人喰い喰種(グール)に襲われた現場で事故に巻き込まれた大学生金木研は、喰種の臓器を移植されてしまったことにより、喰種になってしまう。人の食事を受け付けなくなり、人肉を食べたい衝動に苦しんでいる中、人間社会に溶け込んで暮らす喰種のコミュニティにたどり着き、喰種としての生き方を身に付けていく、というお話。
『鬼滅の刃』や『約束のネバーランド』などを漫画で読んだ後、ということもあり、また人喰い鬼の話かという具合に、やや食傷気味になってしまった。
とはいえ、主人公が喰種に襲われる側のスリラーというわけではなく、喰種になってしまう側なので、テイストとしては妖怪人間ベムに近いかもしれない。
とにかく、心理のみならず、架空とはいえ喰種の生理現象の描写が生々しかった。例えば、喰種になって人間の食事を受け付けなく描写にリアリティがあり、自分が食べていたもの食べられなくなるってこういうことか、と実感できたとともに、視聴した後にしばらく口に物を含みたくなるくらいだ。
また、生まれながらの喰種というわけではなく、元々人間だったにも関わらず人肉とコーヒーしか受け付けなる体質の変化への苦しみの心理もリアリティがあった。
このアニメのリアリティとか生々しさにすごさを感じずにはいられない。
とはいえ、やっぱり気持ち悪い。
人を狩りたい悪い喰種と共生したい良い喰種の闘いが本格化するところで1期は終わる。とりあえず、この作品のすごさがわかったところでお腹一杯。