塔の上のカバンツェル

ヘビー・ウォーター・ウォーの塔の上のカバンツェルのレビュー・感想・評価

ヘビー・ウォーター・ウォー(2015年製作のドラマ)
3.5
前に観た、ノルウェーのWW2ドラマ。
ナチスドイツのノルウェー侵攻(ウェザー演習作戦)と占領の副次的目的の一つとして、原爆開発のための重水工場(ヴェモルク)の利用と、それに対する英国特殊作戦執行部(SOE)によるノルウェー人破壊工作作戦を描く、という本作。

ドラマとしては、要塞攻略のスパイモノやWW2のレジスタンスもののジャンルとしては堅実な作り。
厳冬のノルウェーの山岳での厳しいサバイバルや潜入作戦の見どころなど。

一方でドイツ側の視点として、原爆開発の科学者ヴェルナー・ハイゼンベルクも描かれるのが興味深いところ。
米ソ日独各国が原爆開発を模索する中で、当時の独の開発は決して進んでいるとは言えず、実際に戦中に完成することはなかったとも言われてる。
ナチスが排斥したアインシュタインらユダヤ人科学者が米国の原爆開発に貢献したのは、歴史の皮肉といったところ。


【参考メディア】
ナショナルジオグラフィックス
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/060800204/?ST=m_news