原作はファンタジー系が強い漫画雑誌に連載中の同名の漫画だが、海外児童文学のようなストーリーで、アニメは令和版『(ハウス)世界名作劇場』と評されるような仕上がりになっている。
ルネサンス期のイタリアで下級貴族の娘アルテは嗜みとして始めた絵画に夢中になり、当時男しかいなかった職業画家（画工）を目指し、家を飛び出し、気難しい画工レオに弟子入りする、というお話。
ルネサンス期イタリアの文化や画家、画工の世界を紹介しつつ、男社会で力強く夢を実現しようとする少女の物語ということで、時代を超えた普遍性のある話になっている。高級娼婦（コルティジャーナ）については少々説明が難しくなるところを除けば、毒がなく教育的な作品でもある。
アルテ役の声優さんの声がやや高いのが気になるものの、実力派の声優さんたちの演技も見どころかと思う。
(編集して再投稿)
