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ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャンのkkkのk太郎のレビュー・感想・評価

3.8
バトル&アドベンチャーアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの第6部。

今回の主人公は、第3部の主人公である空条承太郎の娘・空条徐倫。
舞台は2011年のフロリダ州。何者かの陰謀により州立グリーン・ドルフィン・ストリート重警備刑務所、通称「水族館」へと収監された徐倫が、自由を求めて闘う姿が描かれる。

ついに始まりました〜ン♪
ジョースター家とディオ・ブランドー、宿命の対決の最終章。
『ジョジョ』ファンの間でも評価の分かれるこの第6部ですが、自分は圧倒的に支持派。
あの激動のクライマックス、最高だと思うんだけどな〜…。

このシーズン1では1〜12話が放送。
既に13〜24話の制作は決定しており、今秋配信予定らしい。
原作の巻数から考えるに、おそらくは全3シーズン、36話で構成されるのではないでしょうか?

毎週放送するテレビアニメという方式とは違い、年1のタイミングで12話を一気に配信するという特殊なスタイル。
視聴者としてはかなり続きを待つことになるんだけど、制作期間にゆとりがあるためか作品のクオリティは非常に高い。1話として作画が緩んでいるところはない。
どの部もアニメーションのクオリティが高い『ジョジョ』アニメですが、現状ではこの第6部が最高の水準なのではないでしょうか。

闘う女性を扱ったアニメって、凄く沢山あると思う。『プリキュア』や『セーラームーン』なんかの魔女っ子ものはもはや日本の伝統芸能(そういえば、徐倫のお団子ヘアってセーラームーンがモデルなのかな?)。
その中でも、この『ストーンオーシャン』はめちゃくちゃ異質ッ!
徐倫は毎回血だらけになる程ボロボロになるし、展開的にもどんどん追い詰められていく。
これまでの主人公たちの中でも、多分徐倫はダントツでヘビーな目に遭っていると思う。

この『ストーンオーシャン』は全然キャラクターを甘やかさないし、女の子を可愛く見せようとかそういう打算的なところがない。
たとえ女性キャラクターでも男と同じように、いやそれ以上にハードな戦いに巻き込まれていく。
その中で、ただ救いを求めるお姫様として居座るのではなく、自らの手で勝利を掴み取っていく様を描いてゆくッ!!

ハードな世界をタフに渡り歩かなければならない女の子の物語。
「ジャンプ」に連載されたのは20年以上昔の筈なのに、むしろ今の時代にこそ描かれるべきストーリー性を持った作品であることに、つくづく荒木飛呂彦先生の先見の明は凄まじいな、と思う訳です。
先生 超大好きッ❤️

正直、シーズン1の内容は序盤も序盤。
まだメインメンバーが出揃ってもいない。
この後から、徐倫の冒険はより奇妙なものとなってゆく。
漫画を読んでいても「?」となる展開が続出するし、スタンド能力はさらに複雑になっていくしで、正直アニメ化は凄く大変だと思う。

しかしッ!
このアニメスタッフにはやると言ったらやる………
『スゴ味』があるッ!💥

という訳で、第2クールも楽しみに待たせていただきます🙇‍♂️
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