ウシュアイア

終わりのセラフのウシュアイアのレビュー・感想・評価

終わりのセラフ(2015年製作のアニメ)
4.3
原作は未完で、とりあえずアニメ第1クール目(分割2クールからなる第1期の前半)は主人公百夜優一郎が吸血鬼に殺された家族・親友の復讐のため、吸血鬼の支配からの解放を目指す日本帝鬼軍に加わって吸血鬼と戦うお話のようだ。

作風の空気感は『コードギアス』をベースに『鬼滅の刃』『約束のネバーランド』『呪術廻戦』の要素をてんこ盛りで先取りした雰囲気だ。(2012年原作漫画連載開始、2015年放送という時期からして、鬼滅の刃などは先取りされていることになる。)そして映像はWIT STUDIO!バトルアクションシーンと表情の作画はアニメ界随一。

(以下、ネタバレと言ったらネタバレになるかもしれない。)

主人公が、まず吸血鬼に家畜化されているところから脱走するので、始まりは『約束のネバーランド』。

OPやキービジュアルから分かるように、主人公の親友ミカエラが吸血鬼勢力と行動をともにしており、『コードギアス反逆のルルーシュ』っぽい親友同士が知らずのうちの対立構造が描かれ、いつ再会するのか胸アツの展開である。死んだと思っていた親友が実は生きていて別行動というのも『約ネバ』。

さらに、吸血鬼と戦う武器には黒鬼の力を宿し、学校に通って訓練を受けるあたりは『呪術廻戦』、日本帝鬼軍の制服は詰襟で『鬼滅の刃』の鬼殺隊の制服っぽい。

そして、話が進んでいくと、どうも単純に人間対吸血鬼という『鬼滅の刃』的展開ではなく、別の対立軸が潜んでいる『進撃の巨人』的な展開への移行も見え隠れしており、なかなか目が離せない。

キャスティングは7年前で、今と人気や格付けが異なるが、骨格はおそ松さんで他のキャストもかなり贅沢。トド松が主人公、カラ松がやっぱり五条悟、おそ松は敵サイド(十二鬼月上弦っぽいけど、下剋上しそう)、十四松もメインキャストではないが出演している。
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