塔の上のカバンツェル

スター・ウォーズ:アソーカの塔の上のカバンツェルのレビュー・感想・評価

スター・ウォーズ:アソーカ(2023年製作のドラマ)
3.8
「反乱者たち」、4シーズン、75話を予習してから突入。
「オビワン」並のクオリティの低さだったらどうしようという心配は杞憂に終わった。
かなり満足。
腹8合目で食べ放題の焼肉屋を後にした時のような満足感。

モンカラマリニストである自分にとって、画面の端々に登場するモンカラマリ達や、サラスタン、イシティブ、クウォレン、ローディアン...SWではお馴染みのエイリアン種族が画に華を添えていて、銀河の果てしない大宇宙はこうでなくては(ほほえみ)

SWで好きなネームドキャラは、アクバー提督とガンレイ総督なんだけども、アソーカは主要な登場人物の中でも格別に大好きなキャラの一人でもあり。
21世紀のスピンオフ作品の走りとなった、映画版「クローンウォーズ」での初登場から、万感のフィナーレを迎えたアニメシリーズのシーズン7までを経て、ずっと付き合ってきたファンにとってもルーカスやフフェローニら作り手にとっても、アソーカというキャラはもう孫みたいな存在でしょう。大きくなったねぇ。
それを踏まえれば、第5話なんて興奮必須。3回見直した。ヴェアッとか変な声出た。
霧の中の戦闘はアニメシリーズで好きなエピソードの1つ、アンバラの戦いが想起されたりもした。

そんなアソーカの成長をある意味愛でるためのドラマなので、「クローンウォーズ」、7シーズン、135話の予習はある意味必要なのかもしれない。
加えて本シリーズ、半分はエズラとスローンの捜索を巡る話なので「反乱者たち」の知識もある程度ないと、感動ポイントが減じられるもの否めず。
SWのよくわからない単語が飛び交うイズムがあるとはいえ、ちょっと初見さんのハードルは高い気もする。

この作品、誰かを探すイズムという点では、SWの様式美も見出せるかと思うけど、シークエルでの例えばレイ達に思い入れがそこまであると思えないルークの捜索とは違い、今作のヘラ達にとってエズラがどういう存在かは痛いほど分かるわけで、そりゃサビーヌは会いたいに決まっているという納得感。

アナキンのセイバーのクルクル仕草とかファンサービスもさることながら、例えば戦闘シーンや惑星などのVFXや美術セット、クリーチャーの造形など、野暮ったいとこも確かにあるものの、総じて一点のクオリティがきちんと担保されているのは褒めて損はないと個人的には思う次第。

swという素材を最高のランチメニューに仕立て上げる能力を今回も見せてくれたフォロー二だけども、続編は2時間の映画なので、
ドラマシリーズだから許された野暮ったさも映画という完結したフルコースのディナーを我々小うるさい観客に提供できるかは、今後のSWフランチャイズへの試金石になるとも。

まぁ、あーだこーだ言っても、モンカラマリが登場すれば、諸手を挙げて万歳三唱なので、大変にチョロい自分に嫌気もする。