２年生の部員一人となってしまった廃部寸前の高校筝曲部に、箏職人の祖父をもつ不良少年とそのツレ、家元の家に生まれた訳アリの天才高校生が入部し、高校の筝曲部を舞台とした青春学園物語。
廃部寸前の部活に訳アリの天才がやってくるという流れはあだち充の『H2』、不良少年が主人公というところは『スラムダンク』という定番のプロットを使っており、ベタだけど安定感のストーリー展開である。
また、『３月のライオン』のような登場人物のトラウマ語りのモノローグも挟み込まれており、登場人物への共感を引き出す仕組みもある。
マイナー文化部の魅力紹介という要素以外はあまり新しいものはないので、第２期は他に何も観るものがなくなったときに観ることにする。ただ、こういう作品は何かの拍子で続きが気になってみてしまうこともある。
