ウシュアイア

フルーツバスケット 1st seasonのウシュアイアのレビュー・感想・評価

フルーツバスケット 1st season(2019年製作のアニメ)
4.4
結論から申し上げれば、男でも楽しめる!ハマる!

少女漫画誌掲載の漫画が原作だが、よくある学園モノのラブコメディと思いきや、十二支の動物に変身してしまう呪われた一族が出てくるというファンタジーを軸にしたヒューマンドラマだった。

内容としては、心に闇や孤独を抱えた人たちが、一人の純粋無垢な少女・本田透との交流を通じて、前向きになっていくということで、テイストとしては『3月のライオン』のような感じ。

男の人は『3月のライオン』の川本三姉妹に癒されたように、主人公の素直で頑張り屋で偏見を持たない本田透に癒され、そして彼女に出会う男性キャラに共感できるところが多いはず。男性キャラは全員が透に恋をするわけではなく、男女問わず登場人物が透との交流を通じて、コンプレックスや自分の大切な人とどう向き合うかということを学んでいる。そこで大きな役割を果たす透の亡き母親の今日子(CV:沢城みゆき!!)の言葉もずしんと響いてくる。

本当にこの作品を観ると、優しくなれるというか、心が洗われる思い。

ただし、青年誌に掲載されている『3月のライオン』とは違い、本作の原作は少女漫画誌掲載で女性読者をターゲットにしており、
・男性キャラは無駄に全員イケメン
・女性が男性にさせたいことを男性キャラにさせてる
(恥ずかしくなるような素直な態度、壁ドンなど)
といったところから、やっぱり少女漫画原作だよなと思ってしまう。

第1シリーズはとにかく多い登場人物が一通り出てきた感じ。第2シリーズ以降で、簡単には解決できない一族の問題なども明らかにされていくのだろう。
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