の映画)

2.9

イマジネーションの具現化という発想は面白いが、事象が海底基地内という閉塞空間に限定されてしまう為、凡庸なパニック・スリラーの粋を出ないように見受けられる。緊迫感も登場人物たちのリタイアと比例して持続し>>続きを読む

シン・ジョーズ(2016年製作の映画)

2.4

まぁ邦題からしてアレだし、B~C級映画を狙って鑑賞する分にはそこまで悪い作品ではない。(因みに原題は"Atomic Shark") 笑いが中途半端で、もっと振り切っていればサメ映画の系譜に爪痕を残せた>>続きを読む

名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)(2013年製作の映画)

4.1

"相棒"や"科捜研の女"シリーズでも知られる脚本・櫻井武晴氏が手掛ける初のアニメーション映画作品。製作の面では防衛省と海上自衛隊が全面協力したとのことで、イージス護衛艦「ほたか」の細部に渡る忠実な描写>>続きを読む