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その昔、世界は水、土、火、気の4つの国で成り立ち、各国には水、土、火、気それぞれの技を操るベンダー(使い手)たちがいた。その中でも4つの技すべてをマスターした者はアバターと呼ばれ、彼が各国のバランスを保つことで世界は平和だった。しかしある時、火の国が戦争を仕掛け、秩序が崩壊。唯一の頼みであるアバターは姿を消してしまった。
戦艦の廃墟から戻ったカタラとアン。誤って信号筒を打ち上げ、火の国の戦艦に部族の居場所を知らせてしまったアンに対し、怒ったサカは村から出て行くよう告げる。カタラはアンをかばうが、祖母も同意したためアンは村を去ることになる。しかしその直後、ズーコの戦艦が村へ突進してきた。サカは部族を守ろうと懸命に戦いを挑むが、ズーコにはまるで歯が立たない。その時、アンが戻ってきた。
北極へ向かう途中のアン、カタラ、サカは、アンが育った南の気の寺に立ち寄る。アンは気の民が生き残っていることを期待したが、寺は荒れ、生き物の気配さえない。恩師ギアツォ和尚の銅像を見つけたアンは、ギアツォとの思い出を語る。そして、一人前のアバターになる手助けをしてくれる者が寺の聖なる部屋にいるというギアツォの言葉を思い出し、聖なる部屋に向かう。
アッパに乗り、空の旅を続けるアンたちはある島へ降りる。その海ではアンのお目当てである巨大コイが跳びはねていた。アンはさっそく巨大コイの背中に乗りサーフィンを楽しむが、そこへ大ウナギが現れて危うく食べられそうになる。何とか逃げ切り浜辺で一息ついていると、今度は歌舞伎装束の戦士たちにとらわれてしまった。歌舞伎装束の部隊は、スキをリーダーとする女戦士たち。
旅を続けるアン、カタラ、サカは、土の王国の都オマシュに立ち寄る。かつてアンが友人ブミに会いによく訪れた町。アンの目当ては、昔ブミと遊んだように、この町の輸送レールを使ってスライダー遊びをすること。変装してアバターであることを隠し、うまく町へ入ったアンたちだったが、スライダー遊びでハメを外し、衛兵に捕まって王の前に突き出される。王は風変わりな人物で、なぜかアンたちをもてなす
土の技を練習するベンダーの少年ハルと出会ったアン、カタラ、サカの三人。ハルの村は火の国に支配された炭鉱の村で、ハルの父親をはじめとする土のベンダーたちは火の国の軍によって5年前に連れ去られていた。ハルは火の国の兵にベンダーであることを知られないよう自分の能力を隠していたが、あるとき老人が炭鉱の入り口で土砂に埋もれているのに遭遇し、カタラに頼まれて土の技を使う。
旅を続けるアン、カタラ、サカは、火の国によって焦土と化した森を発見する。自分の責任だと言って悲しむアンに、カタラはどんぐりを見せて、森はきっと元に戻ると慰める。そこへ老人が現れ、村を救ってほしいと頼む。村長の話によると、毎晩ヘイバイという妖怪が現れ、村を破壊し村人をさらっていくという。アバターとして助けてほしいと頼まれるアンだが、どうしたらいいのか分からない。
冬至にロクと話せると知ったアンたちは、三日月の島にある火の寺へ向かう。彼らを追ってズーコも島へ向かうが、火の国の海は封鎖されていて近づけない。ジャオの攻撃をかわし、封鎖を破って火の国に入るアンたち。ジャオはズーコの軍艦も入国させ、尾行して、アンとズーコ両方を捕まえようと画策。それを察したズーコは裏をかいてひとり小船で島へ向かう。寺に着いたアンたちは、寺を守る火の賢者たちに追われる。
水の技を一刻も早く習得したいアンに、カタラは自分の知っている技を教えることになった。カタラが教えるそばから次々に技をこなしていくアンを見て、カタラは面白くない。港町を歩く3人は、海賊船の客引きに声をかけられ様々な珍品を見る。するとその中に水の技の奥義書があった。しかし高額だったためあきらめて船を出たところ、なんとカタラが奥義書を盗んでいた。アンたちは海賊たちに追われる。
アッパに乗って空を飛ぶのはズーコに見つかりやすいと思ったサカの提案で歩いていくことにしたアンたち3人。しかし早速火の国の陣営と鉢合わせしてしまう。そこへ助けに現れたのは、火の国から自由を取り戻すために戦い続けているジェットとその仲間たちだった。3人はジェットたちの隠れ家へ迎えられ、その勇敢な活動に感心する。だが翌日サカは、火の国を成敗するためなら無抵抗な老人でも攻撃する非情なジェットを見てしまう。
万里の渓谷にやってきたアンたちは火の国に追われた土の王国の難民であるガンジン族とジャン族に出会う。渓谷を渡るには土のベンダーのガイドが必要だが、憎み合う両部族は案内の順番をめぐって対立。見かねたアンはみんな一緒に歩くことを提案。食べ物は猛獣をひきつけてしまうので渓谷に持ち込んではいけない。両部族は食べ物を胃袋におさめ出発するが、途中でケイコクオオグモに襲われ、ガイドが腕をケガしてしまう。
雲ひとつない晴れた日、アンたちは市場に行く。食料を買う金がないため、サカは地元の漁師に雇われて海に出ることになる。ただし漁師の妻は、まもなく大嵐が来ると言って漁には反対。逆上した漁師はアンにも怒りの矛先を向け、アバターであるアンが100年間も不在にして戦争で人々を苦しめたことを責める。実はずっと気にしていたことを指摘されたアンは、その場から逃げ出してしまう。
アバター捕獲をもくろむジャオ司令官は、精鋭ユーヤン弓矢隊を貸してほしいとシャイヌー大佐に要請するが、却下される。そこへ届いた火の王からの通達により、ジャオが提督に昇進したことがわかり、ジャオとシャイヌーの上下関係が逆転する。一方、サカとカタラが風邪をひいて動けなくなり、アンは薬を求めて薬草師をたずねる。凍ったアカガエルをなめさせれば治るという薬草師の言葉に従い、沼でカエルを捜すアン。
カモノハシグマに襲われている男を助けたアンたち。男は自分が無事であると占い師に言われていたため心配してなかったと言う。興味を持ったアンたちは男の村へ行き、占い師に占ってもらう。カタラとアンは恋愛運を知りたがり、カタラは将来強いベンダーと結婚すると告げられる。ウーおばさんは村の広場で一年間の運命を占う雲占いを行う。その結果、村の近くにあるマカプ山による噴火の被害はないとされ村人たちは喜ぶ。
アンたちは、ある海辺で水の民の船を見つける。興奮するサカとカタラの前に父サコダの友人バトーが現れ、3人は再会を喜ぶ。戦いで負傷したバトーは、サコダたちと別れてこの地の尼僧院で療養中だが、サコダからの連絡を待って合流する予定だという。盛り上がる3人を見て疎外感を覚えるアン。そこへサコダの手紙が届き、バトーに渡すよう預かったアンは、サカたちが自分を置いてサコダに会いに行くと思い込み手紙を隠してしまう。
火の国の町で行われる祭りを見に行ったアンたち。変装していくがマジックのステージでアンが思わず気の技を使ってしまったため火の国の軍に追われる。そこへ脱走兵のチェイが現れ、アンたちを森へ誘導してくれる。チェイは軍の元高官だった火のベンダーの師範、ジョンジョンをアンに紹介すると言い、火の技を学びたいアンは喜ぶ。だがジョンジョンはまだ水の技も土の技も習得していないアンには教えないと指導を拒否する。
路上の語り部から、空を飛ぶ人間の話を聞いたアンたちは、北の気の寺へ向かう。しかしそこにいたのは気のベンダーではなくグライダーで空を飛ぶ人々。彼らは機械技師をリーダー格とする土の王国の人々だった。彼らが寺を改造したことに怒るアン。しかし彼らは洪水で家を失ったため寺に住み着き、機械技師は洪水で足が不自由になった息子テオのためにグライダーを開発したという。
北の水の部族にたどりついたアンたち。部族の長アーヌークの取り成しでアンは水の技の達人パク師範に弟子入りしカタラも一緒に習おうとするが、パクは女のカタラには教えられないと拒否。部族のしきたりで女のベンダーは戦うための技ではなく水の技を使った治療法を学ぶ。仕方なく治療法を教えるヤゴダを尋ねたカタラは、ばあば(カンナ)がじつは北の部族の生まれで、婚約者がいながら部族を飛び出した事実を知る。
サカは婚約者のいるユエに思いを寄せつつも友達でいようと明るく接していたが、ユエの方はどんどんサカに惹かれていった。ついにその想いを断ち切るため、ユエはサカに別れを告げる。その頃北極には火の国に包囲されたことを示す、すすの混じった雪が降っていた。火の国による北の水の民への先制攻撃が始まった。アンは一人で火の軍の戦艦に向かうが、とてつもない数の戦艦を見て自分の手には負えないことを知る。
精霊の世界で月と海の精霊を探すアンは、彼らが人間の世界にいることをロクから教えてもらう。当時のことを知る精霊コーに会って話を聞こうとすると、通称「顔泥棒」のコーはアンを怖がらせて顔を盗もうとする。それでもアンは冷静を保ち、ついに月と海の精霊、トゥイーとラーの居場所を知る。彼らは北極のオアシスにある池にいた2匹のコイだった。精霊の世界から戻ったアンは、ズーコが運んでいったアンの体へ飛んでいく。
その昔、世界は水、土、火、気の4つの国で成り立ち、各国には水、土、火、気それぞれの技を操るベンダー(使い手)たちがいた。