ウシュアイア

バッカーノ!のウシュアイアのレビュー・感想・評価

バッカーノ!(2007年製作のアニメ)
3.8
錬金術師が悪魔から授けられた「不老不死の酒」が1930年代のニューヨークの裏社会にもたらされ、不死者がからんだマフィアによるテロ、抗争に発展していく時代ファンタジーサスペンス作品。

大陸横断鉄道の豪華列車「フライング・プッシーフット号」でおきた列車強盗事件を軸に、その関係者の事件前後前後のエピソードをはさみながら進行していくグランドホテル形式となっている。

ライトノベル原作の割にというか昔のライトノベルということもあって、リアルの世界・時代設定がなされていて、緻密さが感じられる。

本筋および背景エピソードは悪くないのだが、時系列上を細かく行ったり来たりし過ぎるせいで、とらえにくい。正直なところ列車強盗事件の後の出来事についてはあまり理解できていない。話の移り変わりの単位が小さすぎで分かりにくい。2回は観ないと分からない気がする。本作の分かりにくさは映画『フレンチディスパッチ』の分かりにくさに近い。

2000年代前半制作だが、作画のクオリティーが全体的高く、背景画がよく描きこまれており、1930年代のアメリカの空気感が伝わってくる。

※GYAO!で配信期限直前に配信に気づいて一気見してしまったので、じっくり見返したりして整理しながら観ることができなかったのは残念。
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