眼鏡の錬金術師

すべてがFになる THE PERFECT INSIDERの眼鏡の錬金術師のネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

ジャンルはミステリー。若干ファンタジー要素もある推理もの。

主人公が、15年間一歩も研究所の部屋を出ずに暮らす大天才真賀田四季に会うために彼女の住む研究所へ向かったところ、そこで当の真賀田四季が手足を切断されて殺されてしまう。しかも密室で完全なセキュリティの中で。さー、誰がやったんだというところから物語は始まる。

事件が起きた最初の方はその猟奇性や密室トリックからワクワクさせられたけど、そこからがかなり間延びした展開だった。全体の構成は11話も必要なかったかと。
事件そのものは割りと小ぶりで、これなら金田一みたいに3~4話くらいでまとめるか、劇場版スケールで作った方がスマートだったかなと思う。
そのくらいでまとめられるものを無理に11話に引き伸ばしているから中盤ストーリーがかなり停滞しているし、退屈だった。

あと引っかかるのは、結局犯行動機がなんだったのかスッキリしない点。推理ものでは外せないファクターだと思うのだけどぼかしすぎかなと思う。「天才の思考は凡人には解らない」ってことでうまく丸め込まれてる気がしてならない。

四季は当初娘に自分と所長を殺させようと考えていたが予定変更したのか、最初から娘も所長も殺そうと思っていたのか判別がつかなかった。後者のほうがマッドな感じがして良い気はするが。
会話がいちいち周りくどいというか、わかりにくいオシャレな言い回しも多くわざわざ難解にしている感じがした。

キャラクターも魅力が薄いのもダメ。一通り見たけど好きなキャラがいなかった。西之園くんは頭がお花畑で、正直イライラした。

まとめると、3~4話構成か劇場版で短くまとめて、犯行の動機をハッキリさせてたらもっと化けてたかな、という印象。

OPは良かった。