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鬼滅の刃 無限列車編のkkkのk太郎のネタバレレビュー・内容・結末

鬼滅の刃 無限列車編(2021年製作のアニメ)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

鬼に家族を奪われた少年・竈門炭治郎と、半人半鬼と化した妹・禰󠄀豆子。彼らを中心に人と鬼との壮絶な戦いを描く大正ダークファンタジーテレビアニメ『鬼滅の刃』シリーズのシーズン2。

40人以上が行方不明になったという曰く付きの列車「無限」に乗り込んだ炭治郎たちと、鬼殺隊最強の剣士の一人、炎柱・煉獄杏寿郎。
夢と眠りを操る下弦の鬼・黶夢が支配する無限列車の中で、炭治郎たちの新たな戦いが始まる…。

テレビアニメのシーズン1は未鑑賞。原作漫画は読了。

日本国内版映画歴代興行収入ランキング、堂々の1位。それどころか2020年度年間最高興行収入世界1位という、規格外の大大大ヒットを飛ばした『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』。
本作はその内容を分割し、そこに新規カットやアニメオリジナルエピソードなどを追加することで全7話のテレビアニメとして再編集したものである。
あ、ちなみにこの劇場版も未鑑賞です。

こんな事を言うと角が立つけど、個人的にJUMP系のアニメは一部を除いて観る必要はないと思っている。
結局原作漫画を読んだ時以上の感動をアニメで得られた経験が一度もないんですよね。どんな作品を観ても「まぁこれなら原作読めば良いよな」と思っちゃう。
声優がイメージと違う事も多いし。テンポ感が悪い作品も多いし。派手なエフェクトとか見ても「ふーん」としか思わないし。
唯一、『THE FIRST SLAM DUNK』(2022)だけは漫画とは全く違うアプローチで攻めてきていて、この作品だけはJUMP系でも観る価値があるかなとは思うんだけど、それでも映画と漫画なら漫画の方が好き。

とまぁそんな人間が見た『鬼滅の刃』。
感想としてはやっぱり「これなら漫画読んだ方が良いよな」というものだった。
確かにバトルのエフェクトの迫力は凄まじいものの、「エフェクトがすごい!」以上の感情は特に湧いてこず。

原作では7〜8巻の途中まで、大体1.5巻分の物語を25分アニメ全7話という内容にまとめており、ここに関しては尺的に過不足なし、という感じ。
ただ、第1話は完全アニオリエピソードだったけど、これは完全に蛇足。こんなもん付け足すくらいなら全6話で良い。
第1話こそ要らんが、それ以外はテンポよく進む。少なくとも退屈はしなかった。

これは原作でも思ったことだが、煉獄杏寿郎vs猗窩座、そして煉獄さんの死という展開、結構慌ただしいというか、唐突感が強い。
煉獄さんなんて登場してからまだ2巻くらいしか経ってなかったし、全然思い入れもないから死んだところで「ふーん」くらいしか思わなかったような気がする。
猗窩座もなんかいきなり降って湧いたように登場するし…。ゲームの隠しボスみたい。
というわけで、ドラマ的にも特に感動するところはなかった。

結構ケチはつけたけど、普通に面白かったっすよ。昔の『ドラゴンボールZ』とか『ワンピース』とかのヘボアニメに比べたら、そのクオリティーはもう雲泥の差。JUMPアニメも進化しているんだな、としみじみ思いましたー。
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